イスタンブールの豪華すぎる空港ラウンジに感激――LCCで世界一周の旅

日刊SPA!

2019/1/9 15:51



昔ほどのスペシャル感はなくなったとはいえ、今も大勢の人にとっては一生無縁であろう世界一周。2010年の秋、週刊SPA!の企画でLCCを使って世界一周をしたことがある筆者(※日本~北米はLCC未就航だったので別の航空会社を利用)が、今度は「ビジネスクラスで優雅に世界一周」に挑戦。10万2830円と約2年で貯めた11万5000マイルをビジネスクラス世界一周航空券に変えいざ出発!

前回は成田→成都、成都→カトマンズの旅だったが、今回は、カトマンズ→イスタンブール、イスタンブール→ビリニュス。四川省の成都で1泊し、ビジネスクラス2本を乗り継いでやってきたカトマンズ。‘15年のネパール大地震によるものかガレキとなった建物は多かったが、観光客の数は回復しているそうで乗り入れている国際線の便数も増加傾向にあるという。

カトマンズは今回の旅で最も長い6日間の滞在で、ネパール人の知人と会ったり、観光やショートトレッキングを楽しんだりと充実。アッという間に過ぎてしまった。

◆カトマンズのラウンジは、ドリンクや食べ物をショーケース越しに注文

そんなカトマンズのトリブバン国際空港は、日本の地方空港ほどの規模。ラウンジも自社で持っているのはタイ国際ラウンジしかなく、筆者のようにほかのエアラインの乗客はもう1つのラウンジを利用する。

『エグゼクティブラウンジ』という何のひねりもない名前だが、応接室にありそうなソファーが並び、座り心地は悪くない。ドリンクやサンドウィッチ、デザートなど飲食メニューの一部をショーケースー越しに注文してもらうシステムだったが、いちいちスタッフに頼まなくてはいけないのでたくさん飲み食いしたくてもつい遠慮してしまいそうだ。ただし、フード系は時間帯によって朝食メニュー、通常のメニューがそれぞれ用意されており、ネパールがアジア最貧国のひとつであることを考えれば満足できるレベルだ。

◆3度目のフライトにして念願のフルフラットシート

次の目的地、トルコのイスタンブールに向かうターキッシュエアラインズTK727便は、2本の通路を挟んで両側と中央に2席ずつ配置。A330-300というワイドボディ機で、成田→イスタンブールに使用されるものと同じ機材だ。8時間40分のロングフライトなので当然かもしれないが、この旅3フライト目にして初のフルフラットシートだし、モニターも各座席にちゃんと装備されていた。長距離路線では標準仕様だが、成都やカトマンズ便の中国国際航空と比べるとやたら豪華に感じてしまう。

ウエルカムドリンクにはCAオススメのラズベリージュースを頂いたが、甘味と酸味のバランスが絶品。後で調べてみたらレモネードと並んで人気のメニューらしい。

離陸後はしばらくヒマラヤ山脈とほぼ平行するように飛び、成都→カトマンズに負けず劣らずの絶景だ。そんなマウンテンビューを堪能しながらの1回目の機内食は、メゼと呼ばれるトルコ料理では定番の前菜に、メインディッシュのチキンケバブとピラフ。食後はトルココーヒーで締め、このレベルのトルコ料理が機内で食べられることに感謝。機内エンターテイメントは日本語表示を選ぶこともでき、邦画を見ることもできた。搭乗前はオンボロ機材だったらどうしようとの不安もあったが、いい意味でそれを裏切ってくれた。

◆広くて超豪華なイスタンブールのラウンジに感動!

イスタンブールは11年ぶり3度目の訪問だっが、ちょうど滞在中に長友選手が所属するガラタサライの試合があることが分かっていたので事前にチケットを手配して観戦。前回のLCC世界一周の際もロンドンで欧州チャンピオンズリーグのチェルシーの試合を観たが、今回は日程の都合もあって観戦できるのはトルコだけ。イギリスなら年末年始もリーグ戦が中断されないので観戦可能だったが空港税が他国に比べて高いこともあり、あえて避けることにしたのだ。

そして、イスタンブールの次はリトアニアのビリニュス。エストニアや隣国のラトビアもそうだが、バルト三国はEU圏では物価も安くて治安も良好。いずれも小国ながら世界遺産をはじめとする観光スポットが充実しており、以前訪れたエストニア以外の2か国に行ってみようと思ったのだ。

ただし、それと同じくらい楽しみにしていたのは、イスタンブールのアタトゥルク国際空港のターキッシュエアラインズのラウンジ。実は、世界各国のラウンジのなかでも「広くて豪華」と評判が高く、一度利用してみたかったのだ。

ラウンジは2フロアになっており、ゲームコーナーやビリヤード、シュミレーションゴルフのほか、誰もが自由に弾くことができるピアノなどもあり、エンターテイメントがこれほど充実したラウンジは見たことがない。子供連れの方が過ごすには良さそうだ。

肝心の食事は訪れたのが朝だったこともあり、チーズや野菜、オリーブなどの朝食メニューばかりだったが、パンはラウンジ内での焼き立て。軽く食べるには十分すぎるほどだ。

◆搭乗ゲートを間違え、空港内を猛ダッシュ

が、ラウンジでくつろぎすぎてしまった油断からかビリニュス行きの搭乗ゲートを別の便と間違えてしまう痛恨のミス。しかも、出発時刻は20分後に迫っており、案内板を見ると本来向かうはずだった搭乗ゲートのあるエリアまで所要18分! 沖止めの便なので表示されたフライト時間より早く閉鎖される可能性があり、悠長に歩いていたら乗り遅れると思い、ターミナル内をダッシュ。カートが通りかかったら乗せてもらおうと思ったが、こういう時に限って見かけない。ゲートを締め切る直前になんとか滑り込みセーフ。

今回は自分のミスだったが、アタトゥルク空港は出発直前にならないと搭乗口が表示されないことが多い。日本から乗り継ぎで利用する場合は注意したほうがいいだろう。

ビリニュス行きのターキッシュエアラインズTK1407便の機材は、通路の通路を挟んで2席ずつ(エコノミーは3席ずつ)の737-800。再びフルフラットにならないタイプのシートだ。

欧州内のフライトではビジネスでもフルフラットはほとんどなく、エコノミーの3列席の真ん中にテーブルを置いている仕様の席も珍しくない。それに比べればまだマシだろう。

食後は早朝からの移動だったのと空港内のダッシュで疲れたのか寝入ってしまい、目が覚めたら着陸直前。身体の大きな筆者でも姿勢を変えられるだけの幅があり、寝心地は結構よかった。横にはなれなくても数時間程度のフライトならこれでいいかもしれない。

雪に覆われていたビリニュス国際空港は、カトマンズのトリブバン国際空港以上にこぢんまりとしており、人も少ない。すぐ近くにある鉄道駅はなんと無人駅で、やってきた列車もわずか2両だった。

ここからは約2週間、リトアニアやラトビアのほか、北欧を周遊する予定。アジアからヨーロッパへと移動し、世界一周をしていると改めて実感が湧いてきた。(つづく) <TEXT/高島昌俊>

―10万2830円と貯まったマイルでビジネスクラス世界一周してみた(4)―

【高島昌俊】

フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。この冬、自分で貯めたマイルを使い、ビジネスクラス世界一周旅行旅行に旅立つ。

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