山手線新駅名「高輪ゲートウェイ」に決定 “カタカナ単語入り”に賛否

 JR東日本は4日、山手線と京浜東北線の品川―田町間に建設中で2020年春に山手線の30番目の駅として暫定開業する新駅の名称を「高輪ゲートウェイ」に決めたと発表した。都内にあるJR東の駅でカタカナの単語が入るのは初めて。利用者らの間からは賛否の声が上がった。

 「ゲートウェイ」は玄関口の意味。27年開業予定のリニア中央新幹線が発着する品川駅や羽田空港に近く、東京にとって交通の重要拠点になるとの期待から命名された。今年6月の駅名公募には約6万4000件、約1万3000種類の応募があった。1位は8398件を集めた「高輪」。2位「芝浦」、3位「芝浜」で「高輪ゲートウェイ」は36件で130位だった。新駅付近はJR東による再開発エリア「グローバルゲートウェイ品川」の玄関口。投票1位の「高輪」と組み合わせた形となった。

 新駅は、品川駅の北約900メートルに位置。近くには赤穂事件で有名な浅野長矩(内匠頭)と赤穂浪士が葬られている泉岳寺がある。駅名公募で「泉岳寺」は「新品川」と同数の4位。都営浅草線、京急電鉄の泉岳寺駅にも近く、同じ駅名にすれば乗り換え時の利便性が上がった可能性が高い。同駅名を巡っては、かつて寺側が使用差し止めを求めて提訴したこともあったが、再開発エリアのコンセプトが優先されたとも言える。

 JR東でカタカナの単語が駅名に入るのは、都内では初めて。ラジオ番組で、自ら考えた名前を披露したことがあるという経済アナリスト森永卓郎さんは「高輪は多くが予想した通りでインパクトがない。ゲートウェイで新鮮味を出そうとしたのだろうが、取り繕ったようにしか見えない」と厳しい見方を示した。新駅を「高輪駅」にするための署名活動を行っていた高輪泉岳寺前商店会の石川進会長(56)は「“高輪”は多くの署名が集まり、思いの詰まった名前。駅名に付いてうれしい半面、カタカナはビックリ」と複雑な表情。それでも「名前が決まり、地元一体となって発展していきたい」と前向きに話した。山手線の新駅は1971年の西日暮里以来。本格開業は2024年を見込む。

 【カタカナ1文字入り駅名】 都内のカタカナ駅名は、りんかい線の「品川シーサイド」「天王洲アイル」「東京テレポート」や、東京モノレールの「モノレール浜松町」「流通センター」「羽田空港第1ビル」などがある。JR東では「四ツ谷」「御茶ノ水」にカタカナ1文字が入っており、4月開業の「あしかがフラワーパーク」(栃木県)や来年4月開業予定の「Jヴィレッジ」(福島県)などがある。

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