恋する女の"匂わせ"が勝利する時代がやってきたのかもしれない


ハイハイ、匂わせ。何のことなのか読者のみなさま、特に女性はピンときてくれるはず。SNSを使って有名人の彼氏の存在を写真や言動でチラつかせて、世間の女性や有名人のファンに対してマウントを取ってくる行為ですね。

これ、二流芸能人がやることなのかなと思っていましたけど一般人の間でもあるんですよね。例えばそれが彼氏だけなのではなくて、ちらっとブランド物を写真に入れ込んできてさり気なく自慢するとか。子どもの成長とか、料理とかもう挙げていけばきりがない。簡単に言うと自分が資産価値のある女だということを匂わせる行為のことです。

少し前まではそういう行為が苦手でした。見てしまった側が嫌な思いをすることを敢えてするというのは、は余りにも短絡的な行動だと思っていたのです。でもよくよく考えてみたら、恋する女を支える新キーワードになるのかもしれないと書いてみることにしました。
○"匂わせ=自信のなさの表れ"はもう終焉?

まず前提を女性が匂わせているとしよう。恋している男性に愛されている自信……というか遊ばれているのかもしれないという不安感をSNSで埋めているだけだと思っていた。あふれ出そうな自己顕示欲をSNSに放出して、誰かに気づいて欲しい。たとえそれが恋している男性やファンをイラつかせていい。とにかく彼のそばには私がいるという、小さな意思表示。

かつては日本一のモテ男と偉名を取ったアイドルと電撃結婚を果たした歌手も、最近になってインスタを始めた。本人に自覚がなくても突然、アイドルの自宅や料理が公開されたら……これも"匂わせ"だと思う。

一方、恋に恋してその喜びを隠しきれずにSNSヘアップするケースもある。でもアカウントを閉鎖してしまった女優もいるし、これも決して正解とは言えない。こうして書いていてもモヤっとしてくるのでSNSというのものは難しい。

でも前出の自己顕示パターンで言うなら、恥ずかしながら私も経験がある。20代でクラブに通いまくっていた頃、人気DJの二番手彼女に鎮座した経緯からだ。彼には結婚寸前の本命彼女がいた。それでも彼の元にいたいと必死だった私は、二番手であることを容認して側にいた。この先は若さゆえの事故だと温かい目で読んで欲しい。

彼のことが好き、でも気持ちを隠さなくてはいけない。そんな時に利用したのはネットのBBS(伝言板)だった。現代っ子は知らないかもしれないが、ひとつのテーマに対して自分の意見や情報を書き込むスペース。いわゆる2ちゃんだ。

「今日は〇〇でのDJ、お疲れ様でした。かっこよかったな」

など、さも自分がDJに帯同していることを匂わせていた。結局、そんな恋はあっという間に心をボロボロにされて消滅したけれど。
○"匂わせ女"を迎え入れる男性ほど魅力があって困る

少し前に驚いたのは"匂わせ"と言う言葉の権化とも言える(現在は)一般人の女性が、人気アイドルと結婚寸前と報道があったことだ。すでに女性は無職で事実婚状態らしい。彼女の執念にも驚いたけど、彼氏側の見解にも疑問を感じた。一連の報道で自分の恋人がどんな行為をしていたのかは一目瞭然なのにも関わらず、それでも愛せるのだろうか。

周囲の男性の何人かに

「彼女がSNSにやたら自分のことをあげまくっていたらどう思うか」

と聞いてみた。そのうち特に気にならないという男性は、既婚か彼女持ち。

「可愛くていいんじゃない(笑)」

と言う余裕の返答も……。そして悲しいかな、気にする言う男性ほどパートナーがいなかった。分かっている、SNSに大して興味がないような男性ほど魅力が大きいということは……。

その小さなアンケートを経て思ったのが、ひょっとして“匂わせ”は新しい愛情表現なのではないかということ。ついでに周囲からなんと思われようと構わないという鉄のハート。そしてパートナーをこよなく愛する気持ちさえあれば、女友達なんていらない、というサバイバル精神に近いもの。結婚願望のある男性が減少しているという昨今、手段を選ばずに盲目になれることが恋の勝利を掴むのだ。

とはいえ、ファンを刺激する行為は身の危険にも及ぶと思うので、予定のある女性はご注意を。

※写真と本文は関係ありません。

スナイパー小林

ライター。取材モノから脚本まで書くことなら何でも好きで、ついでに編集者。出版社2社(ぶんか社、講談社『TOKYO★1週間』)を経て現在はフリーランス。"ドラマヲタ"が高じてエンタメコラムを各所で更新しながら年間10冊くらい単行本も制作。静岡県浜松市出身。正々堂々の独身。

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