BENI、約3年ぶり“自分のやりたいことを全て詰め込めた”オリジナルアルバムをリリース!

ザテレビジョン

2018/11/30 14:13

11月28日に約3年ぶりとなるオリジナルアルバム『CINEMATIC』をリリースしたBENI。そのタイトルが示す通り、〝Life is a movie〟をコンセプトに楽曲を制作していったという彼女。収録された13曲には、人生におけるさまざまなシチュエーションや感情がパッケージされており、まるで1本の映画を観ているような感覚が味わえる。本作の制作期間は約2年。その間、1人のミュージシャンとして、1人の女性として、1曲1曲に向き合った軌跡を語ってもらった。

■ 自分のやりたいことを全て詰め込めたアルバム

――昨年、英語詞カバーアルバムシリーズ『COVERS THE CITY』の取材時に「オリジナルアルバムを作ってる」とおっしゃっていましたが、それが今作だったのでしょうか?

BENI:そうです。その頃はまだコンセプトも決まる前だったと思うんですけど……。制作はそれ以前から、それこそ「四季うた summer」(2016年リリース)というコンセプトアルバムを出して以降、ずっと制作は続けていたので、やっと仕上がった感じになります(笑)。

――3年かけて完成した、と。

BENI:昨年は47都道府県ツアーも行ってたんですけど、その最中も結構精力的に作っていました。ただ、制作期間を決めて作り上げるのではなく、とにかくたくさんデモを作って、そこから選ぶという余裕を持った制作スタイルはすごく久しぶりでしたね。だいたいいつも締切に追われて、時間がない!っていう感じだったので(笑)。今回は1曲1曲にじっくり向き合って、自分のやりたいことを全て詰め込めたと思います。

――その中で今回の『CINEMATIC』というコンセプトやタイトルはいつ頃設定されたんですか?

BENI:それは後の方です。今回の曲たちって、割とイメージ先行で作ったものが多くて。例えば、横浜DeNAベイスターズの筒香(嘉智)選手の登場曲として作った「READY25」なんかは、筒香選手がラテンミュージックを好きなことと、スタジアムで流れたときにこういう掛け声があったらファンも喜ぶだろうなとか、そういう映像が見えていて。それから「Arigato」という曲も、ファミリーマートさんの「感謝の気持ちを歌にしたい」というリクエストを元に書き下ろしたものであったり。他にも3曲目の「MONEY」は、まさに〝MONEY〟というワードからインスパイアされて、みんながあまり話さないようなことをあえて歌にしたら面白いな、それだったらトラックはポップスというよりソウルフルでファンキーにした方がファニーな感じが出るかなぁって感じで作ったんです。そうやってできていった曲を並べたとき、どの曲にも共通しているのが絵が見えているところだったので、「CINEMATIC」というタイトルを付けました。その上で、もし〝CINEMATIC〟という映画があったとしたら、そのサントラにはどれが入るだろう?っていう基準で、それまで作っていた曲の中から選んでいったんです。

■ 自分が酔っぱらったときの経験をモチーフにした曲も(笑)

――今作では「Cinematic feat. Saraj」「Chasin’ feat. IO」「No one else like you feat. Michael Kaneko」など、フィーチャリングで参加されている方も多くいらっしゃいます。こうした人選も楽曲のイメージに合わせてBENIさんが決められたんですか?

BENI:そうですね。Sarajはこれからデビューする女の子で、彼女も私の制作パートナーのSUNNY BOYと一緒に音楽を作っているから、今回一緒にやってみようという感じで。IOくんとマイキー(Michael)は、曲があってというより、一緒に曲を作りたいと思って私の方から声を掛けました。

――その時点で曲のイメージもあったんですか?

BENI:そうですね。IOくんはラッパーとしての存在感が独特というか、すごくミステリアスで、渋くて。そういう彼のクールな男性像がすごく素敵だなと思ったので、実は最初から映画チックな曲を作りたいとイメージしてました。で、マイキーの方はというと、初めて会ったのが共通の友人の誕生日パーティだったんですよ。そこでいきなりセッションをすることになったんですけど、何か、それがすごく波長が合ったんですよね。そういう印象があったので、それから1年後ぐらいにこのアルバムの内容を詰めている中で、絶対マイキーに声を掛けたい!と思ったんです。そうやって作った「No one else like you」は、実はマイキーと出会ったときのパーティーと、共通の友人とその彼女のことが題材になってるんです。

――そうだったんですか。今作にはいろんな人の人生ドラマが詰まってるんですね。

BENI:本当、今回は結構どの曲にもストーリーがあるんですよ。それを1曲1曲解説したいくらい(笑)。

――ちなみにBENIさん自身のエピソードを元にした曲はどれになるんですか?

BENI:そうですね……「S.U.K.I」っていう曲は自分が酔っぱらったときの経験をモチーフにしてます。私、お酒飲むのが好きなんですけど、酔っぱらうともともとオープンなのが、さらに物事をストレートに言っちゃうところがあって(苦笑)。それでいつも、次の日起きてから「うわ! 超恥ずかしい!!」ってなっちゃう(笑)。

――歌詞には<神様 どうかどうか 記憶をください Tomorrow morning>とあるので、てっきり記憶が残っていない子の話なのかと(笑)。

BENI:残ってるんです。でも、ぼんやりしてることもあるじゃないですか。すごく楽しかったことやいいこともあったと思うけど、次の日に思い出したときには恥ずかしいって気持ちの方が勝っちゃって……。だから、そのとき感じた幸せ!っていう想いが残ってればいいなぁって、酔っぱらってるときの自分を思い返しながらシラフで書いた曲です(笑)。

――他にもBENIさんの経験を元に書かれた曲があったら知りたいです(笑)。

BENI:だんだん恥ずかしくなってきた(笑)。あ、でも「Last Love Letter」は、自分がラブレターを書くとしたら何を書くんだろう?っていう妄想から書き始めました。手紙って今は特別なときしか書かないから、ラブレターっていうテーマもあんまり存在しないじゃないですか。だからこそ敢えてそれをテーマにして、しかも、実は余命3か月の自分が愛する人に何を言葉にして残すのかっていうことをイメージにしたんです。結構ヘビーな歌を作っちゃったかなと思ってたんですけど、この曲を聴いてくださった方それぞれが自分に置き換えて共感してくださってることを後から知って。感情がストレートに出ている曲だから、設定とかテーマを越えて、何か感じてもらえるものがあるんじゃないかなって思います。

■ 自分の人生でも、美しくないシーンがあるからこそ強くなれる気がする

――今作では1曲目に「Intro」が入っていて、そこから順を追って曲を聴いていくと、聴き終わる頃には1本の映画を観ているような気分にさせられますね。

BENI:そうですね。実は、そういうのもちょっと意識して曲順も決めていったんです。映画って、オープニングの後、ちょっとクールに始まるイメージがあったので、前半でいろんな景色とか人間関係が見えてきて、誰かとグッと近づいたり、またいろんな展開があって離れてくっていう。1枚の中でどうフローするかっていうのを考えながら曲を並べたんですけど。そういう意味では、最後の「READY25」はボーナストラック的な感じかな(笑)。

――BENIさんも映画はお好きなんですか?

BENI:好きですね。それも、最初から最後まで美しいラブストーリーっていうものより、途中で「嘘~!?」とか「そういう展開!?」とか、ドラマチックなものが好きで。何か、どこか欠けてるところがあるからドラマが生まれるし、そういうちょっと後悔するようなシーンがないと、最終的にハッピーエンドになったとしてもそれを認識できないと思うんですよね。それは自分の人生でも同じで、あんまり美しくないところがあっても、そういうシーンがあるからこの先もっと強くなれたり、美しくなれたり、前向きになれたりするような気がして……。今回のアルバムはそこをイメージしていたので、敢えて歌ったテーマというのがすごく多かったと思います。

――この「CINEMATIC」で描いたストーリーは、BENIさん的にはハッピーエンド?

BENI:そうですね。初回限定盤のDVDに入っている「CHASIN’ the film(Chasin’ feat. IO~PULLBACK~Last Love Letter)」の方も、究極の愛というか、何がハッピーなのかっていうのが、観る人それぞれの解釈によって違ってくると思うんですけど、私自身はハッピーエンドだと思っています。でも、何が正解とかではないので。それこそ、映画を観た後のように、どう思う?って語り合ってもらえたらうれしいですね。

――12月から年明けにかけては今作を引っ提げての全国ツアーが始まります。演出や衣装なども含めて、どういった内容になりそうですか?

BENI:今回はコンセプトがしっかりしているので、目でも耳でも楽しめることを大切にしていきたいと思っています。衣装の方はジャケット写真を撮った時点で、だいたいいつもイメージできてたりするんですよ。その延長線にある世界観で、後はそのときの気分とか、動きやすさとか、着替えやすさとか……(笑)。でも、毎回すごくこだわって作っているので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。(ザテレビジョン・取材・文=片貝久美子)

https://news.walkerplus.com/article/171169/

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