アドリブ全開でさらなる笑い! 西田大輔×家城啓之『ジーザス・クライスト・レディオスター』稽古場レポート

SPICE

2018/12/5 12:00


舞台『戦国BASARA』シリーズや舞台『ジョーカー・ゲーム』シリーズで知られる演出家・西田大輔と、元お笑い芸人で、現在は気鋭の脚本家として注目されている家城啓之(マンボウやしろ)のコラボによる、ラジオ局を舞台にしたシチュエーションコメディー『ジーザス・クライスト・レディオスター』。2018年12月12日(水)からの開幕に先駆けて、稽古場を取材した。

西田オリジナル作品となる『ジーザス・クライスト・レディオスター』は、2004年に初演されて以来、これまで4回の再演を行ってきた人気作だ。その原作を、家城が脚色・アレンジし、西田が演出をするというコラボで、新たな作品として生まれ変わったのが本作。
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

物語は、生放送のラジオの特番のOAを控えたラジオ局が舞台。OA直前になっても現れないカリスマDJ・ジーザス(インパルス・板倉俊之)の穴を埋めるため、ディレクター(染谷俊之)、放送作家(劇団EXILE・八木将康)、新米AD(中島早貴)たちレギュラースタッフに加え、占い師(宮平安春)やスポンサー企業の社長(辻本耕志)、演歌歌手(ダイノジ・大地洋輔)らを巻き込んで、様々なトラブルを起こしつつもなんとか乗り越えながらOAを進めていく。

この日、公開されたのは5つのシーン。まず、カリスマDJ・ジーザス吉田と新米AD・清水がラジオの特番のリハーサルを行っているシーンから稽古はスタートした。
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

板倉演じるジーザスが、「カリスマ」と呼ばれながらも相談内容には適当に答えて、相談者役の清水をイラつかせる。このシーンでは、板倉のアドリブが全開。スタッフや出番を待っているキャストたちを大いに笑わせていた。シーンが終わると、笑いをさらった板倉に西田からセリフ変更の提案が。さらなる笑いを生み出すため、試行錯誤を重ねていく。
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

次に、まったく当たらないと有名な占い師・山下が登場し、ディレクター・長谷部、構成作家・江戸川、新米AD・清水、ミキサー・安室(小野寺ずる)が顔を見合わせるシーンを公開。さらに「社長」と呼ばれることになる桑原(辻本)も加わり、もっとも普通の感覚を持っていると思われたディレクターの長谷部も混乱を招く発言を繰り返すなど、現場はカオス状態に陥っていく。

一通りシーンを通した後、西田は次々にセリフを修正し、さらに脚本をブラッシュアップしていく。キャストたちは素早くその指示に対応。お互いに深い信頼を寄せていることがうかがえた。
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

4つ目に公開されたシーンは、生放送のゲストとして呼ばれた全く売れてない演歌歌手・氷川金次郎の登場シーンだ。このシーンはまさに大地の独壇場。一人コントとばかり、アドリブを入れまくりながら、ストーリーを展開していく。

そして、最後にDJジーザスなしで始まってしまう、ラジオの特番の冒頭部分が披露された。番組が始まったと思ったら、CDが詰まっていて、音が出ない。慌ててAD清水が、男風の声でごまかすと、次々とトラブルが起こりそうな予感を残しながら、公開稽古が終了した。

この後、物語には、プロデューサー(山崎樹範)やピザ屋(小槙まこ)も加わり、トラブルが拡大していく。果たして、ラジオは無事OAすることができるのか……!? 公開に向け、板倉、染谷、八木、中島からコメントも到着。抱腹絶倒のストーリーをお楽しみに!
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

◆板倉俊之(DJ・ジーザス吉田&弟・吉田健康役) コメント
舞台は初出演なのですが、俳優の方たちがみんなおもしろく、コント畑と芝居畑は違うけれど「この人とコントをやってもおもしろいだろうな」と思い、勉強になっちゃいました。コントとコメディーの違いは難しいけれど、本作は長いコントとも言えるので、お笑いが好きな人も、本作が芝居を見るきっかけになればいいなと思います。

◆染谷俊之(ディレクター・長谷部役) コメント
本作は、演歌歌手、占い師など、ラジオをやったことがない個性豊かなキャラクターがラジオをやるというおもしろさが魅力です。共演者の皆さんはお芝居がお上手で、セリフっぽくなく、観客のみなさんも、見ていて、自分もこのラジオ番組に参加している気分になれると思います。
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』
『ジーザス・クライスト・レディオスター』

◆八木将康(構成作家・江戸川役) コメント
緊迫感があるストーリーで、僕達も神経を研ぎ澄してやっているので、稽古をやっていてもめちゃくちゃ疲れる程です。コメディーなので、幅広い年代の方に楽しんでもらえると思います。

◆中島早貴(新米AD・清水役) コメント
時間が戻ったり、飛び飛びになったりして、観るほうも考えなくてはいけない舞台もあるけれど、本作はワンシチュエーションコメディーで、時系列通りで、本当に何も考えずに楽しめる舞台なのではないかと思います。
その中でキャラの濃い人たちのドラマが繰り広げられます。
ぜひ、2018年の笑い締めとして観に来て頂ければと思います。

取材・文・撮影=嶋田真己

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