【スリランカアーユルヴェーダ施設体験記③】治療院で受けた極上のトリートメントとは?内容や種類について

YOGA HACK

2019/1/12 08:00


スリランカ・アーユルヴェーダ治療院に10日間一人旅をしてきた筆者。
スリランカのアーユルヴェーダの体験談と、その魅力をお伝えしています。

第一弾では、施設を決めるまでの流れや、一日の内容など、アーユルヴェーダ旅行の基本情報について説明しています。

第二弾では、アーユルヴェーダ治療院での「食」の内容についてお伝えしています。

魅惑のアーユルヴェーダトリートメント


アーユルヴェーダのトリートメントというと、皆さんはどんなイメージ、印象がありますか?
額にオイルを垂らす「シロダーラ」のイメージ。

リラックス、癒し、美しくなる……そんなイメージはあるけれど、ちょっと得体が知れないし、全身オイルまみれになるのは億劫。
アーユルヴェーダのトリートメントを体験したことがないと、実際にはどんな施術があって、どんな状態になるのか、未知の世界ですよね。筆者もそうでした。

けれど、10日間にわたるスリランカの「シャンティランカ・アーユルヴェーダ・センター」でのトリートメントを経て、すっかりアーユルヴェーダトリートメントのとりこに♪
どんなことを体験したのか、今回初めてアーユルヴェーダの施術を体験した筆者の、率直な体験談をお伝えします!

人それぞれの症状によって決められるトリートメント

内容の決定


受けるトリートメントの内容は、アーユルヴェーダ医との問診によって決められます。

自覚症状や、痩せたい、髪の毛を増やしたいなどの希望などを伝えた後、ドクターが、問診や視診、脈診、血圧測定などを通して知り得た情報から、施術内容を決め、スケジュールを組みます。

スケジュール


毎日、午前中に2種類、午後2種類、合計4種類くらいのトリートメントを受けます。
同じトリートメントを何日か続けて受け、体の状態が整ってきたら、次に進むのが望ましいです。
ということは、滞在日数が長いほど、体の状態に合わせて施術のスピード(段階)をコントロールしやすいのです。

しかし、滞在日数が短い場合は、ドクターがそれに合わせて施術の日程を組んでくれます。嬉しいですね。

施術の目的


アーユルヴェーダの浄化法の目的は人によりさまざまですが、「毒素の排出」とそれによる症状緩和も、大きな目的の一つです。
これは、養成期間、本処置、養成期間、というように段階を踏んで施術を進めるのが一般的です。

今回、私が改善を希望した症状は次の5つです。
便秘むくみ鼻づまり月経不順手湿疹
実際には、これらの症状の根本的な問題となっている「ある体の状況」を改善することが、今回の施術のメインになりました。トリートメント後の心身の変化については、別の記事でご紹介していきますね。

トリートメントとその効果


今回私が受けたトリートメントを、内容や各トリートメントの適応・効果とともに、次の表にまとめました。

施術名

概要

適応または効果

アクシタルパナ

目にギーを入れる

眼精疲労、視力低下

フェイスマッサージ・フェイスパック

顔のマッサージ・パック

顔のむくみ、乾燥肌

フットマッサージ・レッグマッサージ

足、足裏、脚のマッサージ

足のむくみ

シロダーラ

額にオイルを当て流す

ホルモンバランスの乱れ(そこから生じる月経不順などの症状)

ヘッドマッサージ

頭のマッサージ

むくみ

ハーバルバス

薬草を煎じたお湯につかる

肌の炎症(特に手湿疹)

アビヤンガ

オイルの塗布

体の硬さ、便秘、毒素排出

背中のオイルピチュ

背中にオイルの湿布をする

背骨の弯曲(の改善のための前処置として)

プシュタ・バスティ

背中からオイルをしみこませる

背骨の弯曲(の改善のための前処置として)

スチームバス

上記のお風呂に入る

むくみ、便秘、毒素排出

ネティ・ナスヤ

点鼻

鼻炎、鼻づまり、ホルモンバランスの乱れ

私が体験したのは約11種類のトリートメントでしたが、トリートメント方法はこの他にもたくさんあり、組み合わせも様々です。

このうち、次の6つのトリートメントについて、実際どのようなことを行ったのか、順番にお伝えします!
ハーバルバスアビヤンガスチームバスアクシタルパナプシュタ・バスティシロダーラ

1.薬効を求めて「ハーバルバス」


薬草を煎じたあたたかいお湯につかります。バスタブはこんな感じ。

茶色く濁っているお湯は、薬草のかおりがします。
半身浴くらいの湯量ですが、肩のあたりにも自分でかけ湯をしながら、20分ほどつかります。

2.オイルで潤う「アビヤンガ」


アビヤンガとは、オイルを全身になでるように塗っていくマッサージのことです。
マッサージといっても、強い圧をかけてぐいぐい押していくマッサージとは異なり、やさしい圧で撫でるように全身にオイルを塗ります。
セルフマッサージでもある程度はできますが、セラピストさんにやってもらうアビヤンガは、やっぱり気持ちいい。

↑施術室の様子。

左手、右手、右足、左足、お腹、デコルテ、背中……セラピストさんの流れるような手の動きを感じつつ、ウトウト……
お腹のあたりをさすられると、くすぐったくて、体に力が入り、それでも我慢できなくて、声を出してごまかし笑い……
でも、セラピストさんも一緒に笑ってくれたので、緊張もほぐれます。
※だんだんと、セラピストさんとも親しくなり、最終的に半分寝てしまうくらいリラックスします。

セラピストさんの手から伝わる純粋性とやさしさ……オイルとともに染み渡る……セラピストさんって、すごい。
この状態で、20分ほど放置し、オイルを体の深層部にまでしみ込ませます。この間に、オイルに体の中の毒素を吸ってもらいます。

3.毒素排出!「スチームバス」


体にしみ込ませたオイルを、毒素と一緒に吐き出すのに必要なのが、このスチームバス。

棺桶(ちょっと表現があれですが)のような木の棺の中に入って、あおむけになります。顔だけは外に出ています。
蒸気が背中の方から上がってきて、木の棺の中全体がサウナ状態になります。この状態で20分。汗がぼたぼた落ちてきます。
サウナが苦手な人はちょっとつらいかも……でも、セラピストさんに「熱い」といえば、いつでも蒸気をストップしてくれるし、早めに出させてもらえます。

けれど、セラピストさんと他愛もない話をしていると、20分もあっという間に過ぎていきます。

4.目にオイルを!?「アクシタルパナ」


ギーを使った点眼です。目の周りに土手を作って、その中にギーを入れます。

この土手、小麦粉で作られているのかな?と思い聞いてみると、米粉と豆の粉からできている、とのこと。
ドクターの手により、ギーが入れられます。

ちょっと恐い気もするけど、好奇心も負けていません!さあ、私。目を開けよ!開けるんだ!
……で、恐る恐る目を開けてみました。お?視界が黄色いぞ。

なんか、思ったより痛くない。チクチクもしない。
「このまま、100回瞬きをしてください」と言われます。

もはや、成す術はない。言われるがままにやるだけです。唐突に、目がじわ~っとしてきます。
「ちょっと染みる感覚があるかもしれませんが、普通のことですよ」
「痛かったら、しばらく、ぎゅっと目を閉じててもいいんですよ」
気遣うような周りからの声が聞こえます。

しかし特段痛みを感じることはなく、100回の瞬きが終了。
綿のようなものでオイルが吸い取られ、土手が壊されていきます。
目をゆっくり開けると、少しだけ視界が白けて見えますが、すぐにそれも収まりました。

それにしても、アクシタルパナの様子は、傍からみると滑稽。宇宙人みたい。

5.オイルを集中浸透「プシュタ・バスティ」


体の背面に、アクシタルパナの時と同様に土手を作り、オイルを溜めます。

私は側弯症があるので、今回、背骨を柔らかくするためと、腰痛緩和のために、この処置が取り入れられました。
アクシタルパナと同じ、粉を練ったもので、背中に土手が作られていきます。
うつ伏せの状態で、お腹の下にパッドを敷きます。その方が背中が平らになって、オイルがこぼれません。

セラピストがオイルを注ぎます。
「熱くないですか?」
はい、と答えながらも若干のオイルの熱を感じます。背中に作られた大きな土手に、オイルが溜まっていきます。

この状態でビニールシートの蓋がされて、十数分じっとしています。
「すみませーん!オイルがこぼれました!」
オイルが流出した感じがして助けを求めると、
「上からね」
と、土手が決壊していないことを、あっさりと知らされます。
顔の向きを変えようとして動いた時に、土手の決壊の上から、オイルが流れてしまいました。下手に動くこともままなりません。。

でも、こうしている間にオイルが身体の細胞一つひとつにまでしみ込みます。硬くなった体や骨を、細胞レベルからやさしくあたため、潤して、柔軟にしてくれます。

6.神経系の鎮静「シロダーラ」

額にオイルを流し、リズミカルなオイルの流れを感じます
視床下部や下垂体など、ホルモンバランスを司る器官に直接的に働きかけるため、深いリラクゼーションを味わる。そんな前評判があるこの施術を、10日間の滞在期間中、2回受けました。
オイルが眉間の中心松果体(体内時計を司るといわれる内分泌系)のあるあたりに垂らされます。オイルのとろ~っとした感触が額を通して伝わります。
おでこの中心から、左右へと、オイルの当たる位置がずらされます。

オイルは、物理的には体の柔軟性を高めてくれる。これは、今回の一連の施術を通して体感しました。けれど、シロダーラの場合は精神的なレベルにも作用すると言われます。
「心と思考の柔軟性を高めてね」施術の間中、そんな風に心で願っていました。

額にオイルが垂れてくると、気持ちよすぎて寝てしまう。
そんな方もいるようですが、私は初めてのシロダーラだったので、楽しみで、ちょっと緊張もしていたのか、ずっと起きていました。

施術が終わると、髪の方へ流れていったオイルが絞られ、ふき取られて、その髪を覆うように、頭巾をかぶります。これは、風から頭を守り、冷やさないようにするためだそうです。

ラサーヤナ(若返り)の実現


トリートメントを通し、疲れた体を癒し、不調を整え、マインドも体の中もクリアになり、エネルギー満タンな状態になった私。

心も体も元気になり、施術が終わる頃には、
「ラサーヤナしたね!(若返った)」と言われました。

本来の自然な自分の状態って、こんな風だったんだ!元気ないとか、疲れているとか、顔色が悪いって言われていたけれど、それって、本当の私じゃなかったんだ!
トリートメントを経てそんな気付きを得られました。

そして、この状態を持続させられるか、ほんの一時のもので終わらせてしまうかは、自分次第……

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スリランカアーユルヴェーダ施設については以下の記事でも詳しく紹介しています。
第一弾では、施設を決めるまでの流れや、一日の内容など、アーユルヴェーダ旅行の基本情報について説明しています。

第二弾では、アーユルヴェーダ治療院での「食」の内容についてお伝えしています。

当記事はYOGA HACKの提供記事です。

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