2時間68万円から。プライベートジェットをレンタルする方法


プライベートジェットというと、とてつもないお金持ち専用の贅沢と思われがちです。確かに移動手段としては、財布にも環境にも優しいとはとても言えません。

とはいえ、一般に思われているよりも(あくまで比較するとですが)お手頃な値段でプライベートジェットをチャーターする方法はあります。

特に、気の置けない仲間と一緒に人生の一大イベントを祝いたい、あるいは長めの休みを取った週末に、今すぐにどこか暖かい場所でゆっくりしたいという時には、検討すべき選択肢になり得ます。

米Lifehackerでは、プライベート機に乗りたい人とパイロットの間を取り持つ仲介業者Evojetsでマネージング・パートナーを務めるRich Palese氏に話を聞きました。

アメリカの小規模な地域空港に目を向けよう


同氏によると、あまりお金をかけずに飛行機をチャーターしたければ、出発地となる空港について、主要空港にこだわらず、より小規模な地域空港にも目を向けることがポイントだそうです。

チャーター料金を大幅に節約したいなら、何より目を向けるべきなのは出発する空港です。(ニュージャージー州の)テターボロ空港は(トライステートと呼ばれるニューヨーク都市圏で)プライベートジェットの主要拠点となっています。ここに常駐している飛行機や、次のフライトまで待機している飛行機が集まる空港です。

Palese氏はさらに、チャーター便に関するコストは、離着陸の回数に大きく左右されると述べています。

というのも、飛行機が離着陸するたびに、パイロットはその空港に使用料を払わなくてはならないからです。そのため、例えばテターボロ空港に常駐している飛行機がジョン・F・ケネディ空港で待っているあなたを迎えに行くとすると、それだけで2000~3000ドル(約23万~34万円)余計に費用がかかるのです。

このように、通常の飛行機旅行での経験則は、プライベートジェットには通用しません。一般的な航空会社の定期便であれば、直行便よりも乗り継ぎ便を選ぶと値段が安くなるケースが多いのは、ご存知の通りです。

この記事では、初めてプライベートジェットをチャーターする人向けに、基本的な事柄を以下にまとめました。

プライベートジェットのチャーターにかかる費用は?


金に糸目をつけないというケースでなければ、もっとも重要なポイントはコストパフォーマンスです。

チャーター便の場合、2時間分のフライトに相当する金額が最低料金として設定されています。これは飛行機のタイプにもよりますが、6000ドル(約68万円)から2万ドル(約226万円)の間です。

というわけで、ニューヨークの街中からロングアイランドのハンプトンに向かう30分のフライトにプライベートジェットを使うのは、コストパフォーマンス面からはあまりオススメできません。特に、ずっと安い料金でヘリコプターに乗れるとなればなおさらです。

これに対し、ニューヨークからマイアミに向かう3時間のフライトであれば、チャーター機を使う価値はぐっと高まります。8人乗りの小型機なら、片道9000ドル(約102万円)ほどでチャーターできるでしょう。

Jet Advisorsの見積もりページを使えば、飛行機のタイプ別に、料金を比較することができます。このサイトによれば、週半ばの平日にニューヨークとマイアミを8人乗りの小型機で往復する場合の最低料金は2万3000ドル(約260万円)のようです。

一方、中型機をチャーターする場合、同区間の料金は往復で2万8000ドル~3万4000ドル(約317万~384万円)。18人乗りのガルフストリームG500なら、6万ドル(約678万円)以上かかります。こちらを選ぶのは、捨てるほどお金を持っている人だけでしょう(ジェット燃料もかなり燃やすことになりますしね)。

Jet Advisorsのエージェント、Ricky Gomulka氏は、安くチャーター機を手配する方法として、「回送」便を探すことをすすめています。

これは次のような仕組みです。あるパイロットが、ナンタケット島にいるクライアントを迎えに行くのに、ニューヨークから飛行機を飛ばすとします。

この場合、行きのフライトは、安く提供されるケースが多いのです。パイロットの側も、顧客のところへ向かう際の空席を活用して、多少でも収入が得られたほうが良いと考えるからです。

Jet AdvisorsやPrivateFlyといった業者は、こうしたフライトの情報を提供しています。ですから、あなたが飛行機に乗る日や時間帯についてある程度融通がきき、帰りは通常の定期便で帰るのでかまわないのであれば、費用も比較的安く抑えられるでしょう。

友人たちを誘って目的地に向かうとっておきの交通手段として、一考の価値があります。

チャーター便の探し方


多くのプライベートジェットを扱う会社は仲介業者として、チャーター機を借りたい人とパイロットの仲立ちをしています。

こうした業者は、サービスの効率を最大化するために、飛行機の現在の駐機場所を把握していますから、その情報を大いに活用しましょう。

プライベートジェットを扱う会社に問い合わせの電話をかける時は、普段使わない空港も含めて、あなたが住む地域で利用可能なすべての飛行機を確認するようにしましょう。

その後、業者はチャーター価格の見積もりを提示し、それぞれの飛行機の違いについて説明してくれるはずです。

前段で説明してきたように、お値打ちの片道フライトを探している人向けに、回送便の検索ができるサイトもあります。ほかにもXOJETTalon Airのような会社では、豪華な航空機を自ら保有していて、直接予約することも可能です。

また、飛行中は、文字通りパイロットの手にあなたの命を預けるわけですから、業者の安全に関する履歴をチェックしておくことも大切です。

航空会社の安全性を評価する第三者機関としては、ARGUSWYVERNがあり、厳しい安全基準を順守している業者やパイロットを評価・認証しています。

ARGUSの会長を務めるJoe Moeggenberg氏によれば、同社のサイトは安全評価で「プラチナ」の認証を受けた全米140の事業者を掲載しているとのことです。

業者や航空機、パイロットがARGUSの認証を受けている場合、「TripCHEQ」を見せてもらうことができます。これは検査履歴を記録した書類で、パイロットに違反行為があった場合は、それも記されています。

また、ARGUSの評価対象となっている世界各地の航空事業者や仲介業者を探したい場合は、Air Charter Guideを使うと良いでしょう。

セキュリティチェックは?


なぜ一部の人たちはわざわざ余計にお金を払ってまでチャーター便に乗るかというと、当然ながら、民間の航空会社の定期便に搭乗する際の煩わしさや時間のムダを避けたいから、という理由もあります。

主要空港や地域空港では、プライベート便向けに、通常の航空便とは別のエリアを設けています。

通常の出発ターミナルとは別の場所に、専用の搭乗口が用意されているので、そこに車をつけましょう。これなら、ターミナル周辺の渋滞とも無縁です。そもそもチャーター機の場合、仮に予定時間に遅れても、あなたを置いて離陸することはありません。

フライトを予約した時点で、あなたの名前(同乗者がいる場合はその人の名前も)が運輸保安局(TSA)に提供され、身元調査が行われます。

空港に到着すると、警備員があなたのIDをチェックしますが、チャーター機の場合、これでセキュリティチェックはほぼ終了です。

専用ゲートに車をつけると、係員が荷物を飛行機まで運んでくれるはずです。それから10~20分ほど待てば、パイロットがあなたを出迎え、離陸時間ですと教えてくれるでしょう。

保安検査場で靴を脱いだり、液体物を別の袋に入れたりといった面倒もないですし、フルボディスキャナーに入れられ、別の次元にトランスポーテーションされるのではと不安を抱くこともありません。まあ、そんな心配するのは私だけかもしれませんが…。

機内サービスは?


多くのプライベートジェットでは軽食が用意されていますが、飛行時間が長い場合、もっとちゃんとした食事を取りたくなることもあるでしょう。また、前祝いとしてワインやビールで乾杯したくなるかもしれません。

チャーター機で供される軽食は、通常の航空便で出てくるナッツやクラッカーの豪華版といったものがほとんどです。また、グルテンフリーの食材や、さまざまな種類のソフトドリンクもたいていは用意されているはずです。

より大型の航空機であれば、コンベクションオーブンを備えていて、提供できる食べ物の選択肢もぐっと広がります。また、さきほど話が出たガルフストリームのような超豪華ジェットに大枚をはたくのであれば、客室乗務員の派遣費用も料金に含まれているはずです。

Palese氏によれば、Evojetsでは、これまでに仲介したフライトで「ロブスターやステーキ、感謝祭のディナー」からドミノピザやケンタッキーフライドチキンまで、「あらゆる料理」を提供してきたとのことです。

また、比較的大型の航空機なら、ハードリカーやビールをグラスで提供する本格的なバーが付いているのが普通です。

このように、豪華な食事をオーダーすることも可能ですが、「PrivateFly」のブログ記事によると、多くの利用客はもっと質素な料理を選ぶとのことです。冷たい前菜、寿司、スモークサーモン、グリルあるいはローストチキン、ピザ、ペデニッシュというのが、大半の人がリクエストするメニューとのことでした。

そしてもちろん、こうした料理のお供にシャンパンは欠かせません。

実際のフライトはどんな感じ?


小型機は揺れやすいと言われることもありますが、これはいわれなき悪評です。実際は、飛行機の大きさよりも、天気や飛行高度が及ぼす影響のほうが大きいというのが、専門家の見解です。

Moeggenberg氏によると、プライベートジェット、特に新型機の場合は、巡航飛行では高度4万フィート以上の高さを飛んでいます。これは高度3万5000フィート前後を飛ぶ、より大きな商用機よりも上空ということになります。一般的に、飛行高度が高いほど、乗り心地は快適になります。

そしてもちろん、一生に一度のチャーター便体験でもっとも重要な要素は「メンバー選び」です。

そもそもチャーター便は、移動手段としては決して安いものではありません。それだけに、自分専用の飛行機をチャーターするなら、その価値があると心から納得できる理由で、心から一緒に時間を過ごしたいと思う人に同行して(さらには費用も負担して)もらうべきなのです。

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Image: Courtesy of Evojets via Lifehacker US

Source: evojets, Jet Adviser, Private Flight, XoJet, Talon Air, Argus, Wyvern, Air Charter

Ben Fractenberg - Lifehacker US[原文

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