アラサー独女に迫る精神的危機「30'sクライシス」前編

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2019/1/7 14:00


アラサー独女に迫る精神的危機「30'sクライシス」前編

占い師による洗脳騒動で、一時世間を賑わせたオセロ・中島知子。
いったいなぜ、彼女は占い師を妄信したのでしょうか。
真相は薮の中ですが、もしかしたらアラサー独女特有の精神的危機「30'sクライシス」をこじらせた結果だったのかもしれません。
社会構造の急激な変化により、アラサー世代にさまざまな社会問題がのしかかる現代、急増しているといわれる「30'sクライシス」。
これが起こるメカニズムと、その対処法を紹介していきます。

30代女子のアイデンティティが危ない


「30'sクライシス」とは、30代で陥るアイデンティティ・クライシスのこと。
自我心理学の第一人者、エリク・エリクソンは「自分は他でもなく自分である」という統合された感覚を、「アイデンティティ」(自己同一性)と呼び、その獲得は青年期(15歳~39歳くらい)の発達課題であるとしました。
また、人は自我の発達に伴い、肯定的なアイデンティティを獲得することで、心理的に成長していくとしています。
しかし、その試みは失敗することも多く、ときに「アイデンティティ・クライシス」という精神的な危機を引き起こすのです。
アイデンティティを確立するためには、社会的な役割や責任を引き受けるといった、周囲の「承認」が必要だからです。
未婚・晩婚化、非正規雇用の増加、ひろがる格差など、多くの社会問題に翻弄され「失われた世代」と呼ばれる今の30代女子。
生きる目的を見出せず、アイデンティティ・クライシスに悩む人が多いのも、当然なのかもしれません。

アイデンティティ・クライシスをこじらせると……


ところで、このアイデンティティ・クライシスを正常に乗り越えることができないと、どのような問題が起こるのでしょうか。
アイデンティティ・クライシスを乗り越えるとき、人はそれまで忠誠を誓っていたイデオロギー(思想や行動を制約している観念)を見直し、新たなイデオロギーを見つけ出します。
たとえば、それまで出世欲ばかりで家族を顧みなかった男性が、家族愛に目覚めるなどが、これに当たります。
しかし、自分にとって最良のイデオロギーが見つけられなかった場合、カルトや過激派など、極端なイデオロギーに傾倒してしまう危険性もあるのです。
不安定な自己意識のストレスにより、正常な判断が下せなくなってしまうからです。
オセロの中島は、相方の松嶋尚美と、長年不仲にあったと報じられています。芸能界という過酷な世界において、パートナーと信頼関係を築けなかった中島が、アイデンティティ・クライシスをこじらせていたとしてもなんら不思議ではありません。

アイデンティティ・クライシスの対処法は?


こんな話を聞いて、アラサー女子は落ち着いていられませんよね。
では、アイデンティティ・クライシスが訪れたときは、どのように対処するのが望ましいのでしょうか。
その方法は、後編で説明していきます。
●に続く!
(参考文献:「フシギなくらい見えてくる 本当にわかる社会学」現代位相研究所編/日本実業出版社
「図解でわかる心理学のすべて」深堀元文=編著/日本実業出版社)
Written by マツタヒロノリ


公開日:2012年10月24日
更新日:2019年1月7日



当記事はyummy!の提供記事です。

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