NGT48山口真帆暴行事件のウラにある、地方アイドル“距離の近さ”の危険性


 新潟県を拠点に活動するアイドルグループ・NGT48のチームG副キャプテンである山口真帆が、2017年12月に自宅へ押しかけてきた2人の男に暴行を受けた問題で、同グループを運営するAKSは1月10日夜、公式サイトで「今回、山口真帆に関わる一連の騒動について、皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」と謝罪した。男2人は暴行容疑で逮捕されたが、のちに不起訴となっている

AKSの声明によると、事件には実行犯ではないもう1人の男が関与。さらに、「メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました」とのことで、同グループのメンバーが、実行犯に山口の帰宅時間を伝えていたことも明らかにされた。

当然だが、逮捕された男たちがメンバーから山口の帰宅時間を教えられていたとしても、山口の自宅マンションの住所を把握していないと犯行に及ぶことはできない。男たちは、いったいどうやって山口の自宅を割り出したのか。ベテラン芸能記者はこう話す。

「報道では山口さんの自宅マンションについての詳細は明らかにされていませんが、一般論として大人数のアイドルグループの場合、同じマンションに複数の地方出身メンバーが住んでいるケースが多い。たとえば、事務所がマンションの1フロアを借り切って、“寮”のような形で各部屋にメンバーたちを住まわせるということです。山口さんは青森県出身なので、そういったマンションに住んでいた可能性は高いでしょう。さらに、そのような“マンション寮”の場所が一部のファンにバレているケースも多く、住所の特定自体はそう難しいことではなかった可能性もあるわけです」

仮に山口がその“マンション寮”に住んでいたとして、その建物内部に入ることは簡単なことなのだろうか。

「タレントを住まわせるマンションなのだから、間違いなくオートロックでセキュリティーはしっかりしているはず。もしオートロックを突破して、建物内部に入って山口さんの部屋に押し入ろうとしたのならば、同じマンションに住む誰かの協力があったと考えるのが自然でしょうね」(同)

この仮説が本当であれば、男たちに帰宅時間を教えたメンバーだけでなく、マンションへの侵入を手助けした協力者の存在も疑われるところである。

●生活圏が狭い地方アイドル

アイドルグループのメンバーたちが住む“マンション寮”では、こういったトラブルが簡単に起こり得るものなのだろうか。

「所属するアイドルたちを事務所が同じマンションに住まわせるのは、危険な目に遭わせないようにするためだけではなく、私生活を管理するためという側面もあり、同じマンションに女性マネージャーなどの事務所スタッフが住んでいることも多い。事務所の監視がある状況であれば、メンバーたちも行動をそれなりに律するだろうし、同じマンションに住むメンバー同士で監視し合うということもある。ただ、その一方でメンバー同士の私生活が近すぎるがゆえに、1人が道を誤ると連鎖反応で何人もの素行が悪くなってしまうということもあり得る。それこそ、“マンション寮”に男を連れ込んだなんていう話も聞いたことがあります」(同)

地方アイドルの場合は、また別の難しさもあるようだ。

「東京に比べて生活圏が狭い地方の場合は、ファンとアイドルがつながりやすいという問題があります。ネットワークが小規模なので、学校の同級生や近所の人などからアイドルに関する個人情報が簡単に漏れてしまうこともある。そもそも、アイドルもファンも同じ地元に住んでいることが多いから、物理的に接触する可能性も高い。もともとタレントと友人関係にあった同級生がファンとしてライブに通うようになり、結果的に“つながってしまう”ということも珍しくないですしね。アイドルとファンの距離が近すぎるがゆえに、個人情報の扱いもずさんになり、それこそ“マンション寮”の場所くらい簡単に把握できてしまう……ということも十分あり得ます。そういった問題をしっかり把握したうえで、運営サイドはアイドルたちを守らなければならないのです」(同)

今回の事件を受けて、AKSは「全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底するなど」といった再発防止策を講じると発表したが、防犯ベル程度では問題解決には至らないとの指摘も多い。地方アイドル特有の危険性をしっかり認識し、二度とこのような事件が起こらないように、根本的な構造の見直しが必要となりそうだ。
(文=編集部)

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