中年ヒラ社員が会社で生き残る5つの方法

日刊SPA!

2019/1/7 08:54



出世競争に巻き込まれるサラリーマン。だが、いつまでたってもヒラ社員というのはどういう気持ちなのだろうか。つらい? 問題ない? むしろ楽?

そこで、SPA!では全国の「社員数50人以上」の会社で働いている40~54歳のサラリーマンの中から、役職についていない500人を抽出して調査した。40OVERでヒラという立場を「こんなはずじゃなかった」と嘆く人は少数で、「むしろよかった」という人が21%と多かった。そこで今回は肩書ナシでも生き生きと働く人々に直撃。その“強さ”はヒラ社員の希望となるか。

◆出世を諦めた男は会社に居場所をつくれ!

「中年サラリーマンのほとんどが一生ヒラのまま」とビジネスコンサルタントの大塚寿氏が言うように、40代に入ると昇進のチャンスは激減。出世競争に敗れた中年は出世を諦めることになる。それでも会社にしがみつくのであれば居場所を確保する必要に迫られる。

だが、名物社員として世間に認知されたり、“複業”をこなすバイタリティのある“スーパーヒラ”になったりするのは難しい。そこで、なるべきは三大ヒラ社員で、等身大のまま「置かれた場所で咲く」ことは可能だ。まずは「ハブ人材」だが、人事コンサルタントの曽和利光氏はこう説明する。

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<生き残る三大ヒラ社員>

・ハブ人材(社内のインフォーマルネットワーク)

・生き字引人材(社内文化を知り尽くす)

・サポート人材(アメとムチのアメになる)

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「部署をまたいで人脈があるなら、社内のインフォーマルネットワークを活用したハブ人材が適任。特に、クリエーティブな仕事が求められる現代社会では、人と人を繫ぐ調整力は欠かせません。組織で蓄えた知見や人脈を生かし、若手とキーパーソンの橋渡し役を買って出る。一目置かれるはずです」

顔が狭いなら「会議のセッティングや飲み会の幹事など、誰も気乗りしない仕事を率先してやるだけで人脈は広がり、株も上がる」と社会保険労務士の高野美佳氏が言うようにコンビニ的人材も手だ。

野心はなく、会社への貢献意欲が強いなら、サポーター役に徹するのも中年ヒラの生きる道である。

「成果主義が浸透し、早々に役職につく若手が増えましたが、彼らは仕事ができるがゆえに部下の気持ちを酌むのが下手。結果、人間関係に軋轢を生みやすい。機嫌の悪い年下上司の火消し役や落ち込む後輩の相談役など、社員に“アメ”を与えながら職場の悪い雰囲気を浄化。そんな潤滑油になれれば一介のヒラでも輝けます」(曽和氏)

大塚氏も「『おまえが言うならひと肌脱ぐか』という言葉を責任者から引っ張り出せるぐらい高い専門性や存在感を示せるのが理想だが、難しいならせめて上司のサポート役に徹し、動力の大きい歯車になるくらいの気概は見せたい」と話す。また、「会社にしがみつくのに必死」と、これまでお荷物扱いされてきた生き字引的な中年が、最近見直されているという。その理由を高野氏はこう話す。

「会社の文化や社是に適した人材かどうかは採用基準の重要な指標の一つ。しかし、雇用の流動化が高まり『ノウハウや文化が蓄積されない』という課題に多くの企業が直面しています。戦争体験の語り部と同じで、会社の酸いも甘いも知る、勤続年数の長い中年ヒラ社員が再評価されつつあります」

特別なスキルがなくても社内でポジションは築けるのだ。むしろ、「ヒラ社員の道をあえて選ぶ中年男性が増えています」とは大塚氏。

「昇進試験を回避するという現象が起きるほど、“人生100年時代”の社会では、肩書や給与より仕事の充実に重きが置かれています。また、職級制度があるので中年ヒラでも地道にスキルを磨けば、微増ですが給与アップは望める。今後、自由度の高いヒラ社員が憧れの存在になるかもしれません」

決して腐らず、会社のために。

◆居場所をつくる極意

1.社内の人的な橋渡し役をする

2.年下上司や後輩にアメを与える

3.現場監督や責任者から信頼される

4.上司のサポート役に徹する

5.会社の文化史が語れるようになる

― [中年ヒラ社員]も悪くない! ―

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