演技派俳優・髙嶋政宏が『変態紳士』で自身の性癖を嬉々として綴ったワケ

日刊SPA!

2018/12/4 15:54



「髙嶋ファミリー」と呼ばれる芸能一家に育ち、実力派俳優のイメージが強い髙嶋政宏。しかし、10月に上梓したエッセー『変態紳士』では、想像以上の性的嗜好をカミングアウトしたことで世間を騒がせている。バラエティ番組での暴走、ドラマでの怪演など、変態化した髙嶋兄に現在の胸の内を聞いた。

◆髙嶋兄の変態すぎる日常

──著書では、幼少期のこと、性の芽生え、童貞喪失、SMに傾倒していくさままで赤裸々につづられ、イメージが覆りました。

髙嶋:赤裸々につづった気はまったくないんですよね~。僕にとってはごくごく普通の話。ただ、高校2年まで体重が110kgあり、デブでいじめられっ子。童貞喪失も彼女にフラれた揚げ句のソープランドですけど、どこにでもあるエピソードでしょ?(笑)。嗜好としてはアングラ、エログロ。小説は筒井康隆、音楽はプログレ、劇団でいえば唐十郎さんの「状況劇場」、寺山修司さんの「天井桟敷」が好きですね。

──ただ世間は真面目なお兄ちゃんの印象が強い。

髙嶋:変態は真面目じゃないとできません。両親の教えもあり、役者は「黙って演じるもの」という気持ちがずっと強かった。でも、2000年にスタートした東宝ミュージカル『エリザベート』の舞台で、公演中に客席に目を向けたら、誰も僕なんて見ていなかったんです。全員、主役のトートに夢中でした。この時、頭をよぎったのが「自意識過剰になるな。カッコつけても無駄だ。誰も自分に注目していない」ということです。以降、ちょっとずつ自分に変化が出てきました。

──その変化とは?

髙嶋:演出が決まっている舞台なのに、僕は伝統や形式にとらわれず、自分のアレンジを加えて演じはじめました。だから製作陣と衝突して、次回から呼ばれなくなった作品もありましたね(笑)。あの自意識過剰を捨ててから、僕は徐々に“変態化”していったんです。

◆女王様との出会いが視野を広げてくれた

──そしてSMに出合った、と。

髙嶋:大人になってからSM文化には触れていました。役者として連ドラにちょくちょく出るようになった頃、ちょうど世間はバブル。全編ニューヨークロケのドラマのときに、撮影の合間にストリップ、バーレスクは観に行ったりはしていたんですが、当時は「まぁ、こんなもんか~」という感想程度だったんですよ。その後、博多で偶然観たSMショーでガビーン!と。

──SMを見たら違った、と。

髙嶋:そうです。決定的になったのは約10年前、石井克人監督の映画『スマグラーおまえの未来を運べ』に出演が決まったときです。役柄が主人公を残虐に拷問するヤクザだったので、役作りのために女王様に本気のショーをやってもらって改めて観たら「求めていたのはコレだ!」と細胞が沸き立つ感覚を覚えました。完全にキタんですよ!

──そのプレイは、どのような内容だったのでしょうか?

髙嶋:最初に見たのは、首輪を付けられたM女が、アナルバイブを挿入されて調教される……というものでした。女王様から「はじめてのお客さんに挨拶しなさい!」と命じられ、M女が僕のところに来たときに、あまりに苦しそうな表情だったので酔った勢いで「大丈夫か、抜いてやろうか!?」と言ったら「好きでやってるんだから、やめてください!」と怒られちゃいました。すぐ「本物だな!」って興奮しましたね(笑)。リアルを見たからこそ、ハマったんです。そしてSM女王様のHIBIKIさんとの出会いも大きい。容姿端麗で、知性も迫力もある素晴らしい女性です。彼女が僕の視野を広げてくれましたね。

──髙嶋さんご自身が女王様に調教されるのでしょうか?

髙嶋:挑戦したい気持ちはありますが、なかなかね……(笑)。最近わかったんですが、僕自身はSもMもイケるスイッチャーだと思います。あと、得意技を身につけたいので、時間を見つけては「緊縛講座」に通っています。まだまだアームハーネス程度の“初級”です。練習したいけど、妻のシルビアには頼めない。彼女を一度SMショーに連れていったら、「吐き気がするッ!」と言われてしまって(笑)。そうだ、ライターさん、今度緊縛モデルになってくれませんか?

──考えておきます(笑)。

髙嶋:もう、こうやって自分をさらけ出した“シモネタ大王”ですから(笑)。自分を隠さず、この間も『劇団鹿殺し』の大阪公演中に、狭い楽屋で大音量で熟女AVを観ていたら演出家に「いい加減にしろ!」と怒られました。別の舞台でもSM女王様から「アナルバイブ」の差し入れをもらったので、楽屋の暖簾に飾ったら皆、引いてましたね~。

※12/4発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです

【髙嶋政宏】

’65年生まれ、東京都出身。父は髙島忠夫、母は寿美花代。弟は髙嶋政伸の芸能一家。’87年、映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。妻はシルビア・グラブ。バラエティ番組ではSM好きを公言。プログレッシブロックやグルメ、健康マニアとしても話題に

取材・文/アケミン 撮影/寺川真嗣 ヘア&メイク/TOYO スタイリング/井嶋 一雄(Balance)

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