山田孝之、なぜ裏方に徹したのか?「色々考えることがあった」


俳優の阿部進之介が企画・主演を務め、藤井道人監督がメガホンをとる映画『デイアンドナイト』(1月19日秋田先行公開/1月26日全国公開)。この完全オリジナル脚本の意欲作で、山田孝之は初の全面プロデュースに挑んだ。山田はなぜ、裏方に徹することを選んだのか。

本作は「人間の善と悪」という重いテーマを軸に、愛する人の命を奪われた者たちが、自らの善悪に葛藤する姿を描く。家族を殺された主人公・明石を阿部進之介、家族を生かすため罪を犯す北村を安藤政信、孤独な少女・奈々を清原果耶、明石と相対する会社員・三宅を田中哲司が演じる。

かねてよりプロデューサー業に興味があったという山田。本作では、ロケ地の交渉やロケハン、オーディション審査からスポンサー交渉に至るまで、映画制作のすべての過程に参加した。ヒロインの清原は、山田自らオーディションで500人の中から選び抜いた逸材。その圧倒的な表現力に、オーディションでは涙を流してしまったという。

脚本開発では、主人公を阿部、それ以外の全てのキャラクターを山田が実際に声を出して演じ、その場で台詞を修正していった。このユニークな手法を採用したことについて、山田は「書いている台詞ではなくて、生きた言葉にしなければならない。それって、登場人物の気持ちになって発しないとわからないものなんです」と説明し、「息継ぎだったり、人それぞれのリズムって絶対的なところがあるんですよ。台詞をちゃんと生きた言葉にするためには、やって良かった」と振り返った。

2017年11月に秋田県で行われた約1カ月間の撮影では、毎日現場に足を運んだ。防寒着を用意するなど役者たちのケアをはじめ、雪かき、荷物運び、買い出し、撮影後もひとりで掃除を行うなど、プロデューサーとして率先して現場を支え続けていた。

「俳優として現場を経験していく中で、疑問点や改善点などを色々考えることがありました。自分が俳優として芝居をしていくだけじゃなくて、映画がどうやってできているかなどを学んで、作る立場になれば改善することもできるのではないかと」と語る山田。裏方に徹し、「役者さんには芝居に集中してもらいたいけれど、それができないことがあったので、そういう部分は自分がプロデューサーとしてフォローできればということで、今回は役者さんに集中できる場が提供できたと思っています」と手応えを感じている。

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