『FANTASIA ANNIVERSARY LIVE 2019』開催記念 人気作家陣が一問一答 『冴えない彼女の育てかた』丸戸史明&深崎暮人 編

SPICE

2019/1/9 19:00

2019年1月12日に行われる『FANTASIA ANNIVERSARY LIVE 2019』。富士見ファンタジア文庫30周年を記念して行われる本イベントを記念して、人気作品の作家&イラストレーターに同じ質問をぶつけてみた。第一弾は2019年秋に劇場版も公開予定の『冴えない彼女の育てかた』より作家の丸戸史明とイラスト担当の深崎暮人。果たしてなぜ彼らは表現の世界に進んだのか?この作品を生み出したのか?答えから紐解いてみたい。


Q あなたが作家(イラストレーター)を目指したきっかけをお教えください。

丸戸:元々ゲームのシナリオライターをやっていたのですが、ある時、自分のキャリアの節目ともいえるゲームが5年越しにようやく完成しました。で、あまりに長い間一本のタイトルに全力投入したので、ゲームを手掛ける気力も体力もなくなっていたところに、タイミングよく当時の担当さんからお話を頂きまして。一冊あたり200キロバイト程度ということでしたので、それなら当時の自分でもなんとか仕事を続けられるなと思い、作家になることを決めました。結局、そこからまた1つのタイトルに5年以上も付き合うことになりましたが(苦笑)。

深崎:子供の頃から絵を描いたり工作したりと何かを作るということが好きで、将来的にはその延長で何かしら創作に携わる仕事が出来ればと思っていて専門学校に進学しました。卒業後はサラリーマンをやったり工事現場で働いたりと紆余曲折があり、それでも諦めきれずにWebで絵を公開しているうちに声がかかるようになり仕事として定着しました。

Q この作品を生み出した背景を教えてください。

丸戸:前述の担当さんと最初に会う前は、完全に軽く考えてまして、『自分の書きたい企画が通らなかったら別にやらなくてもいいや』くらいで臨んだのですが、そこで担当さんから、『やるなら成功を目指さなくてはあなたにとっても僕にとっても無駄な時間だ』みたいな熱意ある言葉と、具体的な方法論や市場動向を叩き込まれまして。ああ、最初から本気で勝ちに行くという戦い方も面白いな、と思って、今まで自分の中で温めていた完全に趣味だけの企画をいったん封印し、その時代のラノベ読者に刺さる企画を真剣に考えてカタチにしました。

深崎:人の縁もあって運良く自分がアサインされました。作品自体は作者の丸戸さん主導の元、当時の担当編集さんや深崎の意見も取り入れつつ、メディアミックスが活発になってからはコミカライズ、アニメ関係からもアイデアが組み込まれてコンテンツが育っていったのではと思います。

Q この作品に関してどのように思われていますか?​

丸戸:自分がゲームシナリオライター時代に培ってきた、キャラクター造形(特にヒロインについて)のノウハウを全て詰め込んだ“サブヒロイン”を作り、更にそれらを否定するようなアンチヒロイン的なメインヒロインを作ることによって、ユーザーさんの経験や趣味嗜好にかかわらず、ラブコメにさえ耐性があれば、多分、ヒロインの誰かには引っかかるという間口の広さを持った作品にできたのではと……まぁ同人やギャルゲーに詳しくないと微妙に楽しめないという変な敷居を作ってしまっておいてこういうことを言うのも、本当になんだかなぁ、ですが。

深崎:自分にとって大事な代表作です。
 (C)丸戸史明・深崎暮人/KADOKAWA
(C)丸戸史明・深崎暮人/KADOKAWA

Q この作品を制作することでなにか貴方に変化は起こりましたか?​

丸戸:自分に作家という肩書きをつけることができただけでなく、アニメ脚本家を始めとした様々な違うフィールドの仕事にまで手を広げられるようになったのは、この作品で手に入れた経験や知名度のおかげと言えるかもしれません。あとやっぱり、ユーザーさんの年齢層が劇的に下がったというのが大きいですね(笑)。ゲームの頃はそもそも18禁(自作品の対象年齢は30以上推奨)というのもありましたが、その頃から比べて平均年齢は10近く下がったのではないかと。

深崎:仕事の環境や人間関係が劇的に変化したと思います。イラストレーターとしてはライトノベルの他、映像周りにも深く関わることが出来ましたし、商品展開に関しても等身大フィギュアをはじめ中々経験が出来ない仕事を数多く担当させて頂きました。

Q 自作がアニメになることに関してどう思われましたか?

丸戸:まぁそれは、ゲーム時代の作品でもそういう経験はあったので。しかもまぁ、過去にも様々な天国も地獄も味わってましたので、『なんとか今までの経験を生かして成功に近づければいいな』というふうには思ってました。結局今回は、シリーズ構成、脚本全話担当と、ストーリー部分についてほぼ全責任を負うことになりましたので、これは面倒なことになっ……いえ、とてもやりがいのある、素晴らしい仕事だと気合を入れて臨みました。

深崎:初期の頃からの目標だったので映像化の話が決まった時は純粋に嬉しかったです。その後はメディアミックスを成功させる為にやれるだけのことはやろうと思い必死でした。原作も終わり劇場版を残すのみとなりましたが最後までしっかり駆け抜けられればと思ってます。

Q 今回の『FANTASIA ANNIVERSARY LIVE 2019』についてコメントをお願いします。

丸戸:ファンタジア文庫30周年という記念のイベントにおいて、膨大な数のタイトルの中から、わずか5作品の登壇タイトルに選ばれ、とても光栄です。まぁ基本的に新しいタイトルが有利なのは間違いないのでいい時期に作品リリースしてしかもアニメ化してもらってとってもラッキーだったなと。個人的には、自分が若い頃リアルタイムで見ていた(どころかLDも全話買った)スレイヤーズの曲を、物凄く久しぶりに、しかも初めて生で聴けるのをとっても楽しみにしてます。

深崎:ファンタジア文庫を代表するレジェンド作品と自身の作品が同じ舞台で展開されることを光栄に思います。中々お目にかかれないお祭りだと思いますので是非楽しんで頂ければ幸いです。

第二弾『デート・ア・ライブ』はこちらから!

第三段『スレイヤーズ』はこちらから!

当記事はSPICEの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ