球体型相棒ロボット「CIMON」が宇宙デビュー。気分屋でヘソ曲がりさん

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Image: European Space Agency, ESA/YouTube

トンだお荷物がやってきましたよ?

IBMが作った質問応答・意思決定支援システム「IBM Watson」を搭載した、『ガンダム』のハロみたいな球体ロボット「CIMON(Crew Interactive Mobile Companion)」。これはDLR(ドイツ航空宇宙センター)とAIRBUS(エアバス)社が開発し、3D印刷でボディーを作ったコンパニオン・ロボットです。

その「CIMON」君がISS(国際宇宙ステーション)に到着しました。そしてESAのアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士が自由飛行能力をテストし、コミュニケーションを取った動画が公開されました。

最初は上手くいっているように見えるものの、途中から音楽好きが暴走しだしたり、意味不明にご機嫌ナナメになっていく「CIMON」君…。見ているこっちも思わず苦笑いです。



実験が行われたのは、11月15日の90分間。「音楽をキャンセルして」と命令しているのに、「私は音楽が大好きなんですよ。あなたも踊って良いですよ」と反抗期に突入。次第に「私に優しく接してください」、「ここで私と一緒にいたくないのですか?」とスネてしまいます。

搭載機能


開発費600万ドル(約6億8140万円)をかけ、12の内部ファンを搭載。微小重力状態で浮動しながら、複数の方向に移動することができるようになっています。それに画面に作業マニュアルなどの指示を表示し、ビデオ撮影や音楽再生、そして検索機能も持ち合わせています。

処理能力


SPACE.comによりますと、重量5kgの「CIMON」君は、コマンド自体を処理するのではなく、地上ベースのクラウド・コンピュータであるIBMの自然言語処理ワトソンと衛星接続で通信します。でも返答がワンテンポ遅いのはそのせいではなく、地上でも同じくらいなんだそうです。

IBMのプロジェクトリーダー、Matthias Biniok氏は、その言語処理能力について、こう説明しています。

「CIMON」に質問があったり、ワトソン・AIが最初にこのオーディオ信号をテキストに変換すると、それはAIによって理解または解釈されます。「IBM Watson」は、コンテキスト内のコンテンツを理解するだけでなく、その背後にある意図も理解することができるのです

開発の目的


それは「火星への使命を含む、より長い任務期間に乗組員の効率と士気を向上させる」こと。

とはいえずっと音楽モードを続けていたいようですし、モードを変えようとすると「そんなにイジワルしないでください」なんてヘソを曲げる始末。起動初日にして、いきなり『2001年宇宙の旅』の「HAL 9000」化しつつありませんかね?

いろんな意味で“お荷物”になってしまいそうな「CIMON」君。こんなんじゃいずれ、宇宙テニストーナメントのボールにされちゃいますよ?

Source: YouTube , SPACE.com

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