自分のことを愛せない人は、他人のことも愛せない

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2018/12/1 22:05

あなたは自分のことが好きですか?自分を愛するということはどういうことか?について紹介します。

自分を愛せないと、人を愛せない

実は、自分のことを愛せない人は、人のことも愛せません。

なぜなら、自分の中に愛が足りないから、人から愛をもらおうとばかりしてしまうからです。

愛は求めるものではなく、与えるものなんです。

つまり、あなたが今、相手への愛だと思っているのは、単なる“自己愛”かもしれませんよ?

自己愛からくる思いは、相手に届きにくい

自己愛は、愛情を“自分”に向けているので、相手には届きにくいです。

例えば、恋人が仕事で忙しいときは、相手に寂しさをぶつける人も多いでしょう。相手が仕事でてんぱっているときに、「寂しいの!」「あなた、もう私のこと好きじゃないの?」「あなたって冷たい!」なんて言い出したら、喧嘩になることは間違いありません。

本人は、相手を好きだから、寂しくて言っているのだ、と思いがちですが、本当に相手のことを好きだったら、相手の状況をよく考えて、「どうしたら相手が気分良く仕事ができるか?」「どうしたら時間ができたときに、自分と会いたいと思ってくれるか?」を考えるはずです。

つまり、電話で文句を言う前に、今、相手が電話ができる状況かを確認し、OKだったら、「お仕事忙しそうだね。体は大丈夫?」と相手を気遣うことで、相手はあなたともっと話をしたいと思うものなんです。

つまり、相手が忙しいときに、寂しいからといって文句を言うのは、相手への愛情ではなく、自分への愛情です。だから、思いは届きません。反対に、相手を気遣うことは、相手への愛情です。だから、思いは届くのです。

本当の愛情とは?

恋愛では、「相手が自分にとって都合が良い」から好きになっているパターンが少なくありません。その場合、今の恋人よりも更に都合が良い人が現れたら、乗り変える人もいるでしょう。

それでは、前の恋人のことを本当に愛していたと言えるのでしょうか?

哲学者・エーリッヒ・フロム(鈴木 晶 翻訳)の『愛するということ』(紀伊國屋書店刊)には、こんなことが書かれています。

未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。

つまり、「相手が自分にとって都合が良い場合に限り、相手を好き」というのは、愛でも何でもないのです。

本当の愛情というのは、「自分の理想通りではなくても、ただ、ただ、相手の存在を受け止め、相手の幸せを願う」ことです。

でも、そこまで人を愛する(求める愛から与える愛になる)ためには、その前段階として、「自分を愛せる人になること」が大切なんです。

「自分を愛する」とは?

先ほど、本当の愛情は、「自分の理想通りではなくても、ただ、ただ、相手の存在を受け止め、相手の幸せを願う」ことだと言いました。

自分に対しても同じなんです。

自分を愛するというのは、「理想通りではなくても、自分の存在を受け止め、自分の幸せを願うこと」なんです。ただ、この「幸せ」というのが、大事なポイントです。

人によっては、自分の都合の良い相手を恋人として取っ替え引っ替えして、汚い手段で出世をして、自分の願望を権力でもって実現させることを、幸せだと思ってしまう人もいるでしょう。

もちろん、世の中は「自分の行いは自分に返ってくる」ものなので、悪いことをしたら、必ずといっていいほどしっぺ返しが来ます。

ただ、そういった罰があるから、それは幸せではない、と言っているわけではありません。

私たちの本当の幸せであり、喜びというのは、「自分が成長できた」ときなんです。この場合の「成長」というのは、上っ面の出世などではなく、真の成長(=魂を磨くこと)です。

そして、自分が成長することができたら、より自分のことを好きになれるのです。


反対に、汚い手を使って、それが罪に問われなかったとしても、自分の“自己嫌悪”を侮ってはいけません。

誰もが、自分の自己嫌悪によって、自分を責めて、苦しむのです。

だから、自分を愛するということを、言い換えると、「理想通りではなくても、自分の存在を受け止め、自分の成長を願うこと」なんです。

昨日よりも、今日、今日よりも明日、少しずつ、自分を成長させて、自分をもっともっと好きになることが、大切なのです。

人を愛することは、自分も愛すること。

「自己愛」=「自分を大切にしている」と、勘違いしている人も少なくありません。だから、自己愛の延長のような恋愛をしていてもいいのだ、と思う人もいるでしょう。

でも、いつまでたっても、自分勝手な愛情しかもてないのは、結果的に、自分に対しての“本当の愛”ではないのです。

それは、「自分の成長を止めているから」というのもありますが、もう一つ、大切な理由はあります。それは……本当の愛情というのは、持てば持つほど、本人も満たされて幸せになるものだからです。

愛というのは、実は、外からもらうものではなく、内側から増やすものなんです。つまり、人を本当に愛せる人は、それだけ自分の内側に愛があるということだから、満たされるものなんです。

それくらい愛は最強だし、これ以上、大切なものはありません。

人を本当に愛せるようになることは、自分への本当の愛情でもあるのです。(※この場合の自分への愛は、自己愛ではありません)

自分を愛することで、人を愛せることになる。それが、更に自分への愛情へとつながる。

だから、自分を愛することは、自分が愛に満たされる第一歩なんです。

自分を本当に愛せる人になりたいものですね。
(文:ひかり)

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