観光客の増加で「環境破壊が大問題」なスポット10

日刊SPA!

2019/1/14 08:54



最近、「観光公害」という言葉を見聞きすることが増えた。観光客の増加で、さまざまな被害や環境の変化に辟易とする住民や利用者たち。日本のワーストスポットはここだった!

◆生態系の破壊や聖地に対する冒瀆行為が頻発!

奈良公園のシカにかまれる観光客の6割が中国人観光客というデータがある。「中国人がシカを虐待している」との声もあるが、同公園「シカの相談室」担当者は言う。

「中国人の多くは、シカにかまれることで狂犬病を心配する傾向が強く、少し赤くなっただけで電話相談がくるので目立っているが、日本人やほかの外国人観光客でもかまれる人は少なくない」

他方、人間の食べ物を与え、シカが体調を崩す事例も。観光客が餌を与えたことで、生態系が変化し、サルやクマなどが人を襲うという事例も各地で出ている。

動物への影響は近年、中国や香港からの直行便が増便している沖縄でも。「野生のウミガメと泳げる」と有名になった座間味島の阿真ビーチでは、「ウミガメに触ろうとしたり、餌をやろうとする観光客が後を絶たない」(島民男性)というから心配だ。

さらに「天空の城」として知られ、観光客が急増した竹田城では’15年、「一本松」として親しまれていた樹齢100年以上のアカマツが枯れた。観光客により、周辺の土が踏み固められたことが原因だという。同時に、地中に埋まっていた瓦片が地表に露出し、雨水で流された土が隙間に入り込んだ石垣を損傷するという事態も。

観光客が、聖地を穢(けが)してしまう場合もある。琉球王国最高の聖地とされ、世界遺産にも登録されている斎場御嶽(せーふぁうたき)では、「お祈りに使う神聖な香炉に触ったり、立ち入り禁止の聖域に立ち入ったりする外国人観光客がいる」と地元民。管理側は、マナーを啓発するビデオを入場前に観光客に見せるなどの対応をとっている。

こうした貴重な自然環境は一度、壊れてしまうと元に戻すのは難しい。

◆環境破壊が大問題ワースト10

▼奥日光(栃木県)……野生のニホンザルが凶暴化し、観光客を襲う事故が頻発。地元民によると「昔はそんなに凶暴じゃなかったのに、観光客が餌付けしたことが原因」だとか

▼座間味島(沖縄県)……阿真ビーチは「野生のウミガメと泳げる」と世界的に有名に。しかしウミガメに触ったり、餌をやる観光客が後を絶たず、生態系への影響が心配される

▼富士山(静岡県・山梨県)……霊峰富士ではトイレ問題が深刻。「トイレのない場所で排泄した場合、排泄物は持ち帰りが鉄則。しかし野グソをして放置する登山客が増えている」(クライマー)

▼熊野古道(和歌山県ほか)……宇多田ヒカルがツイッターで絶賛したことで、若い観光客も注目し始めたが、「マナーの悪い観光客により、古道や自然環境が損壊しつつある」(地元住民)

▼竹田城(兵庫県)……「天空の城」として知られるようになり観光客が急増。周辺の土が踏み固められたことにより、「一本松」として親しまれていたアカマツが枯れてしまったという

▼西日本の某神社……鳥居にある行いをすると「幸福になれる」というデマが広がり、腐食や破損が進んで倒壊の危機。神社側は「名前を出すと被害が増えるので絶対匿名で!」

▼斎場御嶽(せーふぁうたき)(沖縄県)……琉球王国の聖地で世界遺産である同地では、神聖な香炉に触ったり、聖域に踏み入る観光客も。「パワースポットなので、石を持ち帰る人もいる」(地元民)

▼奈良公園(奈良県)……シカにかまれる観光客が増加しているが、被害者の半数以上は中国人というデータも。「無理やり触ったり押さえつけたりする中国人は多い」と近隣住民

▼奄美大島(鹿児島県)……LCC就航で’13年からの3 年間で観光客が120%増加。野生生物の生態系に悪影響が出ており、自動車と野生生物との交通事故「ロードキル」も増加中

▼知床半島(北海道)……手つかずの自然が残るこの世界遺産では、ヒグマが人の生活圏に出没し始めて問題に。観光客が人の食べ物を与えたことで、クマが味をしめたことが原因だ

※順番は観光公害の大きさを示す順位ではありません。観光地への取材に加え、国内外の旅行口コミサイトの書き込み・ランキング、新聞やテレビなどの報道を基に情報をまとめたものです

― ニッポンの観光公害ワースト40 ―

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