レーダー照射問題について韓国政府が8カ国語で反論動画を公開 / 日本政府「防衛省の立場とは異なる主張が見られる」



いつの時代も国家間の関係は難しいものだが、新たな問題が次々と出てきているのが日韓関係である。現在、そんな日韓関係を揺るがせているのがレーダー照射問題。

自衛隊哨戒機が火器管制レーダーを照射されたというこの問題に、韓国が反論動画を8カ国語で公開しているためお伝えしたい。

・火器管制レーダーとは
まず、この問題でポイントとなっている火器管制レーダーについて説明しよう。これは、目標の位置や速度を正確につかむレーダーで、ミサイルを発射する際に狙いを定める目的などで使用されるもののようだ。

・防衛省が事件の際の動画を公開
事件が起こったのは2018年12月20日。防衛省によると、韓国駆逐艦「クァンゲト・デワン」が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを使用したという。その際の一部始終について、防衛省のYouTubeチャンネルでは動画も公開された。

・韓国の反論動画
国際関係に緊張の走る本件。年が明けて2019年1月3日、韓国側がその動画と防衛省の主張に対しハングルと英語で反論動画を公開した。動画の要点はまとめると以下の内容である。

・クァンゲト・デワン艦は正常な救助活動中であり遭難船舶の探索レーダーを使用していた
・その作戦中に自衛隊哨戒機が低高度で侵入してきた。150m上空で距離500mくらい。これは威嚇行為
・日本の哨戒機に対して火器管制レーダーを運用していない
・日本は国際法を恣意的に歪曲している

──と、真っ向から防衛省の主張を否定する形だ。この動画に対する菅官房長官の会見での発表は以下の通り。

・日本政府の見解
「レーダー照射は不測を招きかねない極めて危険な行為」
「このような事案が発生したことは遺憾」
「韓国側が公開した動画からは、防衛省の立場とは異なる主張が見られるとの報告を受けている」
「日韓の防衛当局間の間で必要な協議を行っていく」

そして1月7日、韓国はさらに、ロシア語やスペイン語、中国語など6カ国語に翻訳された反論動画を次々と公開。その中には日本語のものもあるので、詳細は動画でご確認いただければと思う。

なお、6カ国語バージョンが公開された後の会見では、菅官房長官は「引き続き日韓の防衛当局間の間で必要な協議を行っていく」とした。

食い違う主張。国同士のやり取りもネット動画の応酬になる時代だ。フェイクニュースも取りざたされる現代だが、はたして真実はどこにある?

参照元:YouTube[1][2]、防衛省首相官邸
執筆:中澤星児

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