青柳翔&町田啓太&鈴木伸之が語り合う、劇団EXILEの“武器と野望”

Movie Walker

2018/11/30 19:15

鬼才・SABU監督による映画『jam』(12月1日公開)に、劇団EXILEの全メンバーが大集結。疾走感あふれるSABUワールドで、男たちの悲哀やおかしみをエネルギッシュに体現した。メンバー総出演の映画は、本作が初めてのこと。青柳翔、町田啓太、鈴木伸之にインタビューし、劇団EXILEの“武器と野望”について語ってもらった。

本作は、熟女たちから熱狂的な支持を集めている場末のアイドル演歌歌手・横山田ヒロシ(青柳)、意識が戻らない彼女のために、「善いことを続けると願いが叶う」という迷信を信じて行動し続けるタケル(町田)、自分を刑務所に送ったやくざ達に復讐を仕掛け、追い回されるテツオ(鈴木)を主人公とした物語。3人がひょんなことからすれ違い、対峙していく姿を描く。

■ 場末の演歌歌手を演じられるなんて(青柳)!それぞれの初体験を語る

ーーそれぞれ個性的で、まったく違うタイプの男たちを演じました。ご自身にとっても「今回、初体験になったな」と思うことを教えてください。

青柳「場末の演歌歌手を演じられること自体、今後あるかどうか…と思うようなことですよね(笑)。ものすごく貴重な経験をさせていただきました。『この人きっと、売れないんだろうな』と思わせたり、なにをやっても滑稽に見えてしまったりする、ヒロシの“イタさ”を表現したいと思っていました。SABU監督といろいろと話し合いながら、役を作り上げることができてとてもうれしかったです。監督は、ボソッと発する一言や発想がものすごくおもしろいんです。また、劇団EXILEのみんなで映画を作れる機会をいただけたことも、本当にありがたかったです」。

町田「僕は“好青年”とか“いいヤツ”という役をやらせていただくことが多くて。今回は好青年ではあるんですが、愛情が行き過ぎたことによって“闇”が見えてしまうような役。見方によっては、気持ち悪さがあると思うので、そういった役は初体験でした。愛する彼女のために神様に願掛けをしている男とあって、『神様が見えるくらい陶酔している人物って、どんな感じだろう?』と思いながら演じていました。現場では女性スタッフさんから『気持ち悪い!』と言われることもあって(笑)。行き過ぎた行動に出ると、滑稽さがにじみだしてくることもある。そんな面を見ていただけたらうれしいです」。

鈴木「テツオはセリフが一言もない役で。それが一番のチャレンジでした。準備稿の段階では、3つセリフがあったんですが、SABU監督が『3つならなくしちゃおう!』と(笑)。アクションで、テツオという男を表現しました。アクションは大変ではありましたが、僕は身体を動かすのが大好きなので、めちゃくちゃ楽しくて、最高でした。今回は特に、気心の知れたメンバーとのアクション。先輩の秋山(真太郎)さんに、蹴りを入れる経験までさせていただきました(笑)。テツオに何人もが殴りかかってくるアクションもありましたが、これも楽しくて。いつか100人vs1人みたいな戦いもやってみたいですね」。

■ 町田くんは品があって、色で言うと“真っ白”みたいな人(鈴木)

ーーお互いの役を見て、ハマっているなと思ったり、「さすがだな」と役者力を感じたりする部分はありましたか?

青柳「タケルはただの“いい人”ではなくて、リップクリームを塗るシーンなど気持ち悪さもあって(笑)。テツオもただの“凶暴な人”ではなく、そのなかにせつなさや儚さがにじみでていた。町田くんやノブが演じることで、通り一辺倒な役柄ではなくなっていたんです。『すごいなあ。やるな!』と思って見ていました」。

鈴木「青柳さんのヒロシ、妙にハマってましたよね。地方の温泉地などに『ヒロシのような人、いそいうだな』とも思ったし!普段の青柳さんは、大人で冷静。ヒロシ役を通して、いつもと違う青柳さんを見ました」。

町田「でも青柳さんってクールな一面もありながら、他人の“おもしろみ”を見つけたりするのがうまいんですよね。『町田くんってこういうところあるよね、ノブってこういう感じ』と、ものすごく人のことをよく見ている(笑)。だからヒロシを演じるうえでも、演歌歌手やアーティストの方をよく観察して、おもしろみを込めていったのかなと思ったんです」。

鈴木「すごい大きなアンテナが立ってるんですよね!目の前だけではなくて、360度見えているよう。シマウマみたい(笑)!」。

青柳「そんなことないでしょう(笑)!小野塚(勇人)とかのほうが“おもしろ”を見つけるのはうまいんじゃない?」。

ーーほかのメンバーの方の印象はいかがですか?

鈴木「僕は、町田くんのタケルを見て『ぴったりだな』と思ったんです。町田くんは清潔さや品があって、スタイリッシュ。色で言うと、真っ白みたいな人なんです。ものすごく優しいですしね。町田くんが演じたことによって、タケルのピュアさが際立ったと思います。でも実は、お腹をパカッと開けると黒いのが渦巻いているんですけどね…」。

町田「あはは!今回はその扉を開けて、ちょっとだけ闇を出してみました。闇の部分って、誰にでもありますよね。ノブなんて、漆黒ですから!こんなことも言い合えてしまうのが劇団EXILE。ちょっと大人になりきれていない人が集まっていて、みんな少年みたいなんですよ」。

■ 劇団EXILEの“武器と野望”とは?

ーー本当に皆さん、仲がいい!そんな劇団EXILEにとっての、“武器と野望”を教えてください。

青柳「今回は劇団EXILE全員が集まって映画に参加することができました。SABU監督はすでに『「jam2」は…?』なんていう話もしていました。次はタケルやテツオの話が中心になってもいいかもしれないですし、SWAY(野替愁平)が主人公を演じるのもおもしろそうですね。そんなふうに妄想が膨らみます。登場人物全員の想いがどんどん交差して、今後の『jam』がどうなるかも見てみたいです」。

町田「劇団EXILEは、おもしろいほどにみんな個性がバラバラなんです。一緒に話していても、まとまりがない(笑)!でもそれこそ、僕たちの武器なんじゃないかなと思うんです。まさに“jam”という言葉がぴったり」。

鈴木「『jam』という映画に、出会うべくして結成された劇団なのかもしれませんね!」。

町田「そうだよね。これからは、劇団EXILEのメンバーそれぞれの持ち味をもっともっと楽しんでもらえるようになるといいなと思っています。SABU監督はもちろん、いろいろな方に料理してもらいたいです」。

鈴木「劇団EXILEはオープンマインドな人が多いんです。僕も自分の心を開けるような人でありたいし、劇団EXILEとしてもいろいろな可能性を広げていけたらいいなと思っています」。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

https://news.walkerplus.com/article/170874/

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ