世界陸上メダリスト、為末大が教える「走り方」で最も重要なこととは?


走ることは、スポーツの基本。速く走る方法、正しく走る方法が身につけば、様々なスポーツに対してのアプローチが変わります。オリンピック体操男子団体金メダリスト3人が所属する体操競技部を擁することでも有名なコナミスポーツクラブは、2018年7月よりコナミスポーツクラブの施設で「TRAC スプリントスクール」のランニングメソッドを取り入れ、「走る」ことの基礎を正しく、楽しく学ぶことができる、満4歳から小学校6年生までのお子さま向け教室、コナミスポーツクラブの「走り方を学ぼう!かけっこ教室」をスタートしました。



そして11月25日にコナミスポーツクラブ 本店で開催された『走り方を学ぼう!かけっこ教室』に「TRAC スプリントスクール」のランニングメソッドを監修する、世界陸上男子400mハードルメダリストの為末大さんが特別コーチとして参加、指導を行われました。はたして“速く走る”には、どのようなことを考えることが必要なのか?

今回はイベントの内容から、そのポイントを追ってみました。

最も重要なことは「真っ直ぐ立つ」


まず為末さんは、この日練習することの中で、一番注意すべきことを語られました。

「速く走るためには?どうすればいい?」

まず「体の姿勢を真っ直ぐにすること」です。走ることは、足で地面を蹴って進むことにより行いますが、例えば体を支える肝心な部分が曲がっていたりすると、その力は正しく作用せず蹴る力は半減してしまいます。

そのため、体を真っ直ぐにすることを意識します。一度、床に寝そべってみるとわかりますが、実は単純に真っ直ぐにしようとしても、床に着かない部分が、体には3箇所あります。「首の後ろ」「腰の後ろ」「膝の後ろ」。これらは寝そべっても床には着かないところですが、ここをしっかりと支えられるようにならないと、足の蹴る力が正しく地面に作用しません。



まず寝そべった状態でこの3箇所を、床に着けようとする力を、自分自身で加えることを意識するようにします。この例として為末さんが上げたのは「焼き鳥」。焼き鳥は一本の竹串で一直線に肉を貫くことで、「真っ直ぐ」の状態を作ります。真っ直ぐ立つ、という動作についても、こうした串のようなものが頭からしたまで貫かれているような意識をするとよいでしょう。

地面を踏み込む動作を意識する「スキップ」


「走る」という動作の前に、足が地面を蹴る動作を意識するため、まずスキップをしてみます。走るという動作は、足が地面を強く踏みつける動作、厳密にはジャンプを繰り返す動作になります。そのため、足には3~5倍の体重に相当する力が掛かってくるといわれていますが、先程の「体を真っ直ぐにする」という動作ができていないと、この力は正しく地面に伝わらないことになります。また、スキップをすることで「踏む」という動作を明確に自分でも意識することができます。実はこの練習は、オリンピアン(オリンピック選手)もよく実施されている練習なのだそうです。



スキップは、まず高く飛ぶことで、力強く地面を踏みつけることを意識します。これにはスキップに連動した腕の振りを大きくすることで、さらに高く飛ぶことができます。為末さんいわく「『スーパーマリオ』って、こういう形になっているでしょ?」なるほど、『スーパーマリオ』のジャンプする際の腕の振りは、顔の前に出てくるくらい大きく振っていますよね?そして高く飛ぶことを意識した次には「前に移動すること」を意識します。それまで上方向に飛んでいた力が、前に移動するように。

さらに足を高く上げること、そしてつま先で立つことを意識します。ベッタリと地面に足の裏を着けて走るより、つま先だけで足を蹴ったほうがより強い力を地面に伝えることができます。まずはつま先立ちの状態で垂直飛びをやってみて、つま先立ちの感覚を意識した上でスキップを行うと、またその効果が実感できるでしょう。


重要なポイントに注意しながら、走ってみよう


ここまで行い、「真っ直ぐ立つ」ことや足の踏み込み方を意識することを覚えたら、次はいよいよ走ってみます。まずはスタートのフォームの作り方を見てみましょう。



1)まずしゃがんで、一歩目に踏み込むほうの足を立てます。そして反対側の足については、その膝を立てた足の踵(かかと)のほうに付けるようにします。

2)このフォームができたら、そのままの状態で立ち上がります。このとき、両方の膝は走る方向を向くようにします。



3)そして、そのフォームでさらに体重を前に掛けるようにします。

このフォームで、改めて「体を真っ直ぐにする」「つま先で立つ」ということを意識します。特に地面への足のつけ方について、走っている間はほぼ踵を付けなくてもいいです。

この日参加された子供さんたちは、この日はこうした一つ一つの動作を意識しながら、元気に走り回る姿を見せてくれました。そんな中で、一つ一つの動作をクリアして行くことで、その効果は如実に表れていることが見てとれました。


「速く走る」ために重要なこと


そして、最後に質疑応答。子供たちは「どうやったらもっと速く、走ることができますか?」と元気よく質問。ちびっ子たちはみな揃って、速く走ることに憧れているようですが、そんな子供たちに為末さんはこんなアドバイスを送られました。

「今日は走るためのいろんなことを練習しましたが、走るときにそのいろんなことを考えていると、実は思ったように走れなくなってしまうもの。だからまず、いつも考えることとしてはまず『体を真っ直ぐにする』ことだけを意識してください。そして今日やったことは、全て練習で意識してできるようにして、考えなくてもできるようになれば、きっと速く走ることができるようになります」
ランニングマガジン・クリール(courir) 2019年1月号 (2018年11月22日発売)
Fujisan.co.jpより
この日、子供さんたちと参加された親御さんからは、走る際の腕の振り方についての質問がありました。何処まで腕を振れば?という問い合わせに、手の親指があごの高さにくるまで上げるのが基本とされているという一方で、子供さんへの指導は体がクネクネするなどのよっぽどおかしな動きがなければ、細かいことを指摘するよりも、できたこと、良い部分を褒めてあげるということのほうがいいというアドバイス。「たとえば細かい動きについては成長するにつれて、自分でもわかってくるんです。だからそういうことよりも、良い部分を褒めて伸ばしてあげるのがいいと思います」

この日も見る見るうちに元気な走りを見せる子供たちの様子に、為末さんは「速いね!」「すごいね!速くなった!」「カッコいいね!みんな(ウサイン・)ボルトみたいだ!」と積極的な声掛けをされていました。褒められるとさらに頑張ろうという気になるのも、まだいろんな可能性を秘めた子供さんたちだからこそ。こうした基本的なことを意識して、また改めて「走る」ということを様々に考えてみてはいかがでしょう?特に「走る」ことが好きな方、スポーツに親しんでいる方には、おススメです!

コナミスポーツクラブの「走り方を学ぼう!かけっこ教室」(https://www.konami.com/sportsclub/undojuku/event_kakekko/)は、コナミスポーツクラブの会員でなくても、申し込むこともできるので、興味がある人はぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

コナミスポーツクラブのお子様向けスクール「運動塾」


【今後の開講時期・場所】

コナミスポーツクラブ二子玉川(東京都世田谷区) 2018年12月16日(日)

コナミスポーツクラブ川越(埼玉県川越市) 2018年12月22日(土)

コナミスポーツクラブ本店(東京都品川区) 2019年2月11日(月・祝)

コナミスポーツクラブ八王子(東京都八王子市) 2019年3月21日(木・祝)

コナミスポーツクラブ西船橋(千葉県船橋市) 2019年3月21日(木・祝)

※詳細は各施設のホームページに今後順次掲載予定

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