松阪牛、のどぐろ、高級食材を新作駅弁で味わい尽くす/第54回駅弁大会レポ

日刊SPA!

2019/1/10 15:49



連日大賑わいの様相を見せている「第54回元祖有名駅弁とうまいもの大会」。記者は2日目も開店同時に会場になだれ込み、名物駅弁、新作駅弁を物色している。昨日は外国メディアと思われる人々を含む、取材のテレビカメラの放列に驚いたが、今日は今年一番の寒さのせいか、少し落ち着いており、比較的ゆっくりと会場内を巡ることができた。

それでも昨日、食べた「四大かにめし」などの実演コーナーは大人気。多くの人で賑わっていた。そんななか、記者の目に止まったのは肉系の実演コーナー。「新作ブランド牛肉対決」で「常陸牛」、「鹿児島黒毛和牛」、「佐賀牛」がシノギを削るなか、やはり肉の芸術品と言われる「松阪牛」と書かれたインパクトは絶大だ。

店頭の元気なお母さんに聞くと「この大会でデビューした新作」とのこと。「美味しいから男性なら2個ペロリと食べられるわよ!」と言われたが、松阪牛ならさもありなん。こちらもインパクト大の金ピカのパッケージを開けようとしたときふと気づいた。「名古屋駅」と書かれているのである。調整元は名古屋の老舗で、数多くの松阪牛の駅弁を手がけていることを知って納得した。

そんな「松阪牛よくばり弁当」(愛知県 東海道本線 名古屋駅/1890円)は松阪牛の焼き肉、すき煮、しぐれそぼろが白飯の上にドンと乗った、肉好きならずともたまらない一品。パッケージを開けた途端に香ばしい薫りが鼻腔をくすぐる。さっそく焼き肉を一切れ。冷えているのに舌の上でとろけそうなお肉。噛むと肉の味がしっかりして、思わず「おっ!」と声が出る。

すき煮を白飯と一緒にいただく。松阪牛から出た煮汁をしっかり吸った白飯、これだけでも単独でイケてしまうのでは。しぐれそぼろは意外や上品な味付け。肉自体に旨味があるから、それを損なわないような味付けがされている。値段的には2000円弱とこの大会でも上位に入るが、この質で、この値段ならお買い得なのでは、というのも正直な感想だ。

◆高級魚「のどぐろ」の新作駅弁

次に目に止まったのはこちらも実演、うにやあなご、エビカニがシノギを削る「新作海鮮弁当対決」コーナーのなかにあった「のどぐろ天麩羅と海老づくし弁当」(新潟県 信越本線 新津駅/1380円)だ。のどぐろはここ数年、海鮮系では人気食材で、産地の北陸や山陰の駅弁で多く使用されている。

今回は産地のひとつ新潟産。新潟では「のどぐろ炙り丼」などが、新ご当地グルメとして推されており、希少な冬の味覚として人気のようだが、こちらは駅弁界の名作「のどぐろとサーモンといくらの弁当」(1530円。同ブースで販売)を世に出した老舗調整元。「のどぐろサーモン~」の、のどぐろは塩焼きだったが、新作は天ぷらにするという新趣向。

さっそく蓋を開けると、2切れののどぐろの天ぷら、センターに甘エビ、背後に海老しんじょう。サイドは鮮やかなピンク色のえびそぼろ。全体的にふんわりとした色合いでちょっとほっこりする。まずはのどぐろの天ぷらをひと口。冷めているのに、予想以上にさっくりとした衣。そしてのどぐろの甘さ。薄味に仕上げているのでのどぐろ自体の甘みを感じる。塩焼きでは油の旨味を感じたが、天ぷらでは白身の軽い食感と味を楽しむ感じだ。のどぐろは天ぷらでも美味しいんだと認識。欲を言えば、抹茶塩など、変化が楽しめるアクセントがあればさらに美味しく食べれただろう。

海老しんじょうは、驚くほどふんわり、甘海老は頭から食べられる。付け合せの生姜の甘酢漬けでリフレッシュしたあとは、えびそぼろと昆布だしごはんを一緒にかきこむ。こちらも非常に上品な味で、小ぶりなこともあり、あっという間に食べてしまった。

肉系、海鮮系ともに今回の対決モノはハイレベルな予感。明日以降も、さらなる名品・珍品を求めて会場を彷徨っていきます。

取材・文・撮影/駅弁記者(参加=12年連続17年目)

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