とろサーモン久保田、暴言騒動後の攻撃的なラップ「権力に逆らえない自分の生き方を変える勇気がないのか」背景にお笑い業界への不満か

wezzy

2018/12/7 23:20


 今月2日に決勝戦が行われた『M-1グランプリ2018』後の芸人同士の飲み会で撮られた動画が炎上し続けている。スーパーマラドーナの武智がインスタライブで公開したその動画では、とろサーモンの久保田が、関西の女帝こと上沼恵美子のM-1審査を批判。武智にいたっては「更年期障害かよ」「オバハン」と暴言を吐いていた。

両者とも動画で上沼恵美子を名指しはしていなかったが、とろサーモン久保田は、「酔ってるから言いますけど、そろそろもう(審査員を)やめて下さい」「自分目線の、自分の感情だけで審査せんといてください」「お前だよ、一番お前だよ。わかんだろ、右側のな」といった発言をしている。

スーパーマラドーナの武智は、「言うた! 右のオバハンや。いや右のオバハンにはみんなうんざりですよ」「“嫌いです”とかって言われたら、更年期障害かって思いますよね」と吐き捨てた。

その後、久保田はツイッターで謝罪しており、動画で批判を向けた対象が上沼恵美子だったことを認めている。関西の女帝を敵に回してはならないという、吉本興業上層部の迅速な判断がそこにはあっただろう。

しかし、渦中の久保田に反省の色は見られない。5日放送のAbemaTVNEWS RAPJAPAN』で披露したラップが、再び物議を醸している。

「強いものに立ち向かうヒーロー」という歌詞のラップ
 とろサーモン久保田は5日、AbemaTVの番組『NEWS RAPJAPAN』に出演。この番組は生放送ではないものの、「当日生放送に近いスタイルで収録し放送」と謳っており、動画騒動の勃発以降に収録したものと思われる。

番組では出演者が、「新語・流行語大賞」でトップ10入りした言葉をテーマにラップを披露することになり、久保田は「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を選択。以下のリリックを披露した。

敗戦後の日本国民は権力や財力にひれ伏した
檻の中の羊のようになるように飼いならされた
強いものに立ち向かうヒーロー
悪いものを打ちのめすヒーローは
二次元では人気を集めるが
会社や社会の中では年長者や権力者に意見する事は、
正しいことでも罪人・悪人のように大衆に吊るし上げられ
羊として生きることが正しいと洗脳された家畜達に批判される運命にありますか
自己中心的で身勝手な思考に
観るものも反感を持ち、不快感を覚えていたくせに
誰かが「権力にはむかうとは何事だ」と声をあげると
一斉にそれに賛同
自分たちとは違う勇気あるものを潰しに来るのは彼らが皆
権力に逆らえない自分の生き方を変える勇気がないのか
家畜人間だからです
だから僕はこの言葉が流行
ぼーっと生きてるんじゃねー
ぼーっと生きてる奴が入ってくんじゃねー

「会社や社会の中では年長者や権力者に意見する事は、正しいことでも罪人・悪人のように大衆に吊るし上げられ」といった言葉は、動画騒動を彷彿させる。上沼恵美子という権力者に反抗した自分たちは「強いものに立ち向かうヒーロー」であり、それを批判する人々は「家畜人間」とも捉えられるラップだ。

久保田のラップを聴いた番組司会者は「一番右の人凄いね」と動画騒動をネタにしたツッコミを入れるが、久保田は否定する様子もなく「ごめんなさい、流行語で入ってきたのがあったので」と真顔で返答した。久保田の芸風もあるが、この様子をみると、久保田のツイッターでの謝罪は不本意なものだったのかもしれない。

とろサーモン久保田への批判は“暴言を吐いたこと”が中心だった
 上でも述べたように、久保田は自身らを年長者・権力者に逆らうヒーローと捉え、権力に逆らったから非難を受けていると解釈しているのかもしれない。確かに久保田は主に、年長者で権力も持っていると思われる上沼恵美子の審査方法について文句を述べていた。しかし、それに同調したスーパーマラドーナの武智は上沼のことを「更年期オバハン」呼ばわりしており、これは抗議ではなく“暴言”だ。

問題の動画が出回る前から、上沼の審査員としての言動に視聴者からは、「新しい芸についていけないなら審査員を辞すべき」「好き嫌いで点数をつけるのはどうか」といった批判の声がでており、動画が拡散された際も、上沼へたてついたこと自体は一定の支持者を得ていた。そうではなく、上沼への女性蔑視、武智の「更年期オバハン」という暴言が非難を集めていたのではないか。

飲みの場だけならまだしも、相手が特定できるかたちで「更年期オバハン」という暴言を不特定多数に発信するのは、許されることではない。それを「権力に立ち向かったから批判された」と捉えることは、少々視点がずれているのではなかろうか。酒に酔った状態で暴言交じりに発した言葉を「強いものに立ち向かうヒーロー」として肯定的に受け止めることは難しい。

年長者や権力に怯えることなく『M-1グランプリ』の審査方法について改善を求めたかったのであれば、上沼恵美子本人、または番組スタッフに対して真っ向から抗議をすべきだったのではなかろうか。
芸人たちは一斉に久保田・武智を「批判」
 しかし一方で、業界内では実際に「久保田の発言自体も、上沼恵美子さんに失礼だ」との声が強いのかもしれない。身内を擁護する傾向の強いお笑い界だが、久保田と武智の動画騒動に対しては批判の声が相次いでいる。

ナインティナイン岡村隆史は、6日深夜放送の自身のラジオ番組のなかで、「とんでもない事件が起きました」「こればっかりは申し訳ないけど、何回動画見てもあかんわ。何回見ても悲しくなる。これはあかんわって思った」と、二人を擁護することはできないと述べた。

また、フットボールアワーの岩尾望は同じく6日に出演した『バイキング』(フジテレビ系)で、貴ノ岩の暴行騒動を取り上げた際、二人の名前は出さなかったものの「ベロベロに酔ってSNSなんてやったらろくな事ないって分かってんのに」と、動画騒動を匂わせる発言をしていた。

そのほか、ケンドーコバヤシ、博多大吉、ノンスタイル石田明ら複数の芸人が久保田と武智の言動を批判。また南海キャンディーズの山里亮太は岩尾同様、「飲んだらSNSやっちゃダメ」と苦言を呈した。

久保田自身は、到底「真っ向から意見する」ことなどかなわないという業界内の空気を感じ取り、<会社や社会の中では年長者や権力者に意見する事は、正しいことでも罪人・悪人のように大衆に吊るし上げられ><誰かが「権力にはむかうとは何事だ」と声をあげると一斉にそれに賛同><権力に逆らえない自分の生き方を変える勇気がないのか>と歌ったのかもしれない。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ