10か月の娘と産休中の母親、ハイイログマに襲われ死亡(カナダ)

アウトドアが大好きだったカップルに悲劇が襲った。カナダの人里離れた森の中で産休中にキャビン生活を送っていた母親と生後10か月の女児が、クマに襲われて死亡した。2人の遺体を発見したのは出先から戻ってきたパートナーだったという。『CBC.ca』『PEOPLE.com』『Mirror』などが伝えている。

カナダのユーコン準州に暮らすバレリー・セオレさん(37歳)と娘のアデルちゃん(10か月)は11月26日、滞在先のキャビンでハイイログマに襲われ死亡した。

ケベック州出身で、ユーコン準州にあるホワイトホース小学校にてフランス語イマージョン教育(フランス語で全ての通常教科、又は一部を教える教育)の教師をしていたバレリーさんは、産休を利用して3か月間、娘の父親でもあるパートナーのジェルムンド・ローズホルトさんと一緒に、ユーコン準州とノースウエスト準州のちょうど境界線に位置するエイナーソン湖の近くのキャビンでアウトドア生活を送っていた。

26日、キャビンを空けていたジェルムンドさんが午後3時前に戻ってくると、キャビンから100メートルほど離れた場所で突然ハイイログマが襲いかかってきたため、ジェルムンドさんはすぐにクマを銃で撃ち殺した。キャビンのすぐ外に変わり果てた2人の姿を発見したジェルムンドさんは、緊急事態の時に使う発信機を使って助けを求め、ユーコン準州メーオーの王立カナダ騎馬警察(RCMP)が駆けつけた。後に行われた検死の結果では、午前10時頃~午後3時頃の間に2人は散歩に出ていたことが判明した。

悲報を知ったカップルの友人レミー・ボープレさんは、悲しみを露わにしてこのように話している。

「2人は3年ほど前に、狩猟目的で滞在するキャビンを購入しました。アウトドアが大好きで、できるだけ自然の中で暮らすことを心がけていました。バレリーさんは教師だったのでなかなか休みが取れなかったのですが、産休になったのを機に家族一緒にキャビンで過ごしていたようです。アウトドア生活に関しては2人とも経験豊富だったので、今回も100%完璧に用心や準備をしていたはずです。それでもこのようなことが起こってしまった…やはり何が起こるかはわからないのです。この悲報に他の友人たちも大きなショックを受けています。」

また同じエリアでキャビン生活をし、カップルを数回見かけたことがあったというブライアン・メランソンさんは「冬が近づくとクマは冬眠準備に入ると言われるが、まだ活動しているクマもいるんだ。昨年の冬も12月半ばでもクマの足跡を見たし。でも2人は自然に慣れた経験者だった。こんなことが起こって心が痛むよ」と悲しみを口にした。

バレリーさんの勤務先だった小学校にも悲報が伝えられ、教師や児童らは悲しみに沈んだ。学校側は「非常に優秀な教師だった」とバレリーさんの死を悼んだ。愛する妻と娘を突然このような悲劇で失ってしまったジェルムンドさんには地域のキャビン生活者らがサポートしており、この件については現在もRCMPとユーコン準州環境局が調査を続けているという。

画像は『CBC.ca 2018年11月27日付「Woman, 10-month-old daughter killed by bear at remote Yukon cabin」(Submitted by Émilie Dory)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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