仲村トオル「また手のひらで遊ばせて」、黒澤満さん葬儀で涙の弔辞 悲しみ大きく…小百合無言

 11月30日に肺炎のため85歳で死去した映画プロデューサー黒澤満さんの葬儀・告別式が7日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。吉永小百合(73)、藤竜也(77)、石橋蓮司(77)、松田翔太(33)ら映画関係者を中心に約400人が参列した。

 大阪・梅田日活の支配人時代に、「愛と死をみつめて」(1964年公開)など吉永の主演作をヒットさせ、同劇場を日本屈指の優良館に押し上げたのが黒澤さん。東映に移ってからも「時雨の記」(98年)や「北のカナリアたち」(2012年)などでタッグを組み、吉永にとっても大の恩人だった。本名は「満(みつる)」。親しみを込めて誰からも「満(まん)さん」と呼ばれた故人だったが、吉永は尊敬の念を込めて、いつも「黒澤さん」と呼んでいたほど。悲しみの大きさもあって、この日コメントは出さなかった。

 「ビー・バップ・ハイスクール」や「あぶない刑事」に出演し、米ニューヨークやスペインなど何度も一緒に海外旅行したという仲村トオル(53)が弔辞をささげた。「体調が良くなったらうどんを食べに行きましょう。もっと良くなったら箱根の温泉に行きましょう。もっともっと良くなったら、『あぶない刑事』の80冊以上の台本に舘(ひろし)さんと柴田(恭兵)さんにサインしてもらってネットで売って、またスペインに行きましょう。そう言っていたのにどれもがかなわなかった。もし来世というものがあるなら、また手のひらで遊ばせてください」と涙で遺影に語りかけた。

 棺の中には愛用の杖(つえ)、紺色のジャケット、「終わった人」「さらばあぶない刑事」「北のカナリアたち」の台本などが納められた。午後2時すぎに多くの映画人に見送られて出棺、黒澤さんは東京都渋谷区の代々幡斎場でだびに付された。

 ▼藤 竜也(日活時代から親交があった俳優)20代の頃、黒澤さんが僕のギャラを見て「こんなに安いのか」とびっくりして、翌日から倍にしてくれた。(今日も)心のこもった葬式で、たくさんの人が来てくれた。最高の映画人だったことが証明された。誰からも愛されたジェントルマン。本当にかっこいい男でした。

 ◇主な参列者 石橋蓮司、藤竜也、吉永小百合、松田美由紀、松田翔太、吉川晃司、仲村トオル、山西道広=以上俳優、根岸吉太郎、成島出、平山秀幸、明石知幸、原隆仁、金子修介=以上監督、荒井晴彦、那須真知子、丸山昇一=以上脚本家(順不同、敬称略)

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