「ゴールデンカムイ」ありがとう!男ひしめくラッコ鍋回を完全再現20話

エキレビ!

2018/12/3 09:45

アニメ『ゴールデンカムイ』(→公式サイト)。
「第二十一話 奇襲の音」は今日12月3日(月)23:00より、TOKYO MXほかで放送。オンライン配信はFOD独占配信中。


■みんなだいすき、ラッコ鍋
二十話は、Twitterで放送が始まる前数時間前から、トレンドに「ラッコ鍋」が入るほどの熱狂っぷりだった。

食べると欲情する、というアイヌの言い伝えが有るラッコ。知らずに食べてしまった杉元ら男性一行は、やたらムラムラしてしまい止められなくなってしまう。
どうにも我慢できなくなってしまった彼らは、発散させるため相撲を取ることに。
事後。
キロランケ「なんか、盛り上がっちゃったな…」
杉元「誰にも言うなよ…」

男たちが発情し、汗を流しながら裸でぶつかり合う珍妙な回。正直この相撲自体はストーリーには何の関係もない。
谷垣の胸のボタンが「パアン」と弾けて胸毛が飛び出すシーンの、「このマタギ……すけべ過ぎる!!」というセリフは、「オソマ」「ヒンナヒンナ」などに並ぶ名言として、ネットで多用されている。

「ゴールデンカムイ」は「すごくシビア」な部分と「すごくどうでもいい」部分と「すごくおいしい」部分が、バランスよくごちゃまぜになっているのが魅力の作品だ。
シリアスが続いてきた反動のような、ラッコ鍋シーンの気合の入りっぷり。殺伐としているたはずの男たちの、赤面っぷりが楽しい。
アシリパとインカラマッの、極めて重要な「のっぺらぼう」の話が合間に入るのだが、男たちのムンムンに引っ張られて、話が全然頭に入ってこない(褒めてます)。

奇人変人ぞろいの囚人パートをばっさり切って話を進めてきた「ゴールデンカムイ」。
そこは仕方ないとしても、ちゃんと作風のエッセンスであるお色気回(?)は入れている判断、シリアスになりきらないさじ加減は、クライマックスに向かうアニメ版を信頼できそう。

野田「男はゴリラみたいに男性ホルモンが強くなきゃかっこよくないと思います。胸毛とヒゲがつながっているような。」
(このマンガがすごい!WEB「『ゴールデンカムイ』野田サトルインタビュー 「もっと変態を描かせてくれ!」複雑なキャラクターが作品をおもしろくする!!」より)

作者・野田サトルの、谷垣の胸毛への執着は尋常じゃない。胸毛の増量のために描き直しているくらいだ。
今回相撲シーンで全員鍛え上げた身体を披露しているが、中でも谷垣の身体は大変すけべなので、しっかり見ておこう。キロランケの胸毛が増量されて、ザンギエフ並だったのはちょっとすごかった。
なお「ゴールデンカムイ」の公式サイトでは、この手のネタにはノリノリ。原作サイトでは壁紙を、アニメ公式サイトではラッコ鍋紙相撲を配布している。尾形がちゃんといるのがポイント高し。
次回はお風呂回だ!

■輪に加わらない尾形
杉元やアシリパらは海につくといつもはしゃいでジャンプをしている。
十九話ラストでは旅の仲間も増えて、6人+1匹ではしゃぐほどになっていた。
しかしその中で、尾形は1人一切はしゃぐことなく双眼鏡を覗いている。
他にも尾形は今まで、みんなで叩いて食べる「チタタプ」を作る際も、頑なに「チタタプ」と口にしなかった。

十九話で彼の少年時代が描かれている。
尾形は、中佐の父と浅草の芸者との間で生まれた。父は本妻との間に子供ができると、全く彼の家に来なくなる。
母はすっかり心が病んでしまい、毎日同じあんこう鍋を作り続けるように。尾形は、殺鼠剤をあんこう鍋に入れて母に食べさせ、殺害する。
「少しでも母に対する愛情が残っていれば父上は葬式に来てくれるだろう、母は最後に愛した人に会えるだろう」という理由だった。

サイコパス診断の模範解答のような思考回路だ。
表情の全く変わらない彼だが、自分の行動に考えるところはあったようだ。
尾形「愛情のない親が交わってできる子供は、何かが欠けた人間に育つのですかね」

杉元、白石、谷垣と、自然やアイヌの人々に触れて、人間味を増して行ったキャラもいる。しかし尾形は一切情に流されない。
鶴見中尉の甘言にたらしこまれて、心酔する兵士は多かった。しかし鶴見の元にいた尾形は一歩引いて、冷静に見ている。

アニメでは「杉元と一応足並みをそろえる人間」として行動しつつも、微妙な距離を保ち続けていく特異な存在として描写され続けている。
二十話に出てくる、「谷垣源次郎ぉー。色仕掛けで丸め込まれたか?」の演技、彼の食えない性格が色濃く出ているので必聴。

ところで、カットされた白石由竹の過去エピソード「恋をしたから脱獄することにした」が、コミックス17巻にODAに付いてくることが決定したそうだ。吉村昭「破獄」と合わせて見ると面白いはず。
それをもじって、「白い恋人」の白石イラスト缶が出るそうで。バカだなあ。いいスタッフに出会えたなあ、ゴールデンカムイ。
(たまごまご)

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