高橋大輔が『辞退』を躊躇した「日本男子フィギュア」のふがいない内情

まいじつ

2019/1/11 11:00


(C)Shutterstock.com

昨年末に行われたフィギュア全日本選手権で2位の好成績を収めた32歳の高橋大輔だが、世界選手権出場は辞退すると発表した。

高橋の「若い選手が舞台を経験することの必要性…」なる言葉は重い。とはいえ、それは即決ではなかった。

「高橋は『迷った』と話していました。そもそも、高橋の復帰は今シーズンに限ってであり、世界選手権の大舞台を後輩に譲ったのは、当然の流れでした。なのに、高橋を迷わせたのは、日本のフィギュア男子の内情が影響していたからです」(スポーツ協会詰め記者)

期間限定で復帰した高橋を代表にしても、未来はない。スケート連盟もそのつもりだったが、考えを改めた理由は1つ。羽生結弦だ。

羽生は右足首故障のため、全日本選手権を欠場。だが、これまでの成績に配慮した“特別枠”によって、世界選手権への出場はかなった。しかし、関係者からはこんな声も聞かれた。

平昌五輪と同じ、故障明けのぶっつけ本番となります。五輪ではうまく行きましたが、二度続けて奇跡が起きるかどうか…」

日本スケート連盟が出場選手の勝敗にこだわるのは、翌年以降の出場人数枠に影響してくるからだ。出場枠は前年の成績によって決まる。現在は「3人」を確保しているが、世界選手権でコケれば、2人に減る可能性もある。

若手の経験か、出場枠の確保か


つまり、高橋が言うように「経験」を若手に積ませるのも大切だが、枠を減らしたくないため、入賞の可能性が高い高橋を出し、「羽生の結果次第」という状況から脱出したいのである。

「宇野昌麿がジャンプで失敗し、転倒する場面も今季は少なくありませんでした。その点、ジャンプではなく、ステップで加点を確実に稼げる高橋は、手堅く上位入賞が狙えるのです」(同・関係者)

2022年北京冬季五輪に向け、3人の出場枠は確実にしておきたい。高橋はこのまま消える予定でいたが、世界選手権の辞退と同時に、「今後は未定」と含みのある言い方をしたのは、現役続行を願う連盟の声を断りきれないと思っていたからかもしれない。

高橋に「経験のため」と突き放された後輩たちは、負けるわけにはいかない。

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