月9『トレース~科捜研の男~』は『アンナチュラル』にそっくり? 船越英一郎の恫喝演技が「うるさすぎ」て残念

wezzy

2019/1/8 19:30


 関ジャニ∞錦戸亮が主演する月9枠の連続ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)が、7日夜に90分拡大版でスタートし、視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずのスタートを切った。第一話はFODで無料配信中だ。

この2年ほど、月9ドラマは王道だったトレンディ恋愛モノから離れている。一昨年の『貴族探偵』をはじめ、大ヒットコンテンツの『コード・ブルー』、こちらも映画製作中の『コンフィデンスマンJP』、枠を移動させた『絶対零度3』、『SUITS/スーツ』と、月9枠のイメージに捉われない作品づくりを地道に続けてきた。

『トレース~科捜研の男~』も、いわゆる事件モノだ。舞台は科学捜査研究所(科捜研)で、有能だが浮いている法医研究員・真野礼二(錦戸亮)と、新米の沢口ノンナ(新木優子)がバディを組み、難事件を解決する客観的な証拠を見つけていく。ちなみに、真野は家族を惨殺された過去を持ち、しばしばその記憶がフラッシュバック。その事件の謎も本筋に絡んでくるようだ。

テレビ朝日の『科捜研の女』そっくりのタイトルから、制作発表時は「パクリか」と揶揄されたが、どちらかといえば昨年1月クールにTBSが放送した『アンナチュラル』に似ている。主人公の暗い過去、科学的な検証に奔走する様子、新人とバディを組むところなどが共通だ。ただし、あちらには“ギャンギャン怒鳴りたて、蹴ってくる、異常な刑事”は登場しなかったが……。

『トレース~科捜研の男~』では、船越英一郎が演じる警視庁捜査一課刑事・虎丸良平という役どころが、まったく現代的ではなく時代錯誤のキャラクターで、視聴者をイラつかせるワーストポイントになってしまっている。虎丸は、科捜研を見下し、「現場(自分)の勘」の正しさを主張し、科捜研メンバーや部下を頭ごなしに怒鳴りつけ、あろうことか真野や沢口を突き飛ばしたり蹴ったりするから驚く。常にブチギレ状態なのである。

真野の見解を否定するにしろ、自説を述べるにしろ、いちいち怒鳴らなくても普通の声量で穏やかに話せば通じるのに、船越英一郎の虎丸はとにかく大声で恫喝する。乱暴パワハラ上司の典型で、いまどきこんな刑事はさすがにいないだろう。非実在感もあいまって、見るに耐えない不快感を与えるキャラクターに仕上がっている。徐々に真野との間に信頼関係が築かれていくようで、最初は強烈なインパクトを与えるキャラにしたかったのかもしれないが、冷静で物静かな真野のカッコよさが際立つどころか、船越の放つ不快感が上回ってしまった。

SNSに上がる視聴者の感想を見ても、「もっと静かに展開するほうが良い」「船越さんが見ていて疲れる」「船越さんの恫喝が無理すぎる」「船越英一郎がとにかくうるさい~」と、船越クレームが多数。原作マンガでもこうしたキャラクターではあるのだろうが、ドラマ化にあたって、もう少し理知的なキャラクターに“改変”しても良かったのではないだろうか。

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