流行語大賞に「そだねー」パワハラワード蹴散らしポジティブ平成世代が締めた

 今年話題になった言葉に贈られる「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が3日、都内で行われ、年間大賞には平昌五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表メンバーが試合中に使った「そだねー」が選ばれた。冬季五輪から生まれた言葉では、2006年の「イナバウアー」以来12年ぶり。平成最後にふさわしく“ゆとり世代”のメンバーが発した言葉が大賞を射止めた。

 壇上には五輪メンバーで、カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」(LS北見)キャプテンのマリリンこと本橋麻里(32)が上った。「(五輪の試合中は)ポジティブな言葉だけ発するルールでした。大賞に選んでいただき、みんな喜んでいると思います」と、遠征中で欠席した後輩たちの思いを代弁した。

 「そだねー」は、平昌五輪の試合中や、作戦タイム中に交わした北海道弁。テレビ中継で流れた独特の軽いイントネーションが、氷上のチェスと言われる緊張感あふれるカーリングの試合に似合わず、大きな話題を集めた。銅メダルを獲得したこともあり、日本全国に一気に浸透。日本が冬季五輪で過去最多となる13個のメダルを獲得し、列島を熱狂させた平昌五輪を代表する言葉となった。

 冬季五輪からの年間大賞受賞は、2006年トリノ五輪女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川静香(36)の「イナバウアー」以来。選手が発した言葉では、冬季五輪では初の大賞というおまけも付いた。

 今年はスポーツ界を振り返れば、パワハラが取りざたされた一年だった。そこから生まれた強烈な言葉も多く、今回トップテン入りしたボクシングの「奈良判定」や、レスリングの「そもそも、あの人は選手ですか」など目白押しだった。審査員の漫画家やくみつる氏は「ことの善しあしはともかく、力がある言葉が多かった」と振り返った。

 そんな“パワハラワード”を蹴散らしたカーリング五輪出場メンバーは、1991~93年生まれの“ゆとり世代”。学習量や授業時間を削減した“ゆとり教育”を受けた若者たちで、「個人主義」「受け身」と揶揄(やゆ)されることもある。それをはねのけての大賞。選考委員会は「マイペースで仲間を尊重し合いながらスペシャルな結果を出す、平成世代の実力を見せつけた」と解説。ゆとり世代発信の言葉が平成を締めくくるという、象徴的な結果となった。

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