『今日から俺は!!』伝説回に賛否両論も、太賀の”愛され度”が爆上げ! 

日刊サイゾー

2018/12/2 19:00


 11月25日放送『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第7話の視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ついに2桁台へ到達した、栄えある記念回だ。

「原作ファンの皆様、お待たせしました!ついにあの伝説のエピソードが解禁!!」と、事前の煽りも十分だった第7話。今井勝俊(太賀)が三橋貴志(賀来賢人)に廃ビルに閉じ込められる、通称「廃ビル編」が今回のエピソードである。

見ると、ストーリーはほぼ原作通りに進んだ模様。決してオリジナルストーリーを否定するわけではないが、椋木先生(ムロツヨシ)や赤坂哲夫(佐藤二朗)を出すより、高校生を主軸にしたほうが得策。数字がそれを証明しているのではないだろうか。

特に、今井がビルに閉じ込められてからは、原作にかなり忠実な脚本になっていた。唯一、今井の見た悪夢が『あしたのジョー』の力石徹チックになっていたが、できることなら、あそこも原作をなぞってほしかった。砂漠をさまよう中で見つけた豆腐にかじりつくと現実はコンクリートだったという、キャラ的にさもありなんな夢だったので。コンクリートさえかみ砕く今井の食いっぷり、ぜひ見てみたかった。

 ■相思相愛の三橋と今井


 飢餓状態のあまりプライドを失った今井への、三橋の接し方は秀逸だ。

「ションベンって飲めるらしいぜ」

「革靴って食えるらしいぜ。牛だからな」

「食いもんあるぞ。バナナの皮」

「藁 もあったけど、食うか?」

「卵の殻もあったけど。カルシウム」

今井をまるで三角コーナーのように扱う三橋。

今井は今井で、心が折れそうになりながら、三橋の存在を支えにしていた。時には「あきらめてんじゃねえよ、お前、そんなタマかよ!」と、三橋を励ましたり。友情を隠さなくなってからの今井が放つ発言も、いちいち抜群だ。

「『夕暮れや 雷鳴響く 俺の腹』。俺の辞世の句だ、覚えとけ」

「三橋よぉ~。お前、チュウしたことあるか? やっぱいいもんなのかなー、おい」

「これからはバナナは皮ごと食うぜ」

「藁って意外とコクがあるんだな。超うまい」

隙だらけだ。三橋を信頼し切っているからに違いない。

つまり、三橋と今井は相思相愛ということ。何しろ、三橋の今井への執着は異常なのだ。伊藤真司(伊藤健太郎)から、赤坂理子(清野菜名)を含めたダブルデートへ誘われても「用事あんだよ」と今井を選ぶほどに。なんだかんだ、夜まで今井に付き合ってるし。

三橋の「執着」は、「愛」と言い換えることもできる。愛されキャラとしてすでに視聴者のハートをがっちりキャッチする今井だが、今回でその愛され度はさらに上昇したはずだ。

■存在感で三橋を食い続ける今井


 実はこの第7話、視聴者からの評価が真っ二つに分かれている。「爆笑! 神回だった!!」という賛の声と「今井がかわいそうすぎる」「三橋が嫌なヤツにしか見えない」という否の意見、双方があるのだ。

否の意見をよく見ると、今井に肩入れしているからということがわかる。賛も否も、どちらも今井への愛から出た感情だった。漫画史の中で今井並みのバイプレイヤーを探すのは難しいが、その愛され度はついにドラマ版でも同レベルになった。

今井を演じる太賀の技量も見逃せない。バナナの皮や藁を食べる瞬間の至福の表情は、「今井役は太賀でよかった」と原作ファンにさえ思わせる好演だった。

太賀といえば、2016年のドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)で“ゆとりモンスター”山岸ひろむを演じたのち、スピンオフ『山岸ですがなにか』がHuluオリジナルドラマとして配信されたことがあった。

ここはひとつ、『今日から俺は!!』のスピンオフで、今井を主軸にした作品が生まれてもいいのではないか。ぶっちゃけ、存在感で三橋を食ってしまっている今井。彼が主役だった回は、漏れなく面白かった。だからこそ、『今井ですがなにか』的な特別編を。一ファンとして、もう勝手に期待している。

(文=寺西ジャジューカ)

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