【今週の☆☆☆】本当に恐ろしいのは“魔物”よりも人!?『来る』など、週末観るならこの3本!

Movie Walker

2018/12/5 19:15

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する新企画。クリスマスや年末に向けて注目作が次々と公開される12月7日(金)から今週末にかけて、映画ライターが“熱く推す”和製ホラー大作から骨太なバイオレンスまで、バラエティー豊かな人間ドラマをピックアップ!

■ 妻夫木聡も黒木華も悪意をジワジワと滲みださせる巧演。これは怖い!『来る』(12月7日公開)

幸福そうな夫婦とその幼い娘に、常識では説明できない“魔物”が迫る……という展開のオカルト・ホラーで、恐ろしい超常現象が次々と起こるが、恐怖の肝は別にある。一見、育児熱心な夫は身勝手だし、貞淑そうな妻にも秘密が。事件に関わる人々も同様で、いずれも深い“闇”を持つ。それを見て暴きだすことでサスペンスは高まり、人間が実は何よりも恐ろしいのではないか?と思わせるのがミソ。『告白』(10)をはじめとする後味の悪~いエンタメ作品で人間の悪意を暴きだしてきた、中島哲也監督ならではのイイ仕事。妻夫木聡も黒木華も悪意をジワジワと滲みださせる巧演。これは怖い!(有馬楽)

■ 空気を読むことで思考停止に陥る危険性を告発『パッドマン 5億人の女性を救った男』(12月7日公開)

“女性の生理”とは何か?…比喩的な意味でなく、衛生と健康の面から本気で考え始めた男が主人公だ。この男は考えた。愛する妻の衛生と健康のために、安価な生理用ナプキンを作りたい!そんな素朴な想いのせいで、男は周囲からも家族からも“恥ずべき変人”扱いされ、村八分にされる。それはインドの田舎が舞台だからと、われわれは笑っていられるだろうか?真っ当なことを言っているはずなのに、偏見や数の論理に邪魔されて嘲笑される怖さを、日本にいて日常レベルで感じてはいないか。本作は実話に基づくサクセスストーリーであり、インド映画ならではの上質なメロドラマ。そして和を乱さないこと、空気を読むことによって思考停止に陥る危険性を告発する、猛々しい社会派映画でもあるのだ!(村山章)

■ ロケーションもキャストも本物尽くしの刑務所映画『暁に祈れ』(12月8日公開)

これはアジアの異国タイで法を犯し、現地の刑務所に放り込まれた英国人青年の衝撃実話。凄まじい暴力や不正が横行する施設内の環境はこのうえなく劣悪で、観る者は日本語字幕が示されないタイ語が飛び交う映像世界を通して、主人公ビリーが味わう極限の孤独感を疑似体験することになる。脇役やエキストラに起用された大勢の元囚人たちの、刺青だらけの肉体が放つ圧倒的なインパクト!そしてロケーションもキャストも本物尽くしのこの刑務所映画は、本格的な格闘技映画でもある。ムエタイとの出会いによって闇の中に光を見出したビリーは、いかにして地獄の底からの生還を果たしたのか。人間の生命力の驚異的なしぶとさに息をのまずにいられない。(高橋諭治)

週末に映画が観たいけど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考に劇場へ向かってみて!(Movie Walker・文/トライワークス)

https://news.walkerplus.com/article/171456/

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