【ロングレポート】矢作萌夏が美声轟かせた、AKB48研究生22人“伸びしろ”メンバーの躍動

dwango.jp news

2019/1/14 18:59


1月の風物詩となったAKB48グループによるTOKYO DOME CITY HALLコンサートウィーク。13日、二日目の幕開けを担ったのは、AKB48の未来たる研究生たちによる単独公演。タイトルはズバリ「ゆくぞ!伸びしろ☆パラダイス」!

16期生(佐藤美波、道枝咲、播磨七海、本間麻衣。黒須遥香は不参加)、昨年1月に加入のドラフト3期生、そして昨年12月8日に昇格を果たしたばかりの山根涼羽、長友彩海、矢作萌夏、大盛真歩、多田京加の5人を加えた22人のフレッシュな顔ぶれが、大舞台に挑む。

午前の早い時間ながら、2000人もの観衆が集結。開場前、「盛り上がる準備できていますか~!!フレッシュに頑張るので、新しい推しメンをぜひ見つけてください!!」という山根と長友の影ナレで場内にスイッチが入る。さて、これからのAKB48の未来たちは、どんな「伸びしろ」を見せてくれるのだろうか?



チャイムの音が鳴り響くと共に場内は暗転。

「研究生たちがトップアイドルを目指すためにレッスンに励む学校」を舞台に、研究生たちが様々な試練に挑戦するというコンセプトで進んでいく。

幕を開ける1曲目の『家出の夜』。矢作を中心に舞台上へ飛び出していく22人の若手たち。横一列に並び、これでもかとばかりの大らかな全力のダンスで場内沸かす。勢いのあまりフリが揃わない場面があったものの、それすら前向きに変えていく。曲が終盤に差し掛かった時、蔵本美結がピョンピョン!と勢いよく飛び跳ね、手をブンブンと客席へ愛嬌を振りまく姿に早くも心がホッコリ。

続くは『快速と動体視力』と、昨年夏まで開催されていた「レッツゴー研究生!」公演の軸を担った楽曲が続く。となると注目は16期メンバーに注がれる。山根、長友の振る舞いはさすがであったが、ここでは、スッと手足の先まで意識された滑らかなで美しい動きを見せた本間の姿に華を感じた。常に苦手としてきたパフォーマンスと向き合いもがき続けてきた先に見せた美しいダンスは、活動2年の結晶だ。

そして3曲目の『ウインクの銃弾』でさらに場内はヒートアップ。センターの佐藤美波はニコニコ笑顔のまま、ツインテールをブンブン振り乱すダイナミックなダンスで場内の盛り上がりを加速させる。さすが「16期生の太陽」。この1年の劇場公演、そしてPRODUSE48で培った勢いを見事そのまま形にした。キラキラを鏤めていく22人に向け、飛び交う大歓声、わずか開始3曲で場内の空気は最高潮を迎える。

MCが始まり、元気よく全員が「チーム研究生です!」と挨拶をした瞬間「コラコラァ!」の声。舞台袖から現れたのは、なんと野呂佳代!この日、野呂は先生役として、研究生たちを指導担当することに。野呂先生はメンバーたちに向け「修業して出直し!」と一言。ここで『LOVE修業』へなだれ込む。愛らしさの権化のようなものを振りまくも、野呂は物足りないのか「喝!! アイドルがなんたるかを理解していない!」とセンターの矢作へ一撃を叩きこむ。

…するとVTRが始まり、チーム4/STU48キャプテンの岡田奈々が映し出される。ここからは48の先輩たちがアイドルに必要な要素を研究生が持っているか!?を見極めるため、ユニットごとに試練を与えそれを実践していくことに。岡田から下された試練は「カワイイ」。ジャージに着替えたメンバーが登場し『君だけにChu! Chu! Chu!』を披露。佐藤美の醸す陽のオーラ、道枝の溌剌とした笑顔、最年少メンバー・末永祐月の初々しさ、ホンワカムードを漂わす古川夏凪とそれぞれの「カワイイ」を見せていく。個人的に注目したのが吉橋柚花。先月末に19歳を迎えたばかりの吉橋は、平均年齢14.7歳の中にいても埋もれない“純”な魅力を醸し出していた。

続いての試練を与える先輩は峯岸みなみ。彼女からの指令「表現力」で挑むは『LOVE TRIP』と『僕たちは戦わない』。『LOVE~』では山根、多田というダンス巧者はモチロン、佐藤詩識のクラシックバレエ仕込みの繊細な身のこなし、長友“魅せる”動きが光った。『僕は~』では、ステージを後方のバルコニーに移しての披露。センターの小林蘭はテクニック、表現力共に異次元のレベル。先輩メンバーも手放しで小林のパフォーマンスを称賛するのも納得であった。岡田梨奈も小林に比肩しうる、チームKイズムを感じさせるダイナミズムと熱さを随所に見せる。勝又彩央里、本田そらもタイトなダンスで彩る。テクニカルな面々に囲まれた中、研究生最小メンバー・石綿星南は体格差を感じさせない伸びやかな動きで、永野恵は凜とした表情で華を添えた。

峯岸の後を継いで登場したのは柏木由紀。彼女と来れば試練はモチロン「歌」。『言い訳Maybe』をなんとアカペラで披露することに!リードを務めるは矢作。さすが「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」2位の実力者、情感豊かな歌声が見事楽曲に命を与える。矢作と共にリードを務めた齋藤陽菜の伸びやかな高音、大竹ひとみの湿感タップリなテナーボイス、播磨の揺らぎのある優しい声が見事に溶け、上質なハーモニーを響かせた。

続く『365日の紙飛行機』。センター大盛の情感あふれるリードが素晴らしかった。

歌を堪能した後に、登場した向井地美音からくだされた試練は「知力、体力、時の運」!ここからはA~Dの4チームに分かれ、ミニゲームで対決することに。所詮はイントロ対決。音が鳴る度に一斉にボタンへと一直線の22人。同時にボタンを押した小林と岡田が回答権を譲り合わずバチバチにぶつかり合う一幕も。続く体力対決は、大縄跳び。かつてSKE48が記録した53回を超える!を目標に各チームから選抜された8人で跳ぶ…も、あえなく11回で失敗。最後の時の運対決は、からしシュークリームロシアンルーレット対決。せ~の!の掛け声で、一斉にほおばる22人。「美味しい!」と、いう声が続々出る中、一人足をジタバタさせ悶絶すたのは多田!! 昨年のジャンケン大会覇者の豪運(?)を発揮した。みんながスゴイ!とざわめく中、勢いよく袖へと捌けていった多田はそれどころではなかった様子。

チーム対決はここで終了。勝者は知力と時の運の双方を備えたDが勝利!ここからDメンバー(多田、大盛、蔵本、本田、古川、岡田)をメインにヒット曲メドレーへとなだれ込む。おぼこい古川センターの『希望的リフレイン』、本田の『ヘビーローテーション』と見所満載。目を引いたのは岡田。ガツガツとフロアを煽っては、センターを務めた『ハイテンション』の文字通り抜群のテンションと鋭利なダンスで引っ張っていく。特にオチサビでのヘッドバンギングは、研究生に求められる“全力”“ガムシャラ”を体現しているとすら思えたほどに過剰でカッコよかった。

小栗有以からの指令「サービス」で、客席へとなだれ込み、それぞれの持つ愛嬌を存分に振りまき場内を沸かし、いよいよ最後の試練。ここで横山由依総監督が登場。「団結力」をハードな『転がる石になれ』『前しか向かねえ』というパンキッシュな楽曲で挑む。『転がる~』では再び岡田がセンターを務める。チームKの魂ここにあり!とでも言うべき客席まで吹っ飛んで来そうなほどの、動きを見せる。その岡田の動きに導かれるように、メンバーもさながら前半戦かのような勢いを見せた。『前しか向かねえ』はセンター大竹の多彩な表現力、小林の全開ダンスが光った。10曲連続披露ともあり、集中力が切れる者、足にくる者も散見された。それでもひたすら一丸となり駆け抜け見事なチームワークを見せた。

ここまで乗り越えてきた試練の成果を見せるために、衣装をアイドル衣装に着替え直し、再度仕切り直し(この間には“繋ぎ”として野呂がソロで『Everyday、カチューシャ』披露という貴重な一幕も)。

舞台上に再び登場した22人は円陣を組み、気合を入れ直すと『初日』が始まる。勝又と小林、末永の笑顔が光った『Seventeen』を挟み、『ここがロドスだ、ここで跳べ!』。16期、ドラフト3期両者にとって思い出深いこの曲をTDCという、また思い出深い場所で披露。この光景にはさすがに目頭が熱くなるファンもいたようだ。

そして曲紹介を挟み、この日最後の楽曲『アリガトウ』が始まる。友との出会いに感謝と別れの侘しさが詰まった楽曲。ある意味、先日昇格を果たした5人と研究生との関係が重なる。これまで共に駆け抜けてきた時間が浮かんできたのか、矢作は歌いだしから涙が止まらない。矢作は途中「私たち“研究生”は、これからAKB48の若手メンバーとして頑張っていきます。だから見守ってください!!」

大粒の涙をこぼしながらこの一言を力強く述べた。この時、矢作の手をギュッと握っていた大盛も思わず涙をこぼし、吉橋も思わず目を真っ赤にした。

感動的な空気が場内を包むもこれで足らないファンは「研究生!」の大合唱。

そのコールに導かれるようにアンコールが始める。『AKBフェスティバル』『遠距離ポスター』を溌剌と披露する。最後のMCを務めるのは山根。昇格後不安を抱えた時に、研究生にメンバーに支えられたことへの感謝を、涙を流しながらに述べ「大切な仲間。チームは違うけれどこれからも頑張り続けたい」と、この先もこの22人で切磋琢磨し合うと宣言。そしてこの日の最後を飾るのは『少女たちよ』。22人一人ひとりの最高の笑顔がはじけ、幕を下ろした。

ガムシャラで全力がきらめいたひたすらに楽しい2時間であった。『少女たちよ』の一節「もうすぐ夜明けが来る/夢の未来はこれから始まる」の通り、彼女たちが走り抜けていくその先には、伸びしろだらけの輝かしい道が続いているはずだ。

取材・文:田口俊輔

写真:大盛真歩公式Twitter(@akb48_maho )より引用。

当記事はdwango.jp newsの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ