「心の隙間を埋める一枚」尾崎豊をカバーした19歳の歌姫・番匠谷紗衣、メジャーデビュー!

UtaTen

2018/12/6 17:01


表情豊か、番匠谷紗衣のインタビュー写真をまず全部見たい方はコチラ

曲作りを始めたきっかけは、友達に贈る歌


──メジャーデビューおめでとうございます!

番匠谷紗衣:ありがとうございます!

──中学2年生から曲を作り、作詞作曲を始められてたということなんですけど、そもそも音楽をやりたいと思ったきっかけや、自分で曲も歌詞も作ろうと思った理由を教えてください。

番匠谷紗衣:初めてちゃんと曲作りをしたのは、中学3年生のときに1曲目の曲が完成したんですけど。それが、ほんまにちっちゃいときから家が近所で幼なじみみたいな友達がいて、その友達が結構いろんなことで悩んでいる時期があって、そのときに全然励ましてあげれへんくて。だから、曲づくり、曲にして伝えたいなっていうのをずっと思っていて。ふと寝る前に歌詞とメロディーができたんです。『君へ』っていう曲なんですけど、その曲をその友達が聴いてくれたんです。

──そのお友達に書いたっていうことは、本人には言えなかった?

番匠谷紗衣:そう。言えなかった。夜中に自転車で2人乗りをしてコンビニに行ったんですよ。そしたら、「聴いたで、あれ。ちょっと泣いたわ」みたいな風に言ってくれて。それで「ああ、そうなん?」みたいに返して(笑)

──「ああ、そうなん?」ですか(笑)!

番匠谷紗衣:「へえ、ありがとう。聴いてくれて」みたいな。全然違うからって感じを出しました。そのときに、1人の人を思って書いたわけなんですけど、ちゃんとほんまに思っていることを言葉にするより曲の方が言えたりするんやっていう驚きが自分の中にあって。それが今も原点となっていますね。

──そのお友達に、「UtaTenのインタビュー見てね」って言っておいてください。(笑)

番匠谷紗衣:絶対いや。絶対いやです。本当にいや。

──見てもらわないと。(笑)

番匠谷紗衣:絶対いや。ハズすぎる…。

──いつになったら言うんでしょうね。

番匠谷紗衣:いやー、言わないんじゃないですか?

──でも、気づくんじゃないですか? 気づいてないかな。

番匠谷紗衣:でも、恥ずかしくないですか? 私の曲、絶対、誰か1人に向けて書いているんですよ。自分のことを歌っている曲もあるんですけど。だから、「絶対俺のことや」とか、「絶対私のことや」みたいな所があると思うんですけど。私のことを応援してくれて毎回ライブに来てくれている人が、就職するからもうライブにしばらく来れへんみたいな、このライブがもう最後みたいな日があったんですよ。そのときに、私なりに、何かしたいって思って、曲を書いたんですね。「遠く離れても繋がってる」みたいな、そのまんまやって絶対思う歌詞なんです。

──自分の気持ちを曲に乗せると書けるんだっていうことをおっしゃっていましたけど、それまでの、曲を書き始めるまでの音楽との関り方というか、人より音楽と触れ合ってきたなみたいなのってあったりするんですか?

番匠谷紗衣:幼稚園ぐらいのときから、歌の練習をするっていうことは当たり前のようにありました。

──歌の練習が当たり前?

番匠谷紗衣:そうです。歌がうまい人が好きで、歌が上手い人の曲を聴いてモノマネをしたり、曲を作ったり。作るっていうほどじゃなかったですけど、ノートに歌詞を書いたり、歌詞とメロディーを自分で作って歌ったり、そういうのは当たり前のように小っちゃいときからやっていて。音楽が好きやったんで、小2ぐらいでは、将来歌手になるんやって決めていました。

──すごいですね。小2からの夢がちゃんと形になって。

番匠谷紗衣:なっていきつつありますね。

──メジャーデビューっていうところって意識していました?

番匠谷紗衣:メジャーデビューは意識していました。でも最初は、メジャーデビューをしたいからやるとかいうことは全くなかったんですけど、行動する、何かするとかはありました。1回目のワンマンライブのときに、すごい地道やったけど、1人ひとりの人に自分1人でチケットを届けて行って、200人ぐらいの規模のワンマンライブをやり遂げたときに、自分の中で、こうやって今来てくださっている方に対して、自分が一番目指してない、高いところを目指して、そこに向かってやってないと失礼やし、ほんまに恩返ししたいなっていう気持ちになって。一緒にもっといろんな景色見たいなっていう気持ちになってから、メジャーデビューが1個の目標としてあったんです。

──周りの方やファンの皆さんの反響はいかがですか?

番匠谷紗衣:意外にみんな、「めっちゃおめでとう」とか言ってくれて、「そんなに祝ってくれるんや」ってびっくりしたんですけど、めっちゃうれしかったです。でも、その分やっぱり、「おめでとう」って言ってもらうたびに、「これから頑張らな」って気が引き締まるみたいな気持ちになりましたね。

大好きなアーティストは尾崎豊


──番匠谷さんがよく聴いてたアーティストとか、好きな曲とかをお伺いしたいです。弾き語りやられているからこそ、そういうアーティストさんをよく聴いてたりするんですか?

番匠谷紗衣:はい。弾き語りのシンガーソングライターの人をずっと昔からルーツとして聴いてきて、そういうのに救われてきたんですけど。その中でも尾崎豊さんが好きです。カップリングに尾崎豊さんの『Forget-me-not』が入っているんですけど、尾崎豊さんが結構、私の中にすごく太いルーツとしてありますね。

──尾崎豊さんは、親御世代が聴いていた時代でもありますし、そういうのが反映されたりしてそうですね。私もそうでした。

番匠谷紗衣:テレビでちょっとだけ、一瞬流れたときに、「おお!」ってビビってなって!CDを買いに行ったり、YouTubeで調べたり、全曲聴いたりしましたね。中学3年生の頃、学校とかが嫌いでずっと家にいたんですけど、路上ライブをしたり、カラオケに行ったり、曲を聴いたり、歌ったりして過ごしてました。

──全然、充実してそうですね!学生時代って学校がすべてだと思いがちだけど、学校なくても充実できちゃってる(笑)

番匠谷紗衣:そうなんです。1人で音楽人生を歩んでいたんですけど、中学3年のときに自分には居場所がないみたいなそういう気持ちやったんですけど、尾崎豊さんの曲に出会って、「これでいいんや」って思えたり、すごい救われたきっかけやったんで。だから、尾崎豊さんを見て育っているっていうか、そういう自分は、ギターを弾き語るんやっていうのがもともと当たり前のようにあって。私は、おばあちゃんちにあったギターを練習し始めたんですけど。そのきっかけも、「誰かに歌を聴いてもらいたい」って思ったときに、自分で思いつくのが、「道で歌う」「外に出て歌う」しか思いつかなくて。アカペラで歌だけ歌うのはきついって思ったんです。



──アカペラで…。

番匠谷紗衣:「オケ流す」とかそういう発想がなかったんですよ。だから、「よし、ギター練習しよう」って思って練習し始めたのがきっかけでしたね。

──ちなみに、路上ライブの活動を始められたのは?

番匠谷紗衣:中学生になってからですね。

──じゃあ、小学生ぐらいのときからギターの練習を始めたんですか?

番匠谷紗衣:はい。

──小学校は通われていたんでしょうか。

番匠谷紗衣:小学校は行ってましたね、何とか…。

──何とか、か(笑)。学校が嫌いだったんですか?“行かなくてもいいや”って気持ちがあったとか。

番匠谷紗衣:めっちゃ嫌いでした。反抗期やし。元々は人のことをすごい知りたいと思うし、仲良くなりたいし、壁を作らずに話したいっていう思いは強かったです。だけど、色んなことに悩みながら落ち込んでいる自分とのギャップがどんどん開いていくうちに、上手く人と話されへんくなってきて。そういうのがありました。

──人が嫌いになった、人が怖くなったっていう感じですか?

番匠谷紗衣:ほんまそんな感じでした。

──全然、そんなふうには見えないですね。

番匠谷紗衣:ほんまですか?

──コミュ力高いし(笑)

番匠谷紗衣:コミュ力高い(笑)。そう。ちゃんと今、コミュ力高くなってきました。良かった。

──やっぱり路上に出て、路上で聴いてくれる人と喋ってみたいなところって大きいんですかね。

番匠谷紗衣:大きいと思います。ライブで音楽を通して出会った人って、私が歌に対してはすごい素でいれるから、ほんまに思っていることとかでも詰め込めるから。それを聴いて出会ってくださった方とかは、信用できる。同志やって思っているので。

──それ、いいですね。確かに。自分の超本心に共感して聴いてくれる人たちなんだからってことですもんね。

番匠谷紗衣:そうです。だから、そういう人との出会いとかで変わっていきました。

──番匠谷さんの曲は、イメージとか想像から生まれるのではなくて、自分の経験から生まれてくるような感じですか?

番匠谷紗衣:ほとんどそうですね。こういうイメージの曲を作りたいと思って、そういうのをたまに作ったりとかは全然しますけど、それも自分の中にあるものからできてますね。


聴いて心地いい声を研究した


──ありがとうございます。あと、これも1個気になっていたんですけど、番匠谷さんの声ってすごく独特で。『ここにある光』の最初の「電車」っていうワードで、初めて番匠谷さんの声に触れる人って多いと思うんですけど、「何これ!!めちゃくちゃいい声。」って思うんですよ。

番匠谷紗衣:うそー?めっちゃうれしい!

──サビの部分の歌い方も印象的でした。意識されたことはあるんですか?

番匠谷紗衣:結構、抜くように歌うというのはこの曲で意識しました。

──確かに、メロディー的にもアレンジ的にも抜ける感じはありますよね。

番匠谷紗衣:だから、隙間を多く作りたいって思ったんですよ。

──例えば、具体的に言うとどの部分で?

番匠谷紗衣:一番はやっぱりサビとかですね。今まで通りの自分でいったら、感情移入しちゃうんで、めっちゃ激しく歌っちゃいたいところなんです。でも、この曲をちゃんと自分で聴き込んだし、2月ぐらいにはもう出来てた曲やったんですが、約1年ぐらいあったのでずっと聴いてた曲でもあったし。

この曲を聴いたときに、聴く側の気持ちをできるだけ、大縄跳びに例えたら、みんなが入ってくるそういうふうな空間をすごく作りたいって思ったんですよ。やから、それを意識したときに、歌い方は今まで通り、感情移入、感情に任せて歌うんじゃなく、できるだけ、聴いて心地いい声を研究して歌おうって思ったのはありますね。

▼『ここにある光』の歌詞を読む

──それは、2月に出来上がってからの時間、今日までの間に見つけてきた歌い方なんですか?

番匠谷紗衣:レコーディングするってなってから、めっちゃ研究しました。新しい挑戦ですね。

──自分の感情を逆に押さえる歌い方ですね。

番匠谷紗衣:抑え気味です。

──ライブでも抑え気味にいくんですか?

番匠谷紗衣:この曲に関しては、まだ、そんなにライブでもまだ歌っていなくて、まだ、全然ライブで完成されてない感じがあって。歌うたびに変わっていってたから。これからこのシングルとして出させていただくっていうことで、この歌い方をライブでもできるようになりたいなってすごく思っていて。

でも、インディーズ版として出させてもらっている『未完全でも』に入っている曲とかは、ほんまに感情のままに歌っていたりとか、曲によって変えたりしています。

──じゃあ、今まで、番匠谷さんの曲をずっと聴いてきた人だったら、逆に、「何か違う」って思うような感じなんですね。

番匠谷紗衣:思うと思いますね。それが新しい引き出しとなって、「こういう面もあるんや」って思ってもらえたら嬉しいし、この曲で初めて知ってくださった方も、『未完全でも』に入っている荒々しさやったり、そういう部分も聴いてもらいたいなと思います。

──今作の作曲は番匠谷さんってことですけど、アレンジに別の方も入られていたりするんでしょうか?

番匠谷紗衣:はい。作詞作曲、作詞が高橋久美子さん、作曲がトオミヨウさんっていう方で。

──前奏はもう、番匠谷さんのイメージでもともとあった感じなんですか?

番匠谷紗衣:これは、トオミヨウさんとアレンジをしました。アレンジっていうか、始めに私のこういう曲がつくりたいっていうイメージが、東京に来てすぐにあって。デビュー曲に向けてやったり、自分の代表曲となったり2月に東京ワンマンがあったんですけど、そこで最後に歌える曲とか、そういう1曲を作りたいと思っていて。元々イメージがあったんですけど、ギターでは表現しづらかったのでトオミヨウさんっていう、すごい素敵なプロデューサーの方と一緒に、“まず伴奏こういうイメージなんですよ”っていうのを伝えて、一緒に話し合いながら作っていった感じなんです。そこに、私が歌詞とメロディーを乗せていきました。

──この前奏、めちゃめちゃ良いと思うんですよ。もう、絶対良い曲!って思って聴き始められるっていうか。

番匠谷紗衣:うわー!!そうですよね。トオミさんマジック。

「裸足の足元で星のようにきらめく」の意味


──サビの表現で、「裸足の足元で星のようにきらめく」って言ってるじゃないですか。かなり素敵な表現だと思うんですけど何のことを表現しているのかが気になりました。
どういうイメージから生まれたフレーズなのかなっていうことも聞きたいし、そもそもどういう意味がこのフレーズに込められているのかっていうところを聞いてもいいですか?

番匠谷紗衣:今そばにいてくれている人をすごい思い返しながら、この曲は書いたんですよ。終電で帰っているときやったりとか、私が上京して始めて過ごす日々の中で、ふと、「めっちゃ寂しいな」とか、「1人ぼっちやな」って感じたときに、今、自分にあるものやったり、そばにいてくれてる人とか、一緒にいてくれてる人をすごい思い返しながら毎日過ごしていたんですよ。

だから、そうやって夢やったり、自分が思い描いていたことを忘れそうになるけど、足元にこそ大事なことがあるみたいな、そういう足元ですね、これは。

──足元って、どう捉えるかは人次第だけど、いい意味の足元というか、原点みたいな意味なんですね。裸足っていうこのワードに込めた大事な意味みたいなものはあったりするんですか?

番匠谷紗衣:あります。私のイメージがキャラクターにもあって、グッズに使っているんです。それも裸足やったり。

──番匠谷さんがそのままマスコットになったようなキャラクターなんですね?

番匠谷紗衣:そうです。私自身も飾らずにいたいっていう思いがあったり、そういう風に一緒に制作してくださる方も、飾らずにいきたいっていうところを大事にしているって、高橋久美子さんとかも思ってくださっていて、そこから出てきたフレーズやったんですよね。

──大阪もわりと都会だと思いますけど、東京に出てきてすべて飾る女にならないでくださいね。(笑)そこがちょっと心配。

番匠谷紗衣:確かに。二十歳になったらどうなるか分からないですね。まだ、今のところ部屋で引きこもっているだけなんですけど。部屋に引きこもって、サボテン見たり、空見たりしているだけなんですけど…。これからですね。

──そうですね。二十歳になってできることが増えて、さらに東京っていう場所にいて。次の歌詞とかは全然違う歌詞になっていたりして(笑)

番匠谷紗衣:ブーツの、革靴のってなっているかもしれないですね(笑)

──(笑)!2番のAメロで「自分だけここで立ち止まってるみたいだ」っていうフレーズがあるじゃないですか。1番では、「走り続けていた」っていう意識もあるのに、2番では「立ち止まってるみたいだ」って。これはきっと番匠谷さんご自身のことを歌っているんだと思うんですけど、君に会ったことがきっかけで何かが変わったっていうことを表現されているのか、この心情変化について詳しく伺いたいです。

番匠谷紗衣:この「走り続けていたこと」っていうときの感情は、生き急いじゃっていて、環境が変わって周りのスピードがすごい早かったり、自分も追いつきたいって思って心が締め付けられていたり、固まっているような気持ちになって。そういうときに「君」に会って、自分はもう生き急いでしまってたんだなって気づいたっていう感じですね。

この2番の「立ち止まってるみたいだ」っていうところは、そうやってどれだけ前に進もうって頑張っても上手くいきへんときがあって、ここからもう抜けだされへんのちゃうかっていうような気持ちとか、自分にできることなんかないんちゃうかなとか、そういう風に思ったときに出てきたフレーズで。だから、部屋でここは1人で自問自答しているみたいな感じですね。がむしゃらに生き急いで何とか追いつこうと頑張っていたけど、「君」っていう存在に会って行き急ぎ過ぎていたんやなって気づいて部屋で自問自答しているみたいな。でも、大切なものがなくならないように、そういうふうに生きていくしかないっていうような決意に、最後なっているかな。

──すごくリアルな歌詞ですよね。

番匠谷紗衣:はい、上京したてのときの曲ですね。

──「大切が無くならない方に」って表現も素敵だなって思ったんですよ。「大切なものが」っていう言い方じゃなくて、「大切」っていう概念がなくならないようにみたいな意味ですよね、きっと。これもまた、音によくハマりましたね。

番匠谷紗衣:よかったです。ここは、一番始めにスーッと出てきた歌詞でしたね。
大切なものがあるのが当たり前じゃないんやなって思って、簡単になくなりそうになったりするんやなって。なくなりそうになって初めて気づいたっていうか。今まで、歌を通して出会ってきた人たちへの思いとか、そういうのが、絶対どこに行っても変わらないって信じていて、自分がそれを大きくしていいねん、もっと広がっていって自分が立つんやっていう。信じいた気持ちとか、何かできること、自分にできることあるかもしれへんって思ったりとか、そういうことを、自分が大切やと思っていることを曲にしとかなってそのときにすごい思ったんですよ。

──多分、多くの人は気づかないまま変わっていっちゃうと思うんですけど、1回立ち止まって、“忘れちゃいけないな”って思うような。
番匠谷紗衣:そんな感じです。だけど、全然、適当人間なんですよ。ほんまに、「食べることと寝ること命」みたいな、そんな感じなんですけど。友達は、私がこうやって音楽活動を頑張っている姿を見て、0点一緒にずっと学校で採っていた友達が、「今回も0点やわ」って言いながら、「紗衣だけ70点とか採りやがった」みたいな。だんだんがり勉みたいになってきてキモイんですけど!って思うみたいで(笑)

──ちゃんとできているのが違和感みたいな。(笑)

番匠谷紗衣:そうそう。自分でも違和感。だから、ふとした瞬間に、「日々勉強やわ」とか言ってしまうんですよ。それを、昔からの友達に言ったら、「キモ!」みたいな(笑)。

──ちょっと意識高い系になってきて。

番匠谷紗衣:「意識高すぎやろ」みたいに言われます。

──それ、友達には怒られそうですね(笑)。

番匠谷紗衣:そうなんです。私からしたら、みんなそうなっていってるんですけどね。みんな、すごいなって思います。みんな頑張っているなって。

番匠谷紗衣が選ぶピックアップフレーズ!




──番匠谷さんご自身が、『ここにある光』の中で一番好きなフレーズを教えてください!

番匠谷紗衣:この「冷蔵庫の音だけ 部屋に響いていた」が好きです。ここの2番の入りは、普通に曲を聴いてたら「冷蔵庫?」ってなると思う。あんまり聞きなれへんから思うと思うんですけど。私は「1人ぼっちや、孤独や」って思ったときの孤独感をどう表現しようって思ったときに、1人暮らしの部屋で電化製品の音だけを聞いていたんですよ。“はーってなっているときの感じを表現するのをどうしたらいいやろう?”って考え抜いた末にこの歌詞が生まれたので、ここを注目してもらいたいなって思いますね。

──確かに、冷蔵庫のブーンって音が聞こえると“静かだな、1人だな”って思いますよね。

番匠谷紗衣:そう。今までは、家族といたから聞こえたことがなかったけど、それは、こういう表現をしたら孤独感がすごい伝わるかもなと。

──すごく分かります。急に寂しくなるというか、全然1人でいなくてもここのフレーズを聴いて、急に本当に1人にされたような感覚になりますね

番匠谷紗衣:でも、最後はちゃんと寄り添います。

自分を救ってくれた尾崎豊のカバーを収録


──「Forget-me-not」は、大好きな尾崎豊さんのカバーですね。なぜ、デビュー曲のカップリングとして尾崎さんのこの曲を選んだか、教えてください。

番匠谷紗衣:この曲は、自分がシンガーソングライターの人に今まで救われてきたって言ったように、この曲を聴くたびに、「1人じゃないんや」っていう気持ちになれてきて、ずっと一番歌ってきたカバー曲やし、一番救われてきたなって思う曲やったんで、この曲を入れたいなって思ったんです。それとデビューシングルっていうことで、これから先もずっと原点として残っていくCDになるなって思ったので入れました。私個人的になんですけど、ずっと地道に歌ってきたことやったり、1曲目で言ってる大切にしたいことやったり、そういうのをずっと葛藤していた時期のことがすごい蘇るので。だから、これからもずっと歌っていきたいし、今「この曲しかない」って思ったんです。

──「時々愛の終りの悲しい夢を 君は見るけど」の「君は見るけど」ら辺とかは結構音程が下ギリギリのところを攻めた感じがしました。このキー設定は何かこだわりがあったりするんですか?

番匠谷紗衣:意外に、いつもライブで歌っていたときよりキーを上げたんですよ。

──もっと低く歌っているんですか?

番匠谷紗衣:そうなんですよ。今までの自分の歌い方と全く違う歌い方をしていて、この曲を歌うためにあみ出したじゃないですけど、自分の中でこの出し方のほうが絶対聴き心地が良いっていうのを追及しました。感情移入して歌うっていうことばっかりしてきたので、さっき言ったみたいに、隙間を多く作りたいって思ったときに、出し方を研究して歌いましたね。だから、その低いとことかも、いつもはもっと野太い声で歌っていたから低くてもちゃんとしっかり歌えたんですけど。キー上げてやっとすれすれぐらいになりました。

──そうだったんですね。「Forget-me-not」の中で番匠谷さんが一番“エモい”と思っうフレーズは?

番匠谷紗衣:私は、序盤の「幸せかい 昨晩のぬくもりに そっとささやいて 強く君を抱きしめた」このBメロめっちゃ好きなんですよね。「昨晩のぬくもりに そっとささやいて」のこの空気感で「うおー」って!!すごいここで伝わるんですよ。人の曲になったら、急に語彙力がなくなる。(笑)そこですかね。ほんま「幸せかい 狂った街では」のところと悩むんですけど、やっぱりこの「昨晩のぬくもりに そっとささやいて」ですかね。

──「幸せかい」ってちょっとドキッとしますね。

番匠谷紗衣:うん。ドキッとします。
しかも、「幸せかい」って昨晩のぬくもりにそっとささやいているんですよね。

──「昨晩のぬくもりに」ですからね。「君に」じゃなくて。さすがですね。めちゃめちゃ想像膨らむところですよね。

番匠谷紗衣:そうですね。ここで一気に、「はー」って、中学生の私が、「昨晩のぬくもり…」ってなりましたね。

──そうですよね。中学生でこの曲と出会っているんですもんね。だんだん、だんだん意味が分かってくる曲。

番匠谷紗衣:しかも、解釈もどんどん変わっていくので、めちゃめちゃ歌詞、神ってますね。

電話の保留音で有名な『Beautiful Dreamer』をカバー


──最後にStephen Fosterの『Beautiful Dreamer』をカバーとして収録されていますね。私、電話の保留音のイメージしかなかったんで歌詞がついていることがびっくりでした。

番匠谷紗衣:私、これdynabookのCMで初めて知ったんです。dynabookってパソコンのWebCMなんですけど、それのときに歌った曲なんですよ。そのときにレコーディングもした曲で、ポイントは多重録音ですね。

──英語はお得意なんですか?

番匠谷紗衣:いや、全然しゃべれないですけど、でも、洋楽は聴いてきましたね。

──洋楽でいうと、例えば、どういう人が?

番匠谷紗衣:一番好きなのは、レディガガさん。

──全然イメージ違う。(笑)そうなんですね。

番匠谷紗衣:そう。レディガガさん、めっちゃ好きで。

──レディガガ、歌ったりもするんですか? カラオケとか、カバーだったり。

番匠谷紗衣:弾き語りで、『Born This Way』やっていました。

──おぉ。きっとと表情があるライブをされているんですね。『Beautiful Dreamer』のレコーディング大変だったこととかは?

番匠谷紗衣:ハモりとかですね。

──ハモリめっちゃ綺麗でした!。

番匠谷紗衣:本当ですか!私、ハモリがめっちゃ苦手で、輪唱もできないんですよ。『カエルの歌』ですら。

──えー!?

番匠谷紗衣:絶対つられちゃうんですよ。相手を聴きすぎちゃうんですよ。相手の声がめっちゃ薄かったりとかしたらできるんですけど、基本できひん。こんなにハモるっていうことが人生初やったんで。このレコーディングは自分の中で衝撃的な日で。だけど、この曲と出会って、レコーディングして、この撮影をしてってやっていく中で、チームの方もすごい大切になって、この曲に対する思い入れも、すごい思い入れがある曲になったんですね。その当初の気持ちが甦るみたいな、だから、最後短いけど、これを入れることでこのCDがまとまる気がして入れたんですよね。

──そんなエピソードを知った上でもう一度聴きたいですね(笑)。では最後になりますが、この1枚が番匠谷さんにとってどんな1枚になったか、改めてお聞かせください。

番匠谷紗衣:はい。このCDはまとめて言ったら、心の隙間を埋めれる1枚になったと思っています。私がほんまに孤独やなって思ったときに、ずっとシンガーソングライターの歌に支えられてきたし、東京に来て1人暮らし初めてからも、そうやって頑張っている人がいっぱいいるんやって気づいたから、自分にできることないかもしれないって思ったけど、これを聴いてくれた人の心はちょっと優しくなっていけるようにっていう気持ちを込めて、レコーディングも制作もしました。そう思いながら聴いてもらえたらなって思います。

──今後のライブの告知もお願いします!!

番匠谷紗衣:12月6日から東名阪ツアーが始まります。12月6日が大阪で、12月7日が名古屋。16日が東京です。弾き語りワンマンなんですけど、私が弾き語りで一番大事にしているところが、空間で感じる音やったり、ギターを鳴らしたときの響く感じ、振動する感じがすごい生って感じで好きなんですよ。それは弾き語りでしか出されへんことやと思っているので、来てくれた人と1つになれる、その空間やったり振動やったりを感じてもらいたいなって思ういます。みんなと、来てくれた人全員と心で繋がれるようなライブにしたいなって思っています。



TEXT:愛香
PHOTO:橋本美波

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