深田恭子「初めて恋をした日に読む話」え?TBS火曜10時が「先生と生徒」の恋愛ドラマ再びな件

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順子「いまのうちちゃんと反抗して、目一杯叱られて、好きなだけ暴れなさい。それで、私みたいなつまんない大人になったら絶対ダメ」

1月15日(火)に放送スタートした火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系列)。恋にも仕事にも一生懸命になれたことがないアラサー塾講師・順子(深田恭子)と、順子を巡る3人の男たちのラブストーリーだ。


原作は、漫画家・持田あきが描く同名漫画。雑誌『クッキー』(集英社)で連載している。

TBSの「先生と生徒」の恋愛ドラマ、再び
32歳の順子は、こどもの頃から親の期待に応えて中学高校と成績トップを貫いていた。しかし、東京大学の受験に失敗してからは、母親(檀ふみ)からの信頼も自信も失ってしまう。それ以来、母親に「みっともない」「恥ずかしい娘」と言われ続けて生きてきた。

東大受験のために勉強以外のことを我慢していたせいで、恋愛経験も一生懸命になれるものも持っていない順子。塾講師の仕事にも打ち込めず、生徒から「チェンジ」されてしまう。仕事も失くしかけている。

そんなときに出会ったのが、髪がピンク色の高校生・匡平(きょうへい)(横浜流星)だった。

匡平「ねえ、俺を東大に入れてくんない?」

中学校を卒業してから教科書を開いたこともないという匡平は、父親(鶴見辰吾)への反抗心から東京大学を目指すと言い出した。父親から「みっともない」「恥ずかしい息子」と言われる匡平に。順子は母親に失望される自分を重ね合わせてしまい、放っておけない。ふたりは、一緒に東大を目指す。

2018年10月期の『中学聖日記』に続き、TBSが再び「先生と男子生徒」の恋愛ドラマにチャレンジする(『中学聖日記』レビュー記事はこちら)。

『中学聖日記』の聖(有村架純)と晶(岡田健史)は「大人になれていない」という共通点を持って惹かれ合っていた。今回、順子と匡平はまだ恋愛関係にないが、すでに順子が匡平に自分と似た部分を見いだし、自分を重ね合わせている。匡平の東大受験を成功させることで、パッとしない人生を歩んでいる順子自身も救われていく展開になりそう。

匡平「俺、変な大人になりたいんです」

匡平のほうは、初めて出会った「大人らしくない大人」である順子に憧れを抱きはじめている。

生徒と向き合うことで、先生側が自分の未熟さや大人になりきれていない部分に直面し、生徒とともに成長する。『高校教師』(TBS系)や『中学聖日記』など、先生と生徒の恋愛ものはそうした筋をなぞることがある。本作では、こどもの頃から順子に恋をしているイトコの雅志(永山絢斗)や、順子を慕っている高校の同級生・一真(中村倫也)が、「先生と生徒の恋」の王道展開をかき乱していくようだ。

原作漫画家・持田あきの漫画の魅力をぜひドラマでも


雅志「自分の意志でやりたいことができること。どんな夢を何度見ても良い。成功も失敗も全部自分のせい」

「大人になって良かったことは何か」と順子に聞かれ、雅志はこう答えた。自由を手に入れたことが、一番良かったと。でも、こどもの頃は勉強漬けでやりたいことも夢も見つけられなかった順子にとって、自由を手に入れたことはかえって居心地が悪い。

結婚するもしないも、働き続けるも辞めるも自由。ロールモデルがない自由な時代。何をしたらいいかわからなくて虚無を抱えている順子の姿に、共感する部分もある。

匡平「こないだから思ってたけど、なんかあんたって大人っぽくねえな」
順子「ばーか、残念だけど大人だよ」

フワフワしているように見える順子が、中身はどうあれ「大人」でいなくてはいけない現実を悟っていることを示す台詞。原作漫画では、ページの半分以上を使って順子の寂しげで真剣な表情を描き、インパクトがあるシーンだった。しかし、ドラマ版では軽口のように流れてしまったのが少し残念。

持田あきは、人物のアップや表情で引きを作り、ハッとさせてストーリーに引き込むことに長けている。原作にだいぶ忠実に作っているぶん、「ここぞ」というシーンのインパクトの再現度にどうしても期待してしまう。

「カメレオン俳優」と呼ばれる中村倫也ら、魅力的な表情を持つ俳優陣を揃えている本作。原作とドラマと見ているこちらがシンクロするようなハッとするシーンを、2話以降も楽しみにしている。

(むらたえりか)

▼配信サイト
・TVer
・Paravi

火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系列)
毎週火曜日 よる10時から放送
出演:深田恭子、永山絢斗、横浜流星、中村倫也、高橋洋、真凛、浜中文一、吉川 愛、永田崇人、堀家一希、櫻井圭佑、若林拓也、加藤小夏、黒崎レイナ、石丸謙二郎、鶴見辰吾、安達祐実、皆川猿時、生瀬勝久、檀ふみ、ほか
原作: 持田あき『初めて恋をした日に読む話』(集英社「クッキー」連載)
脚本: 吉澤智子(『ダメな私に恋してください』『あなたのことはそれほど』(TBS系))
主題歌:back number『HAPPY BIRTHDAY』(ユニバーサルシグマ)
音楽: 出羽良彰、兼松 衆
演出: 福田亮介(『キミが心に棲みついた』『チア☆ダン』(TBS系))、吉田健(『あなたには帰る家がある』『この世界の片隅に』(TBS系))、坂本栄隆(『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系))
プロデューサー:有賀 聡(ケイファクトリー)(『カンナさーん!』(TBS系))
製作: ケイファクトリー、TBSテレビ

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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