子育て初めてママ「理由もなく涙が出る…」気分が落ち込む原因は?



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待ちに待っていた、わが子の誕生。会えるのを楽しみにしていたから子育ての準備も万端! …だったはずなのに、なぜか毎日泣きたくなる。つらくてつらくて仕方がない…。そんな自分に情けなくなって、さらに落ち込む…。

赤ちゃんの誕生は誰だってうれしいものですよね。できることはやってあげたいし、惜しみない愛情を注いであげたいと思うのに、気持ちが追い付いていかない…。

今回は、生まれたばかりの子どもを前に、ママが落ち込んだり悲しくなったりしてしまうのはどうしてなのか? 解消法も合わせてお話ししていきましょう。

■無事に出産! うれしいはずなのに、毎日つらい…なぜ?

待望のわが子誕生に明るく楽しい子育てライフが待っているかと思いきや、現実はとまどうことばかり。いろいろ試してみるけれど、一向に泣き止まないわが子を前にして涙がこぼれてくる。泣き声を聞くのがつらくて、耳をふさいでしまう。赤ちゃんと過ごす1日に無性に息苦しさを感じてしまう…。

初めてのお子さんであればなおさら「わが子はきちんと発育している?」「何か問題はない?」など、不安になってしまうものです。例えば、子どもが少し吐いただけでも「大きな病気なのかもしれない」と心配になり、あわてて病院に駆け込む… といったことを、何度も繰り返してしまうママも少なくないでしょう。

どうしたらいいか分からず、毎日不安を抱えた状態になってしまうのは「人の命を預かっている」といった重責感からかもしれません。自分以外の命を背負う初めての子育ては、想像以上のプレッシャーをママに与えているのではないでしょうか。

■理由のわからない「気分の落ち込み」原因は…

プレッシャーづくしな日々にさらされるのと同時に、ママの気分が落ち込みやすくなる原因の一つに、脳内の神経伝達物質「セロトニン」などの減少が関係しているといわれています。

セロトニンは、太陽を浴びることで体のなかに分泌される物質。そのメカニズムはまだ解明されていない部分も多いのですが、「やるぞ!」という意欲や人の感情に関する情報の伝達に関係していたり、睡眠や覚醒、ホルモン分泌のリズムを調整するなどの役割があるといわれています。

そのため、日照時間が短くなっていく秋から冬にかけては、脳内のセロトニンなどが減少し、今まで楽しめていたことが楽しめなくなったり、気分が落ち込むといった人が増えるとか。それを予防するため、朝早く起き、積極的に外で太陽の光を浴びると良いといわれています。

ただ、子育て中のママは赤ちゃんの生活リズムに合わせているため、毎日朝早く外に出て、太陽の光をあびるというのもなかなか難しいですね。冬の寒い季節はなおさらです。

さらに、赤ちゃんはまだママと会話ができず、大人同士のようなコミュニケーションをとるのは難しいでしょう。意思疎通のとれる相手と話す機会が少ない日々が続くと、ママはどんどん閉塞感がつのっていきます。

そうした環境が重なり、「つらくて悲しい」「何をしていても落ち込む」といった感情を引き起こしているのかもしれません。

■いざという時、頼りにならない「夫と実母」


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では、子育てで気分が落ち込んでしまう時には、どうしたら良いのでしょうか。

日々の閉塞感、子育てのプレッシャーをやわらげるには、まずは意思疎通のできる相手をもみつけ会話をしましょう。まずは「大人と話す機会」を意識的につくるといった行動が大きな意味を持ちます。

身近にいる大人、と聞いてすぐに思い浮かぶのは「夫」ではないでしょうか。気兼ねなく話せる存在ではありますが、夫の場合、仕事が忙しく頼りにならないこともあるでしょう。

そうなると実母などが身近な存在ですが、相手によっては「そんなこと当たり前なんだからもっと我慢しなさい」「みんなやっていることなんだからワガママいわないの」と一蹴されて、会話にならないことも…。

子育ての話題を出しても「気持ちを理解してもらえない」と一層さみしい気持ちになってしまい、かえって悪影響となることもあります。

■落ち込んだら「近すぎない大人との二言、三言」

大人同士の会話を楽しむには、かえって近すぎない相手のほうが良い場合があります。

例えば、普段の暮らしのなかで、大人と会話をするのはどういったシチュエーションでしょうか。

・宅急便の配達業者さんに「寒いのにご苦労様です、いつもありがとうございます」と感謝を伝える。

・公園へ散歩に行ったついでに、子どもを遊ばせているママに「この公園、小さい子がたくさんいますよね」と話しかける。

・週に何度か訪れるスーパーの店員さんに「すみません、○○が欲しいんですがありますか?」と聞いてみる。


スーパーの店員さんに声をかけるのは会話とはいえないかもしれませんが、これも立派に「大人と言葉を交わす」行為に入ります。

赤ちゃんを連れていると「かわいいわね」と声をかけられることはありませんか? そんな時は「6カ月になりました」などと会話をふくらませてみても良いと思います。

世間話、天気の話、地域の話など、あたりさわりのない会話をするだけで十分です。

赤ちゃんといると「相手が何を思っているのか分からない不安」が生じるもの。そんな時、二言、三言でも意思疎通のできる大人と話をすることで、育児への不安がスッと消えることがあります。ぜひ試してみてください。

いつもより少し積極的になって大人との会話を楽しんでみれば、赤ちゃんと2人きりの世界に閉じ込められているような閉塞感はだんだんと消えていくのではないでしょうか。

参考資料:
・厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html

・厚生労働省「こころの耳」
http://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/

・全国地域生活支援機構
https://jlsa-net.jp/sei/utsu/

・日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2016/009206.php


(佐藤栄子)

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