『きょうもいやがらせべんとう』作者 パパ芸人・タケトさんが明かす「絵本誕生ストーリー」【前編】

It Mama

2019/1/9 21:45

出典: It Mama(イットママ)

14万部を突破した書籍『今日も嫌がらせ弁当』をご存じの方も多いと思います。高校生の娘の反抗期をきっかけに、母がお弁当を通して娘へメッセージを送り続けた実話で、その母のキャラ弁のクオリティが話題となった本です。

この本が今年の夏に映画化されることが決定! 母親役は2児のママでもある篠原涼子さんとのことで、楽しみですね!

今日は映画化を記念して、人気書籍の絵本版『きょうもいやがらせべんとう』の著者で、6歳の娘さんをもつパパ芸人のタケトさんに、絵本誕生ストーリーについてインタビューしましたのでご紹介します!

聞き手は、It Mamaでヒット連載を多くもつ、こちらもパパライターの村橋ゴローさん。

絵本『きょうもいやがらせべんとう』の制作秘話や、お弁当にまつわる子育て論など、パパ目線で繰り広げられる子育てトークを前編・後編の回にわたってお送りします!





――そもそも、芸人であるタケトさんがなぜこの絵本に関わることになったのですか?
出典: It Mama(イットママ)

これが本当に偶然の産物でして。ある日、新宿の紀伊国屋書店に行き雑誌コーナーを眺めていたんです。『fam』という、今でこそキャンプ雑誌ですが当時はパパ向けの雑誌で。当時、子どもが生まれた後ということもあり、「ママ向けの雑誌はあるけどパパ向けっていうのは珍しいなあ」と手に取り、これに出たいなあと。それで雑誌に載ってる編集部の電話番号に、すぐ電話したんです。「出たいんですけど」って。

――すぐにですか! 凄い行動力ですね。
出典: It Mama(イットママ)

もう、すぐに。そうしたら電話に出たのが、編集長だったんですよ。それで「出たい」という旨を伝えたら、「売り込みは多くあるけど、直接本人がかけてきたのはあなたが初めてだ」と。これは脈アリ!? と思い、「毎月読んでます!」ってウソついたんですよ。でもその号が創刊号だったんです(笑)。でもそれが編集長に超ウケて。それがきっかけで『fam』に出るようになったんですが、その編集長というのがkaoriさんの書籍『今日も嫌がらせ弁当』の担当編集だったんです。それでかねてから絵本化のアイデアがあったらしく、俺が『fam』に出入りするようになったことから、「芸人だからストーリーも書けるだろう」と、俺に話がきたんですよ。

――へー! 偶然というか、自力で引き寄せたんですね。さすが2019年仕事運ランキング1位に見事輝いたタケトさんじゃないですか!
source:https://ameblo.jp/taketo-official/

いや、俺は『fam』に出たかっただけなんすけどね(笑)。

――しかし原案がある作品。絵本化するにあたり、原案者のKaoriさんとは綿密な打ち合わせをしましたか?

kaoriさんは八丈島在住なので東京に1度来ていただき、打ち合わせはしました。それで俺の人柄を知ってもらったら、「タケトさんにならお任せできます」と言ってくださって。だからけっこう自由にやらせてもらいました。

――ストーリーは、すんなり浮かびました?
出典: It Mama(イットママ)

浮かびましたね。ただボケ要素も何個か入れたかったので、そこをカオリさんに確認したら全部オッケーでした(笑)。しかし原案が素晴らしいので、ハイライトのほとんどは絵本にも入れました。

――拝見しましたけど、クスッと笑えて、ホロッと泣けて。お世辞抜きでいい絵本でした。特に子育てを頑張ってる最中のママ・パパには、相当刺さるでしょうね。

ありがとうございます! やっぱ最後の表彰状のとこ、いいでですよね? あそこは泣けます。

――反抗期真っただ中だった高校3年間。娘への〝いやがらせ弁当〟を続け、ついに卒業式の日を迎えた。最後のお弁当には、ノリで「まいにち、ママのおべんとうをたべてくれてありがとう」と書かれた表彰状だった……というシーンのことですね。
出典: It Mama(イットママ)

そうです。あのページにはある仕掛けがしてあるんです。お弁当箱のおかずとご飯、つまり2枚の絵が描かれてますよね? その四隅に、実は切り込みを入れたんです。なのでそこに実際に作ったお弁当でも、家族の思い出でもいいので、何らかの写真を入れられるようにしました。

――その意図は?
出典: It Mama(イットママ)

単なる絵本ではなく、その家オリジナルの1冊にしてほしかったんです。これ実は俺のアイデアで、絵本を刷りはじめてから思いついたんですよ(笑)。それですぐに連絡して。切り込みを入れると余計にお金がかかってしまうらしいのですが、それでも「やりましょう!」と応えてくださって。嬉しかったですね。だからこれを読んだ子どもがいつか結婚するときに、お母さんとの思い出の写真や手紙を添えて、それでお母さんに手渡してもらえたら最高に素敵じゃないですか!

――いや、素敵すぎます!

それで、本の作者である俺が何もやらないのはおかしいと思って、子どもと妻にお弁当を作ったんですよ! いい旦那でしょ?

――いい旦那だと思います!

その写真がこれです!

出典: It Mama(イットママ)
出典: It Mama(イットママ)


――うわー、凄い! これ自分で作ったんですか?

いや、自分ひとりだとムリなので「子どもと妻に作りたい」とKaoriさんに相談したら、「それだったら、八丈島からうかがいます!」ってこっちに来てくれて、それで指導してもらって作ったんですよ。

――Kaoriさん、いい人だな~。

絵本の差し込み部分には子どもに作ったお弁当の写真と、表彰状を入れておいて。絵本を読み聞かせしていたら自分への表彰状が出てくるわけで、子どもは大喜びで。でもそれを横で見ている妻からすれば「子どもには作ってあげたんだろうけど、私にはないじゃん!」って話ですよね。でも俺は、妻にも「ありがとう」と言いたいわけです。だから絵本の最後に、妻への表彰状も入れておいたんです。いい旦那でしょ~~?

――わかったっつーの(笑)。
出典: It Mama(イットママ)

でも妻にあてた「日々のあなたをみて、このストーリーが浮かびました」というのはマジで。だから妻が子どもにしてあげたことを、子どももいつか大きくなって自分の子どもにしてほしい。そんな子育てにかけた愛情を受け継いでほしい。これは絵本を書くにあたっても、一番大事にしたテーマでもあるんです。

――凄くいい話だと思います。

面白いもんで、写真を挟み込んだだけで娘が「わたしのえほん、よんで」って言ってきますもん。それだけで、自分の絵本だと思ってるんですよ。絵本のなかのママはメガネをかけてるんですが、妻はメガネをかけてない。それでも「わたしのえほん」って。不思議ですよね。

――お弁当といえば、『kaoritaketo』というKaoriさんとのダブルネームでインスタグラムにレシピ動画をアップされてますよね?
source:https://www.instagram.com/kaoritaketo/

これは子どもが幼稚園に入るようになって、妻がお弁当を作るようになったと。それで俺も協力したい、1品ぐらいは作って手伝いたい……そんな思いを胸に「男でも簡単に作れるレシピはないか?」とKaoriさんに相談して。そこからあのインスタが始まったんです。

――ますますイイ旦那じゃないですか!

でもねー、料理作って動画まわして編集して……もうムリだ~~! ってなって、結局3ヵ月しか続かず……(笑)。

――じゃあ奥さんは偉大ですね。

偉大ですよー、あんなの毎日ムリ! ウチの奥さんのみならず日々、お子さんのお弁当を作られてるすべてのお母さんを尊敬します、はい。

因みに、こちらのkaoritaketoのインスタ動画レシピは今後It Mamaで料理秘話も交えて連載でご紹介していきますので、みなさまお楽しみに。

後編は「イクメンパパの悲しい現実」について、さすがお笑い芸人パパ!おもしろいエピソード盛沢山で話していただきましたので、お見逃しなく!

【参考・画像】
※ Kaori(ttkk) (著)『今日も嫌がらせ弁当』(2015)- 三才ブックス
※ タケト(著)kaori(ttkk)(監)『きょうもいやがらせべんとう』(2015)- 三才ブックス
※ タケトオフィシャルブログ – Ameba
※ kaoritaketo/ Instagram

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