断捨離の第一歩はモノを捨てることではない。「足し算の消費」をやめること

日刊SPA!

2018/12/2 15:50



腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

◆第6回 荷物が多い人は消費感覚に問題がある

以前の記事で、消費を変えなければ断捨離も無駄ということをご説明いたしました。とはいうものの、生活しているとモノは緩やかながらも自然に増えていくものです。私が思うに、モノが多い人、少ない人の違いは、自分の身のまわりにあるべきモノを取捨選択できているかどうかだと思うのです。

例えば旅行や出張をする時にその取捨選択が試されていると思います。私は荷物が多くなるのが嫌なので、なるべくブリーフケース1つに収まるように着替えからパソコンまで、必要最低限のモノをまとめます。どこに行くのでも大体ブリーフケース1つで事足ります。しかし、日暮里からスカイライナーに乗った時に見る人々の荷物の多いこと。誰しもがキャスター付きの大きなスーツケースを引っ張っているではありませんか。階段では重そうに運んで大変そう。そういう人々を見ていると、中身をそれほど取捨選択せず持ち歩いているんだろうなと思ってしまいます。

一方、荷物が少ない男性もいました。大抵そういう人は、デキる社長で、出張に行くのにもカバン1つだったりします。本当に必要なモノと必要でないモノの区別が付いているのでしょう。

◆まずは足し算の消費をやめることからはじめよう

何が言いたいのかといいますと、自分に本当に必要なモノは非常にシンプルだということ。大抵は、「これは必要かもしれない」という不安から、足し算になっていることが多いです。もし、自分は荷物が多いなぁと思うのなら、その日の終わりにカバンの中の使用したモノのみ残してみてください。おそらくかなりコンパクトになるはずです。

これは部屋にも表れていて、所有物を把握していないと、どんどん足し算になってしまいます。「あれも足りない」「これも必要だ」と。でも、大抵のモノは、あなたはすでに所有しているはずなのです。

まずはその足し算の消費からやめてみましょう。買う際は、ちゃんと今の持ち物の確認をすることが重要です。

さて、私の場合の話ですが、考えて買ったつもりでも、「要らないな」というモノが徐々に出てきます。私もちゃんと取捨選択して、持ち物を確認したうえで、「考えて」買っていたつもりなのです。

そこで、なぜそれが要らないモノになっているのかを考えてみたところ、「過去は必要だったけど、今は必要なくなった」というだけだったのです。

人間とは、その都度趣味嗜好も変化していくので、ある程度の時間が経過すると、「要らない」「興味がなくなった」と思ってしまうのは自然なこと。例えば10年前は、あれほど漫画本が好きでよく買っていたのに、近年は興味がなくなり、経済に関する本をよく買うようになった、とかですね。

しかも、変化するのは人間側だけではありません。当たり前ですが、モノだって変化します。10年前と今とではパソコンやスマホの性能が違うのは常識ですし、服だって流行り廃りがあるのは当然です。

そういう自分の変化とモノ自体の変化というダブルの要素によって、要らないモノを買わないように努力したつもりでも、時の流れにより必要なくなってしまうこともある、ということです。もちろん「十分に楽しんだから捨てるのは悔いがない」と、自分が納得する処分であれば、無駄ではなかったということでしょう。

【斉藤由貴生】

1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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