世界初の“スーツ型作業着”を開発した女性社長が抱く夢「アパレルやるからにはパリコレ」

AbemaTIMES

2018/12/4 11:10


 広大な田んぼを走る1台の田植え機。運転している男性をよく見てみると、なんとスーツ姿。一体どういうことなのか…? AbemaTV『AbemaMorning』では、その秘密を握るキーパーソンを取材した。

中村有沙さん、32歳。世界初となる“スーツ型作業着”、「ワークウェアスーツ」の開発者だ。去年12月にワークウェアスーツの製造・販売を行う専門会社「オアシススタイルウェア」を立ち上げ、中村さんが代表を務めている。


「初めは完全に社内向けのものとして作ったんですけれども、社内の者が着始めてみるとものすごくいろんな方からお問い合わせをいただいて、『その作業着いいですね』『販売していないんですか?』と。ぜひ買ってみたいというお声を非常に多くいただいたので、これは売れるかもしれないと」(中村さん)

今年3月の販売直後から注文が殺到し、最初の1カ月の売り上げはなんと当初目標の5倍に。

2011年、中村さんは東京大学を卒業後、水道工事や水まわりのメンテナンスを行うグループ会社に入社。初めは水道事業の営業で、作業着を着て現場に行くこともあったという。大きな転機となったのは2年前、会社の創業10周年の記念事業で「作業着リニューアルプロジェクト」が発足し、当時人事担当だった中村さんがメンバーの一員に抜擢された。


「当時、採用にも非常に苦戦していたので、若者からもウケが良いものを作れたらいいんじゃないかと。スーツ型にいきつくまでにはなかなか良いアイデアが出なくて、半年ほどはアイデア出しで苦戦していました」(中村さん)

そんな中、女性スタッフとの何気ない会話が開発の大きなヒントになる。

「いっそのこと作業着のままでそのあとデートに行ける、ご飯にでもどんな場所にでもTPOを気にせず行けるような、そんな作業着ならいいよねという話が出ました」(中村さん)

そして、プロジェクト開始から約1年半後、世界初のスーツ型作業着「ワークウェアスーツ」が誕生した。大きな特徴は、スポーツウェア向けに開発された生地。軽くてやわらかい伸縮性に優れた素材で、防水性や速乾性も備わっている。さらに形状記憶の機能性も高く、身動きの激しい作業を行ってもファッション性が保たれる。


社内で導入した当初は反対の声も多かったという。

「立ち居振る舞いもスーツ姿にふさわしいものが求められますし、そういったところが初めは少し窮屈で『大変だから元の作業着に戻したい』という声も多くありました。導入を始めて1~2カ月ほど経つと、お客様から『あなたが作業してくれるの?』という喜びの声や、社員の友達や家族から『その作業着いいね』という反応が聞こえてきて、社内でも少しずつ浸透していきました」(中村さん)

実際に現場で働く伊坂昌弘さんも「伸縮が自在なので動きやすい。雨の作業時でもはっ水が効いているので、水に濡れても重くならずにそのまま作業できるのでとても着心地はいいです」と話す。


今年5月からは女性用も販売。試着したテレビ朝日の田中萌アナウンサーは「すごく着やすいです。軽いですね。しゃがんだりしても全然苦じゃないし、スーツ特有の苦しい感じが全くなくて快適」と着心地の良さを述べた。

さらに、農作業に励む若者、いわゆる“農業男子”の間でも「ワークウェアスーツ」は人気に。山形県で農業を営む農業歴6年目の齋藤聖人さんは、地元では“スーツ農家”と呼ばれている。


「まず軽いですね。本当に驚くほど軽くて、もちろんストレッチもすごく効いているので作業性もいいですし、汚れても毎日洗濯ができますし、洗濯した後もすぐに乾くので良いことばかりという感じです」(齋藤さん)

作業着とスーツの“異色コラボ”を実現させた中村さん。海外での展開を視野に入れながら、大きな夢を抱いている。


「冗談半分、本気半分で言っているのは、『せっかくアパレルをやるからには将来パリコレに出たいね』と。パリコレのランウェーをうちの作業着を着た人が組み立てて、そのままモデルとして歩いていくとかそんな演出ができたら面白い」(中村さん)

(AbemaTV/『AbemaMorning』より)

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