Tik-Tok、全米で月間ダウンロード数No.1アプリに。人気動画は日本とはちがったタイプ?

女子SPA!

2018/12/1 08:46



今年の流行語大賞にもノミネートされている「Tik-Tok ティックトック」。

ティーンを中心に人気のモバイルアプリですが、実はこれ中国企業が運営するもの。そのため最近まで欧米での知名度は低く、筆者の周りでもその存在を知っているのはYouTube好きの小学生と大学生のみという状態でした。

そんなTik-Tok、なぜかアメリカでの認知度が11月に入った途端に急上昇! 一体何があったのでしょうか?

◆Tik-Tok、米で月間ダウンロード数No.1無料アプリに

世界累計8億ダウンロードを誇るTik-Tokは、中国企業バイトダンス(Bytedance)が運営する動画投稿アプリ。

アジア発アプリの代表的なものにLINE(韓国)とWeChat(中国)がありますが、「利用者数が多いのはひとえに中国の人口に頼っているだけ、実は2つともアメリカでの認知度は低い」と言われてきました。

しかし今、「アジア発アプリとして、米国で長期的成功を収める最初のアプリになるかもしれない」と騒がれているのがこのTik-Tok。

『CNN』によると、現在アメリカでのダウンロード累計は8000万。

今年10月には、フェイスブック、スナップチャット、インスタグラム、YouTubeなどシリコンバレー組が作ったSNSアプリの1カ月間のダウンロード総数を超える400万を達成したといいます。

結果、米国での月間ダウンロード数No.1無料アプリに輝き、11月に入ると各メディアがその人気の秘密に迫る特集を組んだというわけです。

◆SNSの良いところ全てが詰まっていると高評価!

『ザ・ワシントンポスト The Washington Post』はその人気の背景に、昨年バイトダンスが買収した「Musical.ly ミュージカリー」の存在があると分析しています。

Musical.lyは音楽を使ったショートムービ録画アプリで、渡辺直美も愛用していたとか。今年8月、同アプリと統合された新バージョンのTik-Tokがリリースされると米国でも人気が出始めたそう。

新バージョンTik-Tokの評判は、「SNSの良いところ全てが詰まっている」「BGM選びも編集も簡単」「自分でネタを考えなくても“動画チャレンジ”が豊富だから気楽に投稿できる」「ネガティブな投稿がなく、幸せな気分になれる」とすこぶる良好。

また、Tik-Tokで撮影・編集した動画を他のSNSやメールでシェアできる点も大勢に支持される理由だそう。ダウンロードさえすればアカウントを持たなくても利用でき、サインインする必要もないことから、新規ユーザーの取り込みがスムーズに進んだようです。

先日、フェイスブックがTik-Tokと激似のアプリ「LOSSO ロッソ」(日本未配信)をリリースしましたが、欧米の各メディアは「フェイスブックに真似されるようになればそのアプリは本物だ」と報じています。

◆リップシンクだけじゃない?アメリカでは自虐ネタ動画が人気

一方、「中国のリップシンクアプリ、アメリカを乗っ取る!」というオンライン記事を掲載したのは、その熱狂ぶりを外から観察するイギリスの『ザ・ガーディアン The Guardian』。

リップシンクとは、いわゆる口パクのことで、音楽に合わせて、まるで歌っているかのようなフリをするムービーがTik-Tokでは多数投稿されています。

同紙はSNSアプリのアメリカでの人気の影には必ずセレブの存在があるとし、「Tik-Tokの場合は米トーク番組司会者でコメディアンのジミー・ファーロンだ。彼が自身の番組内でアプリの説明をし、視聴者に動画チャレンジへの参加を呼びかけたことでその人気に拍車をかけた」としています。

米国でも日本と同じようにリップシンクやダンス動画が主流ですが、音楽に合わせたオモシロ動画も大人気。「Cringe Video クリンジビデオ」と呼ばれる恥ずかしい動画を投稿し笑いを取る“自虐ネタ”の人気が特に高いそう。

利用者は10~20代の学生のほか、現役の軍人や警察官、消防士、看護婦、スーパーマーケットの従業員ら、制服を着る“お仕事組”のユニークな投稿も目立ちます。

15秒と動画の長さが短いTik-Tokは休憩時間中にちゃちゃっと撮影・編集・投稿まで全てできるため、忙しい社会人にも向いているのかもしれません。

ただ、顔バレや職場バレしてもお構いなしなのは、就業規定がゆるいアメリカならではかもしれませんが……。

Source:

「CNN」https://www.cnn.com/2018/11/21/tech/tiktok-app/index.html

「The Washington Post」https://www.washingtonpost.com/technology/2018/11/23/inside-tiktok-premier-app-firefighters-who-enjoy-lip-syncing-baby-shark/?utm_term=.aff7ca7ff1e7

「The Guardian」https://www.theguardian.com/technology/2018/nov/21/tiktok-lip-synching-app-jimmy-fallon

<文/アメリカ在住・橘エコ>

【橘エコ】

アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。

ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。

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