勉強部屋におすすめのカラーは?色の専門家が教える「子ども部屋のインテリア選びのコツ」

ウレぴあ総研

2018/12/5 14:17

皆さんは、子ども部屋のインテリアをどのように選んでいますか?

特に乳幼児の部屋の場合は、ママのセンスや好みでコーディネートすることが多いはず。ただ、可愛くコーディネートしたつもりでも、色とりどりの子ども用のグッズが増えてくると、全体的に雑然とした印象になりがち。

ママが選んだインテリアが、後から子どもの個性や好みに合わなくなることも少なくないようです。

見た目もすっきりとした、将来にわたって子ども自身が過ごしやすい空間を作るコツとは?カラーセラピストでインテリアコーディネーターの草木裕子さんに、子ども部屋のインテリアの選び方を教えてもらいました。

色彩心理を活かして勉強への集中力を高めるテクニックも紹介しますよ!

■カラフルなグッズに合うよう、壁紙・家具はシンプルに!

草木さんによると、乳幼児の部屋のインテリアを選ぶときは、まず部屋に置かれるグッズの色から考えるといいそうです。赤ちゃんの目の見え方についても知っておいた方がいいとのこと。

「生まれたての赤ちゃんは視力が未発達です。新生児の頃の視力は0.03程度で、授乳中のお母さんの顔が見えることから始まり、だんだんと視力が高くなっていきます。その状態から、8カ月頃までに、徐々に見える範囲や距離が広がり、色を見分ける力も高まっていくといわれています。

ベビーグッズには、赤、青、黄、オレンジといったカラフルで鮮やかな色合いのものが多いですよね。赤ちゃんには、グレーやパステルカラーより、彩度の高いはっきりした原色が見やすいんです」

特に、オモチャやベッドメリー(くるくる回る飾り)は、赤ちゃんが見つけやすく目で追いかけやすい原色のものがおすすめなのだとか。

子ども部屋に置かれるグッズは原色系が中心でカラフル…と考えると、自ずとそれに合うインテリアも決まってきます。

「インテリアのベースとなる壁紙や家具などはシンプルなものにしておくと、グッズが増えても、ごちゃごちゃせずにスッキリまとまります。たとえばアイボリー色の無地の壁紙、木目調のタンスやキャビネットなどがいいでしょう」

グッズの収納に関するアドバイスも。

「子ども用のグッズは、アイテム別に整理している人が多いと思いますが、赤、青、黄の3原色の箱や棚を用意して、色別に整理するのも一つのアイデア。

深い緑は青の仲間、黄緑は黄色の仲間というように、ボーダーラインのあいまいな色は、最も近いと思われる色の箱に入れます。子どもに判断して片付けさせると、ちょっとした知育遊びになりますし、見た目もきれいです」

■子どもの成長と好みに応じて調整を

成長するにつれて出てくる子どもの好みに柔軟に合わせられることも、シンプルなインテリアの利点だといいます。

「子どもも2歳前後から色の好みを主張するようになります。子どもの成長にとっては、好き嫌いを主張し、インテリアのカラーや持ち物を自分で選ぶ体験も重要だと思います。

それに、青空やお花、動物などの可愛い柄物の壁紙を選んだ結果、意外と早い時期から子ども自身が『子どもっぽい』と感じて嫌がるようになる…なんてケースもよくあるんです。

子ども部屋のインテリアのベースをシンプルにしておけば、子どもが好きな色や柄のクッションを置いたり、サッカー選手のポスターを貼ったりと、自分好みのアクセントを加えやすいですよね」

たしかに、ママにとってセンスがいい可愛い部屋が、子どもにとってもそうとは限りません。逆に、子どもの好みの部屋がママから見ると微妙…ということもありそうですが、なんといっても“子ども部屋”ですから、本人の好みをできる限り尊重してあげたいですね。

ただし乳幼児期には、一般的に、子どもの世話や授乳を担う母親も、子ども部屋で長い時間を過ごします。「特に妊娠中や産後は、ママ自身がリラックスできる空間にすることも大切でしょう」と草木さん。

「壁のような後で工事が必要なパーツや高価な家具はシンプルが一番ですが、カーテンやラグマットなどの後で買い替えできるアイテムは、ひとまずママの好みで選んでOK。子どもが生まれてから、本人の個性や雰囲気に合わせてアイテムを足したり変えたりして、徐々に調整していくといいのでは」

■ブルー&イエローの合わせ技で、勉強がはかどる部屋に

子どもが小学生になって、自宅で宿題や読書をするようになると、ママなら誰しも「集中して励んでほしい」と思うもの。

草木さんによると、色が人の心に与える影響(色彩心理)を利用すると、より勉強に集中できる空間を作ることも可能だといいます。おすすめのカラーは何色なのでしょうか?

「集中力を高め、心を落ち着かせる色としてよく知られているのが青です。特に暗めの青は収縮色といって小さく見える色なので、何かにぐっと入り込むように取り組むときには最適なんです。

ただ、青だけだと活力が足りない印象で眠くなりやすいので、私はそれに加えて、黄色をセットで使うことを提案しています。黄色は、もっと知りたいという好奇心をかき立て、ひらめきを与えてくれる色です」

では、それらの色を、子ども部屋のどこにどれくらいの比率で使うといいのでしょう。

「勉強するときに視界に入る部分に置くのがポイントです。簡単なのは、デスクに敷くシートを暗めの青にして、ペンケースやペン立てなどの小物をビビッドな黄色にする方法です。

もう少し広範囲に使う場合は、より色の彩度を低くし、明度を高めた方が、やさしい印象になります。たとえば、壁を明るいパステル系の黄色にして、カーテンを水色にするのもいいですね」

■ポジティブな言葉で、色の効果を意識付け

さらに、「ただ青や黄色を使うだけでなく、ぜひ言葉もプラスしてほしい」と草木さんはアドバイスを加えます。

「色にはさまざまな性質や心理的な作用があると考えられていますが、ただ身につけただけで運気が上がる…というものではありません。

『この青い下敷きと黄色いペンを使うと、勉強に集中できるよ!』とか『今日は試験で力を出せるように、お弁当の包みを黄色にしといたよ!』というように、言葉で意識付けすると、子どもはその色を見たときに、ママからのメッセージを思い出します。

色の力は、そんなふうにポジティブに使ってほしいですね」

たしかに、親に「勉強しなさい!」とガミガミ言われるより、「○○色で集中力アップ!」と応援された方が、子どもも素直に受け止めて頑張ってくれそうです。ブルー&イエローの組み合わせは、大人も部屋や持ち物に取り入れてみたいですね!



今回は、色の専門家、草木裕子さんが教える子ども部屋のインテリアの選び方を紹介しました。

使い方次第で部屋の雰囲気が変わったり心理に影響したりと、大きな力を持つ“色”。草木さんおすすめのインテリアのベースをシンプルにした子ども部屋なら、そのときどきの子どもの好みや気分、目標に合わせて、さまざまな色の力を取り入れられます。

これから子ども部屋を用意するママや、模様替えを考えているママは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【取材協力】草木裕子さん

何色の意味も読み解ける「RYBカラーリーディング」創始者・本部、カラーセラピスト、インテリアコーディネーター、アトリエ「for me」代表。

京都外国語大学英米語学科卒業後、阪急百貨店にて勤務。その後、インテリアコーディネーター、インテリアデザイナーとしての活動を始め、その中で、インテリアに重要な要素となるカラーと出会う。

カラーセラピー、パーソナルカラー診断の個人セッションを行う他、各種講座を開講。著書に『オーラライトカラーセラピー入門―30人のケーススタディから学ぶ 80枚のボトルカードが導く“過去”“現在”“未来”と生き方のテーマ』がある。

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