スーツはお金をかけても無駄! 安くても高くみせる…冬のスーツの基礎知識4つ

日刊SPA!

2018/12/5 08:54



メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第206回目をよろしくお願いします。

今回は男性が迷いがちなスーツについて。秋冬のスーツスタイルに使える情報をお届けします。

◆スーツはお金をかけてもハッキリ言って無駄

はっきり言って、スーツはお金をかけても無駄です。もう少し正確に言うなら10万円以下のスーツならほとんど違いを理解されません。何よりの証拠はみなさんの記憶。電車に乗っていて街を歩いていて「あの人のスーツ、高そうだな」と思ったことが、一度たりともあるでしょうか?

もっと極端な表現をすれば、安倍総理やトランプ大統領など世界の要人が着用しているスーツを見て「自分のスーツとここが違うな」とパッと見で、明確に違いを区別できる人すらほとんどいないでしょう。そうです、高いとか安いとかぶっちゃけスーツの価格差なんて、一般人レベルではほぼ分からないのです。

今は格安量販店が企業努力を重ねており、安物でもそれなりに見えるスーツが増えています。「10万円未満のスーツなら一部の例外を除いて、一般人が見極められるほどの違いは期待できない」と覚えておきましょう。

では、何が大事なのか、それは「サイズ感」です。極上ウールを使った10万円のスーツもサイズ感で台無しになりますし、一方でポリエステルの7000円の格安スーツでもサイズ感次第で10万円に見せることも可能です。スーツは何よりサイズ感。自分のサイズをしっかりと店員さんに測ってもらい、シワが出にくいようにお直しするのが何より大事。だからこそ通販でスーツを買うのは絶対にやめましょう。

シワが出ないようにするための注意ポイントは2つあります。ひとつはスラックスの裾です。先端部分なため視線が止まりやすく、よく目立つ裾にシワは大敵。ここにシワが寄っていると、それだけでだらしない野暮ったい印象になります。きれいにシワが出ない「ノークッション」もしくは「ハーフクッション」にしましょう。店員さんに「クッションが出ないくらいの丈にしてください」で通じます。

またもうひとつは袖です。袖も先端部分。ここがダボダボだと気になるものです。まっすぐ下ろした腕の親指の先から9cmあたりの位置に袖があると、バランスよく見えるでしょう。

まずは目立つこの2点を整えてみてください。

◆スーツに合わせるコートは必ずジャケットより長いもの

スーツにダウンだの、ブルゾンだの合わせる人がいますが、やってはいけないことは「ジャケットの裾がはみ出る」こと。スーツの上に着用するコートから、ちらりとジャケットの裾がはみ出しているものほど間抜けな姿はありません。

本来、ジャケットの上に羽織るコートは「外套」、すっぽりとスーツを隠すものが正当です。ただ、現代では座ったり立ったりと姿勢移動が多いため、ロングコートでは電車の中で不便なのも理解できます。しかし、だからといってあまりにも短いアウターは危険。カジュアル向けのアウターを無理やりスーツに合わせているようで、なんとも中途半端な印象になってしまいます。

スーツに合わせるアウターは必ずジャケットよりも長めが基本です。英国調のキルティングジャケットなどはその点おすすめ。ロングコートよりも短く、動きやすいですが、ジャケットよりは着丈が長め。さすが背広の国イギリス、スーツ用のアウターとして優秀です。

◆マフラー1枚で印象は劇的に変わる

もしあなたが体型を気にしているのなら、スーツにマフラーを加えることをおすすめします。画像をご覧ください。こうしてスーツと同色のマフラーをジャケットの中に忍ばせてあげれば、アラ不思議。びっくりするくらい体型がきれいに、脚長に見えるのです。

腰の位置がわかると、どうしても脚の長さが露呈します。脚の開始位置は腰ですからね。なので、マフラーでこれを隠してあげます。同色で隠すと、どこからがパンツで、どこからがジャケットで、どこからがマフラーなのかわかりにくい……結果、脚長にスラリと感じさせることができます。これは実に簡単で、しかも圧倒的な印象の変化が期待できるので、ぜひ試してみてください。出勤時のスタイルが一気に美しくなりますよ。

◆ウォームビズに迷ったらタートルネック

最後はウォームビズ。ウォームビズに迷ったら、まずはインナーをタートルネックにしてみてください。「ノーネクタイのウォームビズ」と会社から言われても「ただネクタイを外せば良いのか……?」と迷ってしまいますね。迷ったときにはタートルネックです。

ネクタイで理解できる通り、スーツのインナーは「高い襟」のものを使うのが基本です。ノーネクタイと言われて、すぐにTシャツなどを合わせる人がいますが、試してみればすぐにわかるとおり、なんだか胸元が寂しい印象になるのです。

ブルゾンなどと異なり、ジャケットは襟が寝ているデザイン。そこにインナーも襟のないものをさらに選んでしまうと、どうしても首元が寂しくなります。だからスーツとネクタイはセットなのです、襟がないジャケットだからこそ高さをつけるネクタイがセットとなっている……補完関係になっているのですね。

そこでノーネクタイのときこそ、タートルネックを選ぶべき。タートルなら襟に高さも十分あり、かつノーネクタイのウォームビズ。迷ったら、まずはここから始めましょう。

以上、冬のスーツの基本でした!

【MB】

ファッションバイヤー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」。初の著書『最速でおしゃれに見せる方法』はベストセラーに。最新刊『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』が発売中!

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