夫が既婚者と…「W不倫」慰謝料請求は離婚がポイント

fumumu

2018/12/1 16:00


既婚者同士の不倫「W不倫」に関するご相談をいただくことがあります。テレビドラマでテーマになったこともあり、最近相談件数が増えた印象です。

W不倫には、普通の不倫と比べ、解決までの間に特有の問題点があります。両者はどういった点が異なるのでしょうか。

■遊び感覚、バレる危険も2倍


片方が未婚である場合、相手に熱を上げすぎて、お互い歯止めがきかなくなり、家庭崩壊につながることが時々あります。もちろん、既婚者同士の不倫でもありえます。

既婚者同士では、お互いに家庭があることを承知しており、意外と冷静な関係を築いている場合もあります。その分、遊び感覚で、安易に不倫に走ってしまいがちです。

安易な考えでいたとしても、既婚者同士の不倫となれば、ふたつの家庭があるため、配偶者にバレる危険性も2倍です。

■慰謝料の問題


A夫婦とB夫婦がいて、A妻とB夫が不倫をしていたとします。この場合、A夫はA妻とB夫に対し、慰謝料を請求することができます。

A夫はB夫によって、自分の平穏な結婚生活を破壊され、損害が発生しているといえるからです。これは、W不倫でない通常の不倫の場合も同様です。しかし、B妻との関係においていえば、A妻も加害者の立場を忘れてはいけません。B妻もB夫とA妻に対し、慰謝料を請求できます。

請求が複数重なると、権利関係は複雑になりますし、仮にA夫婦とB夫婦がそれぞれ離婚をすれば、請求の相手はA夫⇒B夫、B妻⇒A妻と、単純な構造になります。

しかし、どちらの夫婦も離婚をしない場合には、慰謝料を請求しても、B夫から支払われた慰謝料が、今度はB妻への慰謝料にまわってしまう…と、結局家庭のお金がぐるぐる回るだけになってしまいます。

W不倫の場合は、慰謝料を請求するにしても、4人の事情を考慮しながら、慎重に立ち回る必要があります。

■有利な解決のために


W不倫の場合は、夫婦間の争いも含めて、請求が複雑になる場合が多く、裁判にかなりの時間がかかる可能性があります。

時間をかけすぎず、有利に解決するためには、事前に証拠をきちんと固めておくことが何よりも重要です。証拠がきちんとしていれば、裁判の結果も見据えた迅速な交渉ができる可能性があります。

不倫相手に対する慰謝料請求はもちろん、配偶者との離婚条件の話し合いも有利に進められるでしょう。

請求する立場にも、相当のストレスがありますので、自分では困難だと感じたら、一人で悩まずに弁護士に相談してみてください。

・合わせて読みたい→不倫をしていないのに疑われる…「不倫冤罪」トラブル増加

(文/レイ法律事務所・松下 真由美(弁護士))

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ