【中国未解決事件簿】政府要人の口封じ説も……北京人気ホステス殺害事件

日刊サイゾー

2018/11/28 00:00


 事件は、GDPが18兆元(約294兆円)を超えるなど、中国が急速な経済成長を謳歌していた2005年に起きた。

舞台となったのは、当時、北京市朝陽区で営業していた、中国随一の高級ナイトクラブ「天上人間」だ。このナイトクラブでは、ルックスや接客など、厳しい審査を突破した女子大生やモデル数百名がホステスとして所属していた。

その中でも身長172cm、体重45kgという抜群のスタイルを武器に、不動のナンバーワンの座に君臨していた人気ホステス、梁海玲が自宅で遺体で発見されたのは、同年11月13日のことだった。

死因は首を絞められたことによる窒息死で、警察は殺人事件として捜査を開始。その中で明らかとなった梁の赤裸々な私生活も話題に上がった。梁には年下の2人の“ヒモ”がおり、2人に毎月それぞれ2万元(約32万円)を手当として渡していたという。人気ホステスの座に10年にわたって君臨していた彼女の資産が1,000万元(約1億6,000万円)に上ることも驚きをもって報じられた。

そんな梁を殺害した犯人として、まず初めに疑いの目を向けられたのは交際していた2人の“ヒモ”たちだ。しかし、現金や金目の物などがなくなっていないこともあり、彼らは事情聴取をされたものの、シロであると断定されたのだった。

また、「天上人間」の関係者に疑いの目を向ける報道もあったものの、捜査が進んでも動機やアリバイの点で疑わしい人物は見つからず、結局、未解決のまま迷宮入りしてしまったのである。

同事件がコールドケースとなった今、ひそかにささやかれているのは「政府要人による口封じ説」だ。

人気ホステスだった梁は、多くの政府幹部職員を顧客に持っていた。そこで、何かのきっかけで機密情報を知ってしまった梁を、要人や政府関係者が暗殺したのではないかというのだ。実際、「天上人間」には、政府高官を専用に接待するVIPルームが存在しており、主に中国共産党高級幹部の師弟派閥“太子党”関係者が多く通っていたことも明らかとなっている。また、10年も同店に勤めていた梁だが、捜査中には生前の写真などが一切公開されなかったことも、さまざまな臆測を呼ぶ一因となっている。

事件発生から5年後の2010年5月、「天上人間」は、管理売春を営んでいた容疑や消防法違反などで営業停止処分を受け、その後、閉店している。今月で事件から13年の歳月が経過したが、犯人は野放しにされたまま、もしかすると今頃、何食わぬ顔で権力の中枢にいるのかもしれない。
(文=青山大樹)

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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