京都での撮影はやっぱり特別!瑛太主演のサスペンス時代劇「闇の歯車」現場に潜入

Movie Walker

2018/12/6 05:00

時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品として、主演に瑛太を迎えたテレビドラマ「闇の歯車」の制作がスタートした(19年2月9日放送)。原作は『たそがれ清兵衛』(02)、『隠し剣 鬼の爪』(04)、『武士の一分(いちぶん)』(06)などの映像化で知られる作家・藤沢周平の同名サスペンス小説で、謎の男・伊兵衛(橋爪功)に儲け話を持ち掛けられた主人公・佐之助(瑛太)ら 4人の男たちが、商家に“押し込み強盗”を仕掛けたあと、人生を狂わせていく様を描く。今回、京都の太秦にある松竹撮影所に潜入し、熟練の職人たちが作り出す時代劇の世界を目撃した。

「よーい、スタートぉっ!」。シンとした松竹撮影所に山下智彦監督の威勢の良いかけ声が響き渡る。山下監督は、映画監督・山下耕作を父に持ち、これまで時代劇を中心に多くの映像作品を世に送りだしてきた監督だ。周りを固める撮影、録音、照明などのスタッフも皆、熟練の職人たちといったオーラを放っている。

この日、忠実に再現された江戸時代の町中で撮影されていたのは、佐之助と伊兵衛が町中で邂逅し、江戸幕府の下級役人である同心や下っぴきらに疑われるという、クライマックスの重要なシーン。

瑛太は山下監督について、監督でありながら“ムードメーカー”であると表現する。「『よーい、スタート』『カット』と気持ちの良い掛け声をかけてくれて、職人気質な人だなと思います。僕たちの演技について“答え”のようなものをしっかりと与えてくれるので、そこには職人としての潔さも感じます」。

一方の橋爪は、長年多くの作品を共に作り上げてきた京都の撮影所特有の雰囲気について言及。「いまは、京都の撮影所も皆さん大人しいくらいで。昔はもっと言葉が荒っぽくて、罵声が飛び交う現場だったんです。そんな環境で僕は育ってきたんで、静かな現場が物足りなかったりします。仕方ないから、たまに僕が大声出したりなんかしてね(笑)。昔から、京都には名物監督や技師さん、照明さんと呼ばれるすごい人がどこのパートに行ってもたくさんいるんです。本当に独特な雰囲気があって、僕は好きですね」。

今回も、荒っぽい言葉だけでなく笑い声が方々から聞こえてきて、現場は緊張と緩和が織りなす独特の雰囲気に包まれていた。東京での撮影が多いと言う瑛太は、京都の撮影所について「伝統を受け継いできているという印象が強いですね。ここで主演を務めるということの責任感を、空気で感じさせてくれる、そんな場所です。そして、皆さんが普段から口にするギャグがおもしろくて、“おもしろい”ということで撮影所が成り立っていることや、作品を作ることの楽しさというものを思い出させてくれる場所です」と語った。

最後に、本作の“謎の男に儲け話を持ち掛けられて人生を狂わせていく主人公たち”というストーリーについて、現代劇でも『黄金を抱いて翔べ』(12)をはじめとした作品があるなかで、あえて時代劇で映像化する強みを2人に聞いた。

瑛太は「佐之助は舞台が江戸時代なので、“町人としての貧しさ”というものをベースに抱えていて、お金に対してどん欲になっている。芝居としてやっていて、時代劇がおもしろいのは、所作だったり、そんな町人の勢いのようなものを表現できることです。そして本作は、説明的なセリフを排除しているので、視聴者の方に、登場人物の心のなかを想像してもらえる作りになっている、と監督もおっしゃっていたので、そこも楽しんでほしいです」と語った。

橋爪は「時代劇って基本的に“省略”と“飛躍”だと思っています」と前置きし、本作の見どころを明かしてくれた。「現代劇で本作をやろうとすると、もう少し台詞が多くなったり、くどくなってしまうと思います。時代劇だから、その部分をうまく省略することができる。だから、登場人物が多い本作でもスムーズに物語が描けるので、かえって視聴者の皆さんからすると観やすいのではないかと思います。登場人物それぞれの背景を、それほどくどく描かずに、押し込み決行まで一気に話が進むので、しっかりとしたエンタテインメント作品になっているのではないかなと思います」。

この後、京都で撮影が続く本作は、時代劇専門チャンネルでの放送に先駆けて、19年1月19日(土)より丸の内TOEIほか全国5大都市を中心に期間限定上映を予定している。是非、テレビ放送と共に大きなスクリーンで本作を楽しんでいただきたい!(Movie Walker・文/編集部)

https://news.walkerplus.com/article/171467/

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