亜咲花、「ジャンルかぶり」のないミニアルバム『19BOX』へ込めた想い語る


●夢をかなえた2018年から、次の一歩へと踏み出す1枚に
アニソンシンガー・亜咲花にとって、2018年は飛躍の年となった。スマッシュヒットを記録したTVアニメ『ゆるキャン△』のOPテーマをはじめ、“Animelo Summer Live(※以下:アニサマ)”への出演に二度のワンマンライブなど、活躍の場を一気に広げた1年を経て、2019年の幕開けとともに彼女が発表するのがミニアルバム『19BOX』。

“ジュークボックス”になぞらえたタイトルどおり、1曲たりともジャンルの重複しない充実の一作に仕上がった。今回は作詞も担当したリード曲や田代智一・佐藤純一(fhána)からそれぞれ提供を受けた新録曲の話題を中心に、その製作の裏側に迫る。
○■リスナーさんがお好きな曲をセレクトするような1枚になれば

――2018年はついにアニサマにも出演されました。ステージからの光景はいかがでした?

ひとことで言うと、もうペンライトの海でした! なのに、お客さんの顔が一人ひとり鮮明に見えて。私のグッズを持ってる人とかもわかって……「あこがれの歌手の方って、ステージからこういう景色を見てたんだ!」って思いましたし、アーティストのみなさんと同じステージに立てたっていうのはすごく光栄で、いまだに忘れられないですね。去年までは「上がってこいよ!」って言われる側だったんですけど、今は「次は私が、みんなに夢を与える番なのかな?」って思ってます。

――そのほか、秋にはバースデーライブも開催されました。こちらも満員中の満員でしたね。

おかげさまで、もうパンパンで。3月の1stワンマンの会場は渋谷WWWだったんですけど、今回は渋谷duo MUSIC EXCHANGEということで、ワンマンをやらせていただくたびにどんどん会場が大きくなって。しかもそれが満員・ソールドアウトということで……なので、次はまた大きな会場でソールドアウトさせなきゃいけないっていうプレッシャーもあるんですけど、それを自分の背中を押していくひとつのポジティブな要因として、3月のツアーも満員にしたいです。

――そのツアー前にリリースされるのが、ミニアルバム『19BOX』です。まず、どんなコンセプトを目指されたかからお教えいただけますか?

今回は最初にタイトルを決めて、そこから内容を決めました。19歳でミニアルバムを出す記念としてタイトルの中に数字を入れたいなと思っていたところ、ディレクターが「『19BOX』、どう?」って言ってくれたんですよ。でも私、そもそもジュークボックスっていうものがわからなくて……(笑)。それで調べたら、昔お金を払って自分が好きなレコードを選んで曲をかけるっていう機械があったと知りまして。

そういうジュークボックスのように、リスナーさんがいろんな曲の中から好きな亜咲花の曲をセレクトできるように、幅広い楽曲を揃えたCDにしたら面白いんじゃないかな、ということになったんです。なのでダンスナンバーからバラード、ロックにラブソングにと、7曲ともまったく違うジャンルの楽曲が詰まった1枚になりました。
○■リード曲は、ずっと歌いたかったジャズ・ロック

――新録曲の方向性についても、亜咲花さんから提案されたんでしょうか?

はい。私から全部提案をさせていただきました。なかでもリード曲の「KILL ME One More Time?」は、私がずっと歌いたいと思っていたジャズ・ロックになっているんです。アニソンって作品があってこそのものなので、今までは歌う機会がなかったんですよ。でも今回はシングルじゃ出せない亜咲花のカラーを出したかったので、ここでちょっとオトナな、背伸びしたというよりも自分と正反対の楽曲に、歌詞で命を吹き込んでみるのも面白いのかなって思ったんです。それで自分の等身大とうまく対比できるよう、テーマをあんまりいい恋愛にたどり着けてないような弄ばれてる女性に設定しました。

――そのテーマの似合う、本当にかっこいいジャズ・ロックになっていますね。

そうですね。最初に10曲ぐらい聴かせてもらって、その中から選びました。実は元々「ジャズ・ロックを歌うときには絶対自分が作詞をして、ちょっとドロっとした恋愛の歌を書こう」って決めていたので、逆に「どれがいちばんドロッとした恋愛が似合うかな?」っていうところから考えて、いちばんピンときたこの曲を選んだんですよ。

――歌声からもオトナさやセクシーさが強く感じられましたが、歌う際に気をつけられたのはどんなことでしたか?

今回は曲の主人公の女性の本心をあえて英語で書くようにしたので、特にその英語の部分では言葉の置き方やブレスの使い方をより意識しました。ただ、自分の思い描いていたこだわりが強かった分、最初はその理想と現実とのギャップもありまして。それで何回も録り直した部分もあったんですけど、最終的にはやりたいことも全部回収できたし、ライブ映えも絶対する曲になったと思います。だからライブではセクシーに魅せられるように、見せ方も考えていこうかなって思いますね。

――そしてこの曲では、MVも撮影されました。

今回は男女ふたりの恋愛の模様を観ながら、私が80年代風のライブハウスのステージで歌っているというものになっていまして。映画っぽくワンカットで長回ししていたりと、今までの中でいちばんストーリーが目に見えてわかりやすいものになっていると思います。それに今回は初めてバンドメンバーも加えて撮影したので、ロックにもなってますし……本当に、“初めて”が多かったですね。でも「去年まで制服着てたのに、この1年で亜咲花どうしたんだ!?」って皆さんビックリするんじゃないかな?(笑)。

――全体的にかっこいいうえに、後奏の去り際の表情もすごくオトナで。

あはは!(笑)。でも今回はタイアップもないからより純粋に歌とMVを単独で楽しんでいただけると思うので、「この曲が、亜咲花の入り口になった!」っていう方がすごく増えるといいなと思ってます。

●新録曲は現在・過去・未来を描きながら、ファンの姿も感じられるものに
○■人生を変えてくれた、あこがれの作家からの楽曲提供も

――さて、新録曲はもう2曲。まず「feat. future」は、まさに今の亜咲花さんにあてたような曲となっていますが。

そうなんです。この曲は、大好きな「ハレ晴レユカイ」を作曲された田代智一さんにお願いをしたんですけど、自分の人生を変えてくれた方に曲を書いていただくというのはすごく名誉というか光栄というか……レコーディング中「これ、本当に自分が歌っていいのかな?」みたいな気持ちで、ほわほわもしてました(笑)。

――そのなかで、大事にされたことはどんなことでしたか?

10年後とかに聴いて、「19歳の亜咲花ってこんなキャピキャピしてたなぁ」とか「こういうふうに夢を追ってたんだなぁ」って思えるように、思い出のひとつを記録するみたいに楽しく歌っている自分を残しておきたいなと思ったので、何も考えずにすっごく透き通ったガラスのような気持ちで歌っていました。
あと、この曲はファンのみんなを巻き込んで強く思いながら歌う曲になってるんですけど、そういう曲って実は初めてな気がするんですよ。だから、私は曲中に出てくる“僕たち”っていう言葉を自分とファンの皆さんのことだと思って、ずっとステージに立ってるときのみんなの顔をイメージしながら歌ってました。

――「ひとつ 夢が叶っても」という歌い出しを、本当に夢をかなえた方が歌うというのも、より聴いてる人に響くように思います。

それに「なんだか おなかは空いて」って続くのもすごくいいんですよね。たしかに自分、夢をかなえたらすぐに次の夢ができて、常に目標とかに飢えてるような感じがするので、「『抱えきれないほど よくばって』……わかる!」って思うんです。

――そしてもう1曲の新曲が、「Singbird」です。

これはfhánaの佐藤純一さんに作編曲をお願いした曲です。fhánaさんとは元々いろんなイベントで共演させていただく機会があって、そのとき佐藤さんから私の歌声を「日本だけじゃなくてグローバルに通用するからすごいよね」ってすごく褒めていただいていたんです。そういうのもあって佐藤さんに声をかけさせていただいたら、佐藤さんも「ずっと亜咲花ちゃんに曲を書きたかった」とおっしゃってくださって……。

――相思相愛というか。

そう! 本当にそんな感じだったんです。この曲ではもちろん等身大の自分も描いていただいているんですけど、私がアニソンシンガーになろうと決めた日から、アニサマという夢をかなえたるまでの“過去”や、私が10年後もアニソンシンガーとして活躍している“未来”の姿を想像して書いた、とおっしゃっていただいた曲で。歌詞にはアニサマや、過去の自分の曲のタイトルを連想するような言葉も上手に散りばめていただいているんですよ。しかもレコーディングも佐藤さんにディレクションしていただいて、直接すり合わせながら作っていったんです。

――そのレコーディングで、特に力を入れられた部分はどこでしょう?

1番のA・Bメロが、すごく難しかったんですよ。そこは「感情を押し殺して、無になって歌ってほしい」って言われたんですけど、私はいつも感情を入れてナンボだと思ってたので、逆に無になることの難しさを強く感じました。その部分は、2番も合わせると感覚を掴んで録りきるまでに2時間ぐらいかかったので、あらたな課題を見つけられた曲にもなりました。
○■“オタクならでは”な部分を活かせた、初作詞曲

――さて、4曲目からはシングル未収録曲が続いていきます。まず「valkyrie PARTY」は、特にファンの皆さん待望だったのでは?

そうなんです。今までライブでは披露させてもらっていたので、もう「ようやくか!」という感じなんですけど、音源化されてないのにライブではすごい盛り上がりを見せる曲なんですよ。すごくハードロックなんですけど、入りはちょっと壊れたちっちゃい女の子が語りかけるようにぽつんと歌ってるようなところから始まり、急にガンガンエンジンがかかっていくようなストーリーになっています。

――おっしゃるように1stワンマンでも披露されていた曲なので、初作詞曲はこの曲なんですよね。

はい。これは高3の冬に、冬休みの課題に追われながら並行して書いたという思い出が(笑)。RejetさんのシチュエーションCD「十狂セメタリー」の主題歌と、作品に寄り添う歌詞になりました。昔からRejetさんのゲームやドラマCDやキャラソンをたくさん聴いていたので、当て字をたくさん使った歌詞にしました。たとえば「闇」を“め”とか「失踪い」で“いない”とか当て字を使うっていうのをポイントにしたりと、オタクならではの知識を初めて曲に活かせられたのかなって思います。

――また、もう1曲すでにバースデーライブで歌われていた、「CITYSCAPE」も初音源化となります。

この曲がEDテーマになっている『Collar×Malice –Unlimited-』というゲームはダークな世界観のものなんですけど、この曲はハッピーエンドのEDテーマということで、温かいバラードになっていて。「これからもふたりに幸せが続くといいなぁ」ってプレイヤーのみなさんが思っているときに流れている楽曲なので、つらい経験とか壁を乗り越えたふたりが、この先ずっと長く歩んでいけますように……っていう気持ちを込めて、十歩ぐらい引いて天から見守るように歌っています。

――作品にも寄り添いつつも、個人的にも共感される部分もあったということで。

そうですね。もちろん作品の主人公とヒロインを想いながら歌ったし、境遇もまったく違うんですけど、この曲をいただいたのがちょうど上京したときで。たとえば「どこまでも大きな愛で乗り越えようWe can do it」っていうフレーズは、“I”じゃなくて“We”になっていたので、家族のことも思い出しながら「私たち、できるよ」という気持ちでレコーディングしました。

●2019年実現させたい、亜咲花の野望
○■ダンサブルなナンバーで湧いた、あらたな魅せ方への意欲

――それに続くのが、ゲーム『勇者ネプテューヌ 世界よ宇宙よ刮目せよ!! アルティメットRPG宣言!!』のEDになっている「Never ending true stories」です。

この曲は、一見普通の男女の曲のようにも聴こえるんですけど、ゲームの世界を知っていると、プレイヤーとキャラクターの関係性みたいな内容に感じられるんですよ。だからそれもすごく面白いですし、サウンドもピコピコ音でかわいいんですよ。

――それでいてダンスナンバーのようになっていて。

ねぇ。だから私、この曲はバックダンサーをつけて踊りたいんですよね。今までフルで踊るような曲はなかったので、これもあらたな挑戦としてダンスをつけたら、歌だけじゃなくてパフォーマンス全体としてもみなさんに楽しんでもらえるのかな? と思ってるので、今後いろいろと考えていきたいですね。

――そしてアルバムの最後を、「Place of promise」が飾ります。

これはもうまさに、冬から春にかけてにピッタリの曲だなぁと思っていて。この曲も暖かいですよね。でもこの曲はラブソングなんですけど、OPになっているゲーム『夢現Re:Master』が百合作品なので、恋愛という大きなくくりで歌いました。なので、聴いた方それぞれに想像していただければ……と思っています。

――同じくバラードではありますが、歌声は「CITYSCAPE」ともまた違う感じで。

そうなんですよ!「CITYSCAPE」はすごく芯が通ってるんですけど、この曲は芯も通らせつつ、それこそ「キミと始まる物語」みたいなふわぁんとした感じをイメージしていて。なので歌声も、めちゃくちゃ柔らかくなっていると思います。
○■初のツアーを前にした、今の率直な心境は

――そして春には、このアルバムを引っさげてのツアーがございます。今回も副題を付けられていますが、「めったにない珍しいこと」という意味の「Once In a Blue Moon」に続く、“FMA”とは?

“First Mini Album”です!“First Album Tour”とかも考えたんですけど、「でも“FAT”になるしなぁ……」とか思って(笑)。これまでも1stワンマンが“Last JK”で“LJK”とかいろいろ略語は頑張ってきたので、これはもうマストだなって思って(笑)

――地元名古屋でのワンマンも、このツアーが初となります。

そうなんです。なので会場ごとのお客さんの雰囲気も見つつ、ステージングも変えていったら面白いのかもしれないですね。一カ所一カ所、最初で最後っていうぐらいの気持ちで全力込めて歌わせていただきますので、最後まで楽しんでいただけたらな、と思います。

――そのツアーで、やりたいことはどんなことですか?

もしかしたら中には全公演来てくださる方もいらっしゃるかもしれないので、そういう方も飽きずにそれぞれの会場を一つひとつ楽しんでもらえるよう、会場ごとに歌う楽曲を変えたりしたいなって。アニソンカバーもやりたいと思ってるので、こちらも会場ごとに楽曲を変える……とか。かなりハードル高いとは思うんですけど。

――やっぱり、アニソンカバーは続けていきたい。

はい。オタクとしての気持ちを忘れたくないですし、リスペクトという意味も込めて今後も続けていきたいです。

――最後に、このミニアルバムのリリースとツアーで幕を開ける2019年、亜咲花さんが実現させたいことをお伺いできますか?

二十歳のお誕生日におっきい会場でライブをやるっていうのがここ最近の夢であり目標です。人生一番のおっきいお誕生日なので、盛大にいろんな人にお祝いしてもらいたいんですよ。たぶん表現の仕方やパフォーマンスも含めて成長できるのかな? と思っているので、そういう意味を込めて……二十歳だから、2000人! 実現出来るように頑張ります!

●亜咲花ミニアルバム『19BOX』
発売日:1月9日
価格:2,800円(税込)
・収録内容
01.KILL ME One More Time?
02.feat. future
03.Singbird
04.valkyrie PARTY
05.CITYSCAPE
06.Never ending true stories
07.Place of promise
・ダウンロードカード「SONOCA」 ※初回生産分のみ
「KILL ME one more time?」Music Video
「KILL ME one more time?」Music Video No lyric ver.
「KILL ME one more time?」Making Movie
RejetシチュエーションCD 第七特命課『十狂セメタリー』PV
オトメイトゲーム『Collar×Malice –Unlimited-』ED映像
ゲーム『勇者ネプテューヌ 世界よ宇宙よ刮目せよ!! アルティメットRPG宣言!!』ED映像
ゲーム『夢現Re:Master』PV
・初回封入特典
亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)※全5種類のうち1枚をランダム封入
初回生産分限定ランダム封入:亜咲花直筆サイン入りCD(盤面に本人サイン)Music Videoなどを収録したダウンロードカード「SONOCA」

●亜咲花 1st Tour 19BOX ~Once In a Blue Moon FMA~
チケット価格:全会場共通 グッズ付き6,500円、通常4,500円(いずれも税込/プラスドリンク代)
・名古屋
日程:3月23日
会場:HOLIDAY NEXT NAGOYA
時間:開場 15:00/開演 16:00
・大阪
日程:3月24日
会場:LIVE SQUARE 2nd LINE
時間:開場 15:00/開演 16:00
・東京
日程:3月31日
会場:LIQUIDROOM
時間:開場 16:00/開演 17:00
※注意事項:※グッズ付き立見=先行グッズ付きスタンディング、入場時ドリンク代別途必要、女性、子供専用エリアあり、未就学児童入場不可、※6歳以上からチケット必要、12歳未満は保護者同伴必須

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