『下町ロケット』池井戸潤原作なのに視聴率低迷…マンネリに飽きた視聴者離れ深刻


 阿部寛が主演を務める連続テレビドラマ『下町ロケット』(TBS系)の第9話が12月9日に放送され、平均視聴率は前回より1.1ポイント上昇の12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。

依然として2ケタをキープしている同ドラマだが、前シリーズには遠く及ばず。第3話で記録した自己最高視聴率14.7%という数字も、前シリーズの最低視聴率にすら届いていない状況だ。

「農業機械大展示会 アグリジャパン」で、ダイダロス代表取締役・重田登志行(古館伊知郎)、ギアゴースト社長・伊丹大(尾上菊之助)らが手がけた無人農業ロボット「ダーウィン」に惨敗した、帝国重工製品の「アルファワン」だったが、第9話では「責任が誰にあるのか?」が描かれた。

もともとは小型トラクターだったところを、次期社長候補の的場俊一(神田正輝)が無理やり大型トラクターに切り替えたことで、さまざまなひずみが生まれてしまったわけだが、帝国重工側は自分たちに非があることを一切認めず。すべての責任を野木博文(森崎博之)に押しつけ、開発コードをよこさなければ訴えるとまで言い出したのだ。

佃製作所社長の佃航平(阿部寛)や帝国重工宇宙企画推進グループ部長の財前道生(吉川晃司)らの協力もあり、野木のトランスミッションに問題ないことを証明するも、的場は一切聞く耳を持たず。すると、そこで帝国重工社長の藤間秀樹(杉良太郎)が現れ、「なんの問題もないのなら佃製作所に見せてやれ」と一言。

そして、奥沢靖之(福澤朗)が「もし不具合が見つかってしまったら…」と制止したところで、不具合の可能性を隠していたことに激怒する的場とは対照的に、藤間は冷静冷徹な声で「自分の立場を守るために嘘をつく。君たちは帝国重工の顔に泥を塗った。恥を知れっ!」と凄んだのだ。

このスカッとする展開にネットでは「杉さま~!」「こういう上司が欲しかった!」「今期の藤間社長かっこいい」「杉様の貫禄が半端ねぇ…」「杉様が格好良すぎて泣ける」と話題に。あまりの迫力に、杉の代表作である『遠山の金さん』(テレビ朝日)を思い出したという人も多くいたようであった。結局、帝国重工側に設計ミスが見つかり、トランスミッションは佃製作所が引き受けることになった。

ここから、いよいよ最終回に向けてのラストスパートとなるところだが、やはり今回も盛り上がりに欠けていたように思う。むしろ「前半のギアコースト編のほうが面白かった」と思うほど。ネット上の声などをみても、あまりのマンネリ化に飽き飽きした視聴者が、離れていっているようだ。ただ、予告ではイモトアヤコ演じる島津裕が佃製作所の作業着を着ている姿が映っており「イモトきたー!」「そろそろイモトが動くか!?」とそわそわし始めた視聴者も多かったよう。結局、今回のトランスミッション事業はイモトがカギを握っているだけに、もっと出番を早くしてほしかったというのが正直なところだが、ここからどう持ち直していくのか。そして、『下町ロケット』に視聴率急増の秘策はあるのか。見守っていきたい。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

当記事はビジネスジャーナルの提供記事です。

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