多嚢胞性卵巣症候群で処方されたピル。いつまで飲み続ければ良いの?

イクシル

2019/1/12 20:00

生理不順や月経前症候群の治療でピルを飲んでいる方も多いのではないでしょうか。症状が緩和されているものの、いつまでピルを飲むべきなのか悩みますよね。そこで、専門家に相談してみました。

20代女性からの相談:「ピルはいつまで飲むべき?」

『生理不順や生理痛、PMSがひどく、20歳の頃に多嚢胞性卵巣症候群と診断されてからずっとピルを処方されています。薬との体質的な相性は問題なく、生理痛も若干ですが緩和されているため不満はないのですが、いつまで飲めばいいんだろう?と思うことがあります。一般的には子どもを授かるタイミングで服薬をやめると思うのですが、自律神経とホルモンバランスがとても乱れやすく虚弱体質なので、今後出産する見込みもほぼありません。出産を経なくても、生理不順や生理痛は加齢で緩和されるものなのでしょうか。それともずっと薬を飲み続けなくてはいけないのでしょうか?(20代・女性)』

加齢とともに生理不順は改善する傾向に


年齢を重ねると多嚢胞性卵巣症候群による生理不順は改善するようです。閉経に向かって症状は落ち着く可能性があります。

『卵巣の機能が低下してくる生殖年齢後半から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の月経不順は改善してくると言われています。(看護師)』

『日本産科婦人科学会の報告では加齢とともに月経周期が整順化し、多嚢胞性卵巣症候群患者の70~80%は40代で月経が整順になったと報告されています。(看護師)』

『多嚢胞性卵巣症候群による生理不順は年齢が上がっていくにつれて、生殖機能も衰えてくるので徐々に落ち着いてくると考えられます。一般的には35歳を過ぎると生殖機能が衰えていくと言われています。その後閉経に至り症状は落ち着くと思います。ただし、生理痛については原因によって、加齢に伴って症状が軽くなるものと逆に悪化していくものがあります。(看護師)』

ピルをやめると病気になるかもしれない


ピルをやめて多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害や生理不順を放置していると子宮体がんなどの病気になる可能性があります。

『多嚢胞性卵巣症候群による月経不順や無月経を治療せずに長期間放置することは、子宮内膜に異常な変化が生じ、子宮内膜増殖症や子宮体がんの発生リスクであることが知られています。無月経や無排卵の状態が続く場合は、年齢と近い将来子どもが欲しいかどうかに添って、ホルモン療法が必要となります。(看護師)』

『もし内服をやめてしまうと無月経や生理不順が再び症状として出現してしまい、排卵障害による無月経、生理不順が長引くと子宮体がんとなってしまう可能性があります。(看護師)』

主治医とよく相談して、ストレスを溜め込まないようにしよう


妊娠も含めて今後の治療の見通しについて、主治医とよく相談すると良いでしょう。ストレスをためこまないよう生活習慣を整えることも大切です。

『今のところ妊娠は希望されないとのことですが、今後希望される場合は治療方針も変わってきますので主治医にご相談されることをお勧めします。(看護師)』

『閉経までは主治医の先生と相談しながら内服コントロールしてください。自律神経系とホルモンバランスが乱れやすいとのことなので、生活習慣を整えストレスをためないように気を付けてください。(看護師)』

多嚢胞性卵巣症候群による生理不順の治療でピルを内服しているようであれば、薬をやめることで病気になる可能性がありますので、ピルを飲み続けるかどうかは、主治医とよく相談して決めると良いでしょう。

監修者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

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