カイワレハンマー “第一章完結” 笑顔で新たな一歩を踏み出した2人が見せた明るい未来

SPICE

2018/12/6 17:00

カイワレハンマー ツアー2018 ~第一章完結~
2018.11.18 Zepp Tokyo


今年8月、メジャーデビューすることを発表し、10月にアルバム『Sequel』をリリースしたカイワレハンマー。インディーズラスト作に込めた想いをインタビューでじっくり語ってくれたBEMAとimigaだったが、2人は『カイワレハンマー ツアー2018 ~第一章完結~』と銘打った東名阪ツアーを開催した。ツアーファイナルとなる11月18日、Zepp Tokyoにも多くのオーディエンスが詰めかけたのだが、開演前、ステージに設置されているスクリーンにはメールアドレスが映されていて、そこに空メールを送信してほしいというアナウンスがされている。どうやらこの日の演出に関わるものらしい。はたしてどんなステージが繰り広げられるのか。オーディエンスが待ちわびているとエアホーンが轟き、ゆっくりと場内が暗転した。
カイワレハンマー・BEMA
カイワレハンマー・BEMA
カイワレハンマー・imiga
カイワレハンマー・imiga

スクリーンが中央から割れ、左右に開いていくと、そこからBEMAとimigaが登場。フロアから大歓声があがる中、2人は「六回目ノ襲撃」のマイクリレーで熱狂を煽ると、そのまま「流酸の溜まった落とし穴」へ。2人とも序盤からかなりのハイテンションだ。曲を終えると、躍動感たっぷりのドラミングが繰り広げられる。今回の東名阪ツアーは全公演サポートバンドと共に廻っていたこともあり、2人との連携もばっちりだ。ダイナミックなサウンドをフロアに届けていくメンバーをひとりひとり紹介していくimigaと、紹介されたメンバーひとりひとりにちょっかいを出していくBEMA。そんなところからも、いい状態でツアーを廻れていたことが伺えた。そんな中、「今回のライブはみなさんと話す機会がほぼないので、いまひとりひとりと目を合わせていきたいなと思ってるんですよ!」とBEMAが叫び、フロアを見渡していく2人。「でも、こうやって目を合わせると、目が合った瞬間に手を下げたり、固まっちゃう人が結構多くて。まさにこれって、ヘビに睨まれたカエルなのかなって……」と、「メデューサ」がスタート。あいかわらず曲の繋ぎ方が見事だ。
カイワレハンマー・BEMA
カイワレハンマー・BEMA

カイワレハンマー・imiga
カイワレハンマー・imiga

曲の繋ぎや前振りを徹底的にこだわりまくるのが彼らのライブでもあるのだが、それはこの日も様々な場面で見られた。「最高path」を歌い終えた2人が一旦ステージ袖に戻り、しばらくしてバンドメンバーが演奏を始めると、「どうもどうも!」と現れたのは、BEMAと、この日のゲストのデカキン。なんか入り方が芸人さんっぽいな……と思っていたら、まさかの漫才が始まった(笑)。ステージ中央に置かれたサンパチマイクを前に、BEMAがボケ、デカキンがツッコミで進行していったのだが、内容としては、BEMAが高校時代に部活をやっていなかったため、大会前に怪我をしてしまって出られないというシチュエーションに憧れるというもの。ボケ倒すBEMAとツッコみまくるデカキンに、フロアからは終始笑い声があがっていた。そして、大落ちで「次の曲は「凸凹フレンド」でーす」と曲紹介。アッパーに盛り上げた後、人気曲「三角係」へと繋げ、学生時代を想起させる2曲で盛り上げていた。
BEMA、デカキン
BEMA、デカキン
カイワレハンマー・imiga
カイワレハンマー・imiga
カイワレハンマー・BEMA
カイワレハンマー・BEMA

豊洲PIT公演と同じく、この日も演出盛りだくさんでライブがどんどん進んでいく。BEMAがオレンジ、imigaは緑と、それぞれ蛍光色のナイロンジャケットを身にまとい、ブラックライトが光る中で繰り広げられた「ToT~ハロウィン狂想曲~」のアウトロでは、imigaがひとり舞台袖へ。長めの棒を手にしてステージに戻ってきた彼は「ここでひとつ、披露させていただきます!」と宣言。豊洲PITでも披露した棒回しを始める……かと思いきや、棒が花束に早変わり! そして「みなさん、これが“マジック”です!」と、「マジック」になだれ込んでいく。曲中でもハンカチを棒に変えたり、マントを花の傘に変えたりと、手品を連続で披露したimigaは、颯爽と舞台袖へ戻っていった。すると、「えっ、俺ひとり!?」と焦るBEMA。どうやら一緒にマジックをする予定だったようだ。「わかった、俺ひとりでやる! ちょっと待ってて!」と、ステージ後方のスクリーンが左右に割れて、そこから舞台袖へと消えて行ったBEMA。再び登場した彼は、両手で黒いカーテンを持ち、顔だけが見える状態になっていた。一体どんなマジックを披露するのかとオーディエンスも見守る。そして「次の曲は……!」と、カーテンを手放すとそこにいたのはimigaと、Amaryllis BombのSAGUWAとU-KON。場内が大歓声に包まれると、BEMA、imiga、SAGUWA、U-KONによる4MCユニット・quad4sとして「HERO」「注文の多い料理店」を立て続けに繰り出し、フロアをおおいに沸かせていた。
quad4s
quad4s
カイワレハンマー
カイワレハンマー

そして、4人でこの日初のMCタイムへ。先日発表された通り、これまでは同じ事務所に所属していたが、カイワレハンマーは移籍、Amaryllis Bombは独立と、別々の道を歩むことになった2組。思い出話に花を咲かせていた4人だったが、「この会場にいるみなさんに、いち早く報告をしたい」とBEMA。神妙な面持ちで「UUUMをやめることになりました」と宣言すると、「ちょいちょいちょいちょい!」と、叫びながらステージに入ってきたのはアバンティーズ。「俺たちの涙を返せ!」と、ウソ宣言に詰め寄る4人とトークを繰り広げた後、8人で「アバみ」を披露。「たぶん、このメンツ、最初で最後だと思うから」と、スペシャルなコラボレーションでオーディエンスを喜ばせていた。
カイワレハンマー
カイワレハンマー

そして、忘れてはいけないのが、冒頭に書いた「空メール」のこと。MCをしていた2人が、そろそろ次の曲に入ろうとしたときに「送信!」とBEMAが一言。すると、空メールを送信したアドレスから、BEMAが驚き顔、imigaが変顔をしている写真が届いたのだが、そこには次に披露する曲タイトルも……! そして、「次の曲は!?」とBEMAが訊ねると、オーディエンスが「【予想外】もう無理です…」とタイトルコールをするという、彼ららしいエンターテイメント性の高い曲振りであり演出だった。他にも「げえむのすたるじっく」では、BEMAの「せーの、どん!」の合図で発射されたテープに曲名が書かれていたりと、あの手この手でオーディエンスを楽しませていた2人。その姿は、いい意味で「いつも通り」だった。
カイワレハンマー
カイワレハンマー
カイワレハンマー
カイワレハンマー

もちろん、「俺たちが特に何か変わるわけではない」「もしかしたら振り回しちゃうこともあるかもしれないけど、これからも付いてきてくれると嬉しいです」と、これからのことを話す場面もあった。曲としても、元々は友人へ向けた歌ではあるのだが、もっと広い意味を持って響かせた「ありがとうこれからも」や、今の想いを赤裸々に綴った「LAST SONG」など、「インディーズラスト」であり「第一章完結」というタイミングにふさわしいもの、そこに感謝の気持ちがしっかりと込められたものを届ける場面もあった。曲数が残り少なくなっていくにつれ、MCに少し間が生まれたりもしていて、まったく寂しくなかったわけでもなかっただろう。しかし、必要以上に感傷的な話をするわけではなく、とにかく前を向いてラップし、歌う2人の姿に胸が熱くさせられるという、彼ららしいインディーズラストステージだったと思う。

「最後は笑顔で終わりたい」と、この日2人がラストナンバーに選んだのは「grow up cycle」。ちょっとした寂しさを抱えながらも、笑顔で前に踏み出した2人の未来に期待したい。

文=山口哲生 撮影=大橋祐希
カイワレハンマー
カイワレハンマー

カイワレハンマー
カイワレハンマー

未掲載カット含む全ライブ写真は【 コチラ

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