国民は小室圭さんに嫉妬している――精神科医が「眞子さまとの結婚騒動が盛り上がるワケ」を考察


 今年2月、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期が報じられ、日本中に大激震が走った。2人は昨年9月に婚約内定会見を行い、今年3月に一般の結納に当たる「納采の儀」、そして11月4日には結婚式を執り行う予定だったが、「十分な準備を行う時間的余裕がないこと」を理由に、結婚関連の諸行事を2020年まで延期することとなったのだ。

こうした延期の背景には、一部で報じられた圭さんの母親・佳代さんと元婚約者A氏との間の“400万円借金トラブル”があるといわれている。このA氏は週刊誌に登場し、佳代さんとの付き合いの中で、いかに“搾取”されてきたかを切々と語り、借金を返してほしいと吐露。世間から、「皇族の結婚相手にふさわしくない」という声が上がり始めた。

婚約内定当初、インターナショナルスクール育ちでTOIECスコア950、名門・国際基督教大学(ICU)卒という優秀な人物で、「湘南江の島 海の王子」にも選ばれた爽やかなイケメンともてはやされていた圭さん。その一方、パラリーガルの身で収入が低いこと、また家庭環境について、小学生の頃に父が自死し、佳代さんが新興宗教に傾倒していたことなども、スキャンダラスに報じられてきた。

なぜ人々は、秋篠宮家に巻き起こった結婚延期騒動に熱狂し、圭さんをめぐるスキャンダルに飛びつくのか。そんな大衆の心理について、『被害者のふりをせずにはいられない人』(青春出版社)や『高学歴モンスター~一流大学卒の迷惑な人たち~』(小学館)などの著者である精神科医・片田珠美氏に話を聞いた。

眞子さまと小室さんの結婚騒動について、「世間は『2人が破談になればいい』と思っているようなフシさえある」と指摘する片田氏。人々が、それほどまでの感情を爆発させる要因はどこにあるのだろうか。

「まず皇室というのは、人々の身分が平等化する世の中で、別格の存在であり、言うなれば日本一の名家。皇室御用達として“ハクがつく”と、“格が高い”とみなされ、人々の興味を引いて売れるのです。そんな皇室は人々にとって『羨望』の対象です。そして、この『羨望』とは、『他人の幸福が我慢できない怒り』なのです。そんな皇室に、しかも天皇陛下の初孫に降って湧いた結婚騒動とあって、人々は『他人の不幸は蜜の味』と感じ熱狂しているのではないでしょうか」

「他人の不幸は蜜の味」は、裏返せば「他人の幸せは癪の種」ということだ。眞子さまとの婚約内定が報じられると、ネット上では、圭さんを「シンデレラボーイ」と呼ぶ者も多かったが、結婚延期騒動への人々の熱狂には、“圭さんへの嫉妬”が関係していると、片田氏は述べる。

「戦前、女性皇族の嫁ぎ先は皇族か華族とされていましたが、戦後の民主化により、人々の身分が平等になる中、そういった制限はなくなりました。今上天皇の第一皇女である清子さまは、秋篠宮さまと学習院初等科時代からのご学友だった東京都職員・黒田慶樹さんと、また、高円宮家の三女・絢子さまは、日本郵船社員でNPO法人『国境なき子どもたち』の理事も務める守谷慧さんとご結婚されています。ただ、やはりお二人とも“それなりの方”であるのは事実。そんな彼らと比べると、圭さんは、そこらへんにいる若い男の子と変わらない印象で、“図抜けた人”ではありません。そんな人物が、眞子さまとご結婚とあって、特に圭さんと同年代の男性は『なんでアイツはいい思いをしているのに、自分はそうではないのか』と、嫉妬心を抱いたはずです」

圭さんは、ICU卒業後、三菱UFJ銀行に就職、その後、弁護士事務所でパラリーガルとして働き、年収は250万円程度ではないかと報じられている。

「ICUも名門ですが、トップの東京大学ではない……それ以外にも、圭さんの図抜けていないところはあります。こうした経歴を知り、『自分と学歴や能力はそこまで変わらないのに』とか、母子家庭であるという点で『うちの方が家柄はいいのに』とか思った人がいたのではないでしょうか。つまり、圭さんに対して『自分とそれほど違わない人間なのに不平等だ』と、多くの人が感じたからこそ、圭さんを批判する声が大きくなったと考えられます」

片田氏は、「皮肉なことですが」と前置きした上で、「世の中が平等になればなるほど、人はちょっとした差や違いに敏感になる」という。

「19世紀のフランスの政治思想家、アレクシ・ド・トクヴィル氏も指摘していますが、身分が平等になることは、実は危険もはらんでいます。つまり、みんな平等だと思えば思うほど、『アイツだけいい思いをしやがって』と、ひりつくような思いを抱きやすいのです。だから、今の圭さんに向けられる世間の視線がこれだけ厳しいのではないでしょうか。例えば圭さんが、東大卒の官僚で、家柄も素晴らしかったら、ここまで世間の批判は盛り上がっていなかったと思いますよ。『自分とは別世界の人だから』と、嫉妬されずに済んだことでしょう」

圭さんに対する嫉妬が、結婚延期騒動への世間の熱狂を生んだとするならば、一連の騒動の争点が「お金」である点も捨て置けない。佳代さんと元婚約者A氏との借金トラブルはもちろんのこと、小室家の警備費に「莫大な税金が使われている」と世間で物議を醸したことも記憶に新しい。

「景気が良くなったといわれていますが、やはり皆さん、『収入が上がらない』『金銭的に将来が不安』など、お金で苦労されているのだと思います。だからこそ、圭さんに対し『こっちはつらい思いをしているのに、どうして借金も返さず、莫大なお金を使って警備までしてもらってるんだ』と怒りがわくのです。凄まじい怒りというのは、その矛先を向ける人物を、不幸にすることを望みます。なので、圭さんに怒っている人は、もし破談となった場合、拍手喝采となるでしょう。逆に、もし結婚に至った場合、何かしらのクレームをつけるなど、バッシングは収まらないでしょう」

また、圭さんは今年8月から、国際弁護士資格取得のため、3年間の予定で米フォーダム大学ロースクールに留学しているが、当初、同大のサイトで「眞子さまのフィアンセ」と紹介されたことが話題になった。宮内庁から「納采の儀を行っていないのでフィアンセではない」と通達があり、その文言は削除されたというが、「こうした“ロイヤルファミリーの関係者”としての特別扱いも、世間を煽る」と片田氏は言う。

片田氏の話を聞くと、いかに圭さんが世間の嫉妬を買ってきたかを痛感するが、それに拍車をかける存在が、母親の佳代さんであるという。

「華やかなバブル時代、家が貧しくていい思いができなかったので、それを今こそ取り戻そうとしている……佳代さんにはそんな印象があります。母子家庭でお金に余裕がない中、圭さんをインターナショナルスクールに通わせ、私立のICUに入れて海外留学もさせる……息子をどうにか輝かせようという気持ちはわかるものの、そのために交際相手にお金を援助してもらうなど、何というかすごく“背伸び”しているんです。圭さんは、そんなお母さんの影響をかなり受けていると思いますね。そして、そんな佳代さんがロイヤルファミリーの関係者になるという成功をつかみかけている点もまた、世間の怒りを買ったのではないでしょうか」

佳代さんについて、片田氏は「大きなサングラスをかけるなど、ファッションが派手だと感じました。皇族とお付き合いするのであれば、普通はもっと地味にすべきなのに」と率直な感想を述べる。もし佳代さんが、息子が皇族と結婚するにあたり、できるだけ目立つことを避けようという配慮ができていれば、世間のバッシングも免れたのではないかと想像してしまうが……。

「もし佳代さんがそんなふうに考えられる人だったら、眞子さまと圭さんは、婚約内定までいっていませんよ。いくら世の中が平等になったとはいえ、家柄や息子の現在の仕事、年収などを考え、『皇室のプリンセスを我が家に迎えるのは無理。分をわきまえて、諦めなさい』と、息子を諭したのではないでしょうか。週刊誌報道で、佳代さんは圭さんの交際相手の家柄を気にしていたとありましたし、眞子さまとの結婚で、ステップアップを図ろうとしていたようにも見えます」

皇族との結婚を深く考えていないのではないかという印象を与えかねない小室さん親子の言動は、世間に違和感を与えたことだろう。それが世間の「なぜ皇族との結婚に、あんなにも堂々としていられるのか」「何様のつもりなのか」といった怒りを呼び起こしたのかもしれない。

眞子さまと圭さんはこうした世間の感情をどのように受け止めているのか。“祝福される結婚”からは遠のくばかりにも思えるが、2人にとって最良の道を選ばれることを祈りたい。

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