第54回“駅弁の甲子園”始まる! 今年の目玉はカニ、牛肉、穴子…ひとつの駅弁で四味食べ比べ

日刊SPA!

2019/1/9 18:42



1月の風物詩「第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が9日、東京・新宿の京王百貨店で始まった。全国44の都道府県(今年は徳島、山口、沖縄を除く)と海外は台湾から300以上の駅弁が集まる全国最大の駅弁大会だ。

1966年(昭和41年)から半世紀以上続くこの大会はいまや売り上げが6億円超、フードフェスブームの先鞭をつけたモンスターイベント。いまや“駅弁の甲子園”と呼ばれ、マスコミにも多く登場し、全国にその名を轟かせている。

54回目の今回も、新作弁当がお披露目となる“対決モノ”が用意されている。今回の目玉は「四味食べ比べ対決!」と題し、牛肉、カニ、穴子の名物弁当が、それぞれ弁当内で「四味」を競うという、豪華すぎる対決が組まれている。

その他、毎年大人気の牛肉弁当で「新作ブランド牛肉対決」、海鮮しばりの「新作海鮮弁当対決」など、店内で配布されている折込チラシを見るだけで垂涎のイベントとなっている。

また、今回は懐かしの特急列車のヘッドマークをあしらった限定パッケージ駅弁、復活&リニューアルした駅弁、昔からの定番人気駅弁、「ゴジラvsひっぱりだこ飯」なんていう“ナナメ上”の対決までもあり、最古参かつ最大の駅弁大会のプライドを感じさせるほどだ。

さらに、お客さんの目の前で調理される「実演販売」、全国各地から直送される「輸送駅弁」コーナーなどがある。また駅弁以外にも全国のうまいものが販売されていたりと、毎日通っても飽きないほどだ。

記者も毎年この駅弁大会に馳せ参じており、今年も開店1時間前には行列に並び、注目の駅弁をゲットした。今回のメイン企画である「四味食べ比べ対決!」で実演販売されている3駅弁を大人買い。早速試食した。

◆駅弁のスター「牛肉どまん中」がついに四味パッケージを!

前年の本大会の実演販売の売り上げ2位、全国の駅弁大会でも毎年大行列のお馴染みの大スター、「牛肉どまん中」がついに四味をパッケージングし「味くらべ牛肉どまん中」(山形県 奥羽本線 米沢駅/1500円)として初登場。鉄板の醤油味、そしてツウに人気の塩味、味噌味、3年前に突如現れた、駅弁では珍しいカレーベースのカレー味。昨年は醤油、味噌、塩の3つが一緒になった食べくらべ駅弁があったが、今回、そこに待望のカレー味が加わった。

パッケージを開けると、カレーの香りがふわり。さっそくカレーからいきたい気分をぐっと抑え、まずはベースとなる醤油をひと口。安定安心、甘辛い牛肉と白飯がベストマッチ。山形産の米の甘みが牛肉を引き立てる!そして、塩味に移行。さっぱりとした肉の味、そして噛めば噛むほど脂身の味がダイレクトに入ってくる。お次は味噌。芳醇な麹の香り、トッピングの唐辛子の輪切りが味噌の味にいいアクセントを入れている。

そして、記者は初体験のカレー味。下の米がカレー味かと予想したが、白米。そのかわり、牛肉にしっかりとカレーの味がついていて、白米を美しい黄色に染めている。彩りのグリンピースとともにお肉を噛むと、カレーが全面に出てこない!

全体のバランスを決して崩さない「ほんのりカレー味」。これは上品で、カレーから塩、カレーから醤油に戻っても美味しく食べられる。このバランス感覚はさすがのひとこと。

「今日から新発売です!自信作ですよ!」とお店の方が威勢よく語っていたのもうなずける。

◆海鮮の王者「かに」を食べ比べ!

第48回大会にお目見えするや、あまりの人気で大行列だった「食べくらべ四大かにめし」(北海道 宗谷本線 稚内駅/1400円)がリニューアルした。さっそく掛け紙を外すと、たらば蟹、ずわい蟹、毛蟹、花咲蟹が一同に会した駅弁は豪華絢爛、新年らしい華やかさだ。

まず目に入るのはずわい蟹の爪肉、その対角線に鎮座した毛蟹の棒肉。さっそくずわいの爪肉にかぶりつけば、甘みが弾け、幸せな気分に。日本酒と併せたい気分をグッとこらえ、毛蟹の棒肉をいただく。こちらはプリプリ、ふるふると震える身をガブリとすると肉汁が溢れた。

さらに驚いたのは山盛りになった、たらば蟹、花咲蟹のほぐし身。酢飯と一緒にかき込めば至福の瞬間が訪れる。蟹を四種食べ比べるとそれぞれ味が明確に違うことがわかる。これを食べれば“蟹ツウ”になることうけあいだ。

◆老舗が手間ひまかけた「穴子食べ比べ」駅弁

「穴子好き限定」と判が押された「四味穴子重」(兵庫県 山陽本線 姫路駅/1350円)。駅弁の内容がイラストで描かれた掛け紙をとると、ドンと現れたのは、敷居をまたぐほどはみ出た巨大な焼き穴子。香ばしい匂いに食欲がそそられ、躊躇なくその身をガブリ。ふんわりと柔らかい穴子の身はタレの味も相まって、上品な仕上がりに。酒蒸し穴子のあなご飯、炙り煮穴子のあなご飯、こちらの驚くべきところは、姫路駅名物の「えきそば」の出汁で炊かれた”出汁ごはん”だということ。上品な穴子を引き立てる、出汁の香りをじっくりと味わう。

驚いたのが、刻み穴子のいなり寿司。2コ入っているが、片方が裏巻きのいなり寿司になっていて、芸の細かさを感じられる。細かく刻まれた焼き穴子と青のりがいなりの甘さとベストマッチ、さすが兵庫の老舗調整元がこの大会に合わせて送り込んできた「新製品」、新たな名物誕生と言っていいだろう。

2週間の真冬のビッグイベント、戦いの火蓋は切って落とされた! 駅弁記者は明日以降も会場に出没し、注目の味、鉄板の味、隠れた逸品、珍品をレポートします!

<取材・文・撮影/駅弁記者(参加=12年連続17年目)>

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