「風の谷のナウシカ」(宮崎駿原作)全てのストーリーを歌舞伎化 ナウシカ役に尾上菊之助、クシャナ役に中村七之助

SPICE

2018/12/12 14:40


宮崎駿の漫画「風の谷のナウシカ」を原作として、2019年12月に新作歌舞伎として、新橋演舞場で上演されることが発表された。壮大な物語を、昼の部・夜の部通しで、映画では描かれなかった原作のストーリー全てを舞台化する。

歌舞伎史上初の宮崎駿作品 上演に挑む


宮崎駿が1982年に雑誌「アニメージュ」にて連載を開始し、足掛け13年をかけて完結した大作漫画「風の谷のナウシカ」。1984年には宮崎駿自身の監督で連載途中で映画化され、現在に至るまで日本のみならず世界中で愛され続けてきた。国民的人気を博している本作を、松竹は新橋演舞場にて2019年12月に新作歌舞伎として上演する。宮崎駿作品が歌舞伎舞台化されるのは初であり、スタジオジブリの関連作品歌舞伎舞台化も初となる。

本公演の脚本を手がけるのは、丹羽圭子。彼女は松竹シナリオ研究所に通った経験があり、スタジオジブリの映画「思い出のマーニー」、「コクリコ坂から」、「借りぐらしのアリエッティ」、「ゲド戦記」、「海がきこえる」で脚本を担っている(「海~」は中村香名義、他の作品は共同脚本)。また、演出を担うのは、『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』で初めて歌舞伎を手がけ、2018年は新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』も大きな話題となったG2だ。G2は『ガラスの仮面』など、長大な原作を1本の舞台にまとめ上げる力がこれまでも大きく評価されている。

主人公のナウシカを演じるのは尾上菊之助。蜷川幸雄演出の『NINAGAWA 十二夜』ではシェイクスピアの本場・イギリスでも公演し、2017年10月に上演された新作歌舞伎『極付印度伝(きわめつきいんどでん)マハーバーラタ戦記』も大きな話題となった。そんな菊之助が、世界中にファンを持つ「風の谷のナウシカ」に挑む。そして、ナウシカと対をなすトルメキアの皇女・クシャナを演じるのは中村七之助。スタジオジブリ作品「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)では御門の声をつとめ確かな存在感を示した七之助が、冷徹な女性司令官を演じる。その他に、尾上松也、坂東巳之助、尾上右近の出演が決定している。

清新なキャストで壮大な物語を歌舞伎にした本公演は、日本演劇史に新たな1ページを刻むことになることは間違いないだろう。

鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)コメント


ナウシカを古典歌舞伎でやる。それが面白いと思ったし、どういうものが出来るのか楽しみです。一観客として、楽しませて貰います。
【原作漫画のストーリー】
巨大な産業文明は火の七日間と呼ばれる戦争によって滅び、大地の殆どは巨大な蟲が生き、有毒な瘴気を発する菌類の森・腐海に覆われた。それでも人間同士の争いは止むことが無く、トルメキア王国と土鬼諸侯国連合帝国の二大国が対立している。「風の谷」は風を操る民が住む辺境の小国でトルメキアとは古い盟約を結んでいる。ナウシカは族長の娘で、人々が恐れる腐海に親しみ、蟲を愛し、心を通わせ、腐海が生じた謎を解き明かしたいと思っている。
ある時、風の谷と同じく、盟約を結んでいる小国ぺジテで、火の七日間で世界を焼き尽くした兵器「巨神兵」を復活させる力を秘めた秘石が発見された。トルメキアは秘石を手にするためぺジテを滅ぼし、さらに土鬼との戦争を始める。偶然、秘石を手にしたナウシカは盟約を守り出陣すると、愚かな戦争や、腐海や蟲の起こす困難に立向かい、黄昏行く世界に希望の光を灯す為、歩み続ける。

漫画「風の谷のナウシカ」作・宮崎駿
1982年に雑誌「アニメージュ」にて連載開始し、1994年完結。全7巻。第23回(1994年度)日本漫画家協会賞大賞受賞。発行部数は1600万部。外国でも翻訳され、出版されている。映画は1984年3月に公開され、キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画第1位。日本のみならず世界中で愛されている。

当記事はSPICEの提供記事です。

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