プロポーズされた直後に乳がんが発覚…ドン底をみた女性が今思うこと

女子SPA!

2019/1/13 08:47



アナタは人生でドン底の経験をしたことがありますか?

先日『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』という実話コミックエッセイを出版した筆者ですが、実は乳がんと宣告されたのは…10年以上も婚活を続け、やっと35歳でプロポーズされた直後に起きた事なんです。

絶頂から奈落の底へ突き落とされた、5年前の私のドン底エピソードをお届けします。

◆ “イケメン・エリート大好き”だった35歳当時の筆者

改めまして、女子SPA!ライターの白戸ミフル(40歳独身)と申します。

私は20代ばから恋活・婚活目的で合コン(通算2,500回以上参加)をし続けてきました。たまに彼氏はできても、結婚までたどり着けず35歳の当時も独身でした。

当時の私は“イケメン・エリート大好き”を公言しておりましたが、当然そんな人は売り切れてまして、付き合う男は二股・束縛・婚約者有り等々のダメンズばかり。

自分の見る目のなさにほとほと嫌気がさしていたその頃、見る目がありそうな女性が選ぶ男性を観察しようと思い、とある合コンで友人が猛アタックしていた男性にモーションをかけてみました。

すると……たまたまですがアッサリ陥落し、その8歳下の大手メーカー勤務の、イケメンとは言えませんが、清潔感があり真面目な彼と付き合うことに。

◆35歳で悲願のプロポーズ

イケメンのようなトキメキはないけど、DVもないし浮気の心配もなさそうな優しい彼に、少しの物足りなさも感じつつ、このまま結婚とかできたら幸せかも……なんて思っていた矢先。

部屋でマッタリと2人でテレビを観ていた時に、ベッドに寝っ転がっていた彼がガバっと起きて急に言いました。

「ねぇ、結婚しよ? 結婚しようよ」

ついに人生初の悲願のプロポーズを35歳にして受けました!

急だったのと、付き合い始めてまだ2カ月程だったのでビックリして、思わず「え? あぁ、そう……だね」と変な返事をしてしまいましたが、やっぱりとても嬉しかったです。

彼は27歳(当時)でまだまだこれからなのに、35歳オーバーの経験豊富な熟女にプロポーズしてくれたと、とても愛おしく感じました。

その後、ドン底が待ち構えているなんて知る由もなく……。

◆プロポーズ直後の乳がん宣告

実は彼と付き合い始めた頃、右胸にシコリがあり心配の種でした。

「もしや乳がん!?」と嫌な予感もあったのですが、毎年婦人科検診も受けているし、健康診断はオールAだし……さすがにないだろうと思っていたことと、自覚症状が出てから3カ月後に健康診断があったので、結果が分かってからでいいかな、と彼には言っていませんでした。

プロポーズを受けた頃、健康診断は約1カ月後に迫っていました。胸のシコリは自覚症状の出た時より大きくなっており、脇にもシコリができていました。

「さすがにコレはヤバイかも」と、彼に話したところ、優しい彼は「絶対に大丈夫。僕が力になるから!」と勇気づけてくれました。しかし……。

運命の健康診断の日、予想通りエコー検査で引っかかり、大至急、再検査を受けたところ「右胸と右脇にあるシコリは形状からすると、良性ではない可能性があります」と言われました。

その細胞を採取し、正式な病名が分かるのは1週間後、告げられた病名は“乳がん”、さらに脇の他に骨にも転移の疑いがあったためステージは4とのこと。一気に奈落の底に突き落とされました。

◆優しい言葉をくれた彼氏だったが…

ステージ4(小林麻央さんもステージ4でした)の私に猶予(ゆうよ)なんてなく、最短で抗がん剤治療が始まりました。

彼に打ち明けると「大丈夫、絶対治る。僕は医者じゃないから、病気は治せないけど“心の医者”にはなれる。だから、つらいこと苦しいこと何でも僕にぶつけてね」と優しい言葉をくれて、私は泣き崩れました。

しかし、その後そんな彼からの言葉を真に受けた私は、精神的に不安定だったことも相まって、彼に当たりまくってしまいます。

◆彼に対して怒ることが多くなり、やがて破局

彼が夜中に酔って電話してきたり、デートでジャンクフードの店を提案してきたり、そんな行動が病気の私を気遣っていない気がして、いつも彼に怒っていました。

極めつけに、彼が友人の結婚式で行っていたハワイ土産が、自分にはブランド物をたくさん買ってきていたのに、私にはハンドソープだったことに切れたのです。

思わず「こんなものいらね~よッ!」とハンドソープを彼に投げつけてしまいます。

すると、彼もそれまで積もり積もっていたストレスがあったようで、アッサリと別れを告げられました。

私も売り言葉に買い言葉で「望むところだ~!」と言ってしまい、プロポーズまでしてくれた彼との付き合いは、4カ月ほどで終了。

◆ドン底期を振り返って今思うこと

それからしばらく私は間違いなくドン底でした。

ステージ4の乳がんを宣告され、プロポーズしてくれた彼氏には振られ……、もう死んだ方がマシかも!? とまで思っていました。

「不摂生なうえにイケメンを追いかけ、たくさんの人を傷つけてきたバチが返ってきたか」と自分のこれまでの行いを悔いて毎日泣く日々でした。もちろん、バチが当たって病気になるわけはないのに、そんなふうに思ってしまうほど追い詰められていたのです。

しかし、抗がん剤・摘出手術・放射線治療・ホルモン治療と副作用の強い治療も乗り越え、5年経った現在、病気をほぼ克服することができています。

つらいことも多かった乳がん治療ですが、限りある人生を毎日精一杯生きることの大切さを思い知りました。今はあのドン底体験に感謝すらしています。

―シリーズ 私の人生の「ドン底」―

<文/白戸ミフル イラスト/真船佳奈>

【白戸ミフル】

合コンに累計2,500回参加(今も記録更新中)した合コン漫画家。著書『合コン・アンド・ザ・シティ 恋活・婚活女子の合コンマニュアル』『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』

Twitter:@takara0722

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